朝食タイム
新しい登場人物
ネグリジェの女性
シーク・ハイム
今回の登場人物
ケイ・フォン・ノード
キュリア・トーデス
今回の被害者名簿
特になし。
(強いて言えばネグリジェの女性)
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―――ケイの部屋―――
―――深夜―――
「………………………」
……眠れない。
いや、正確には言うと、これ以上眠れない。
疲れたからと言って変な時間に寝るものではありませんね。
おかげでこんな時間に目覚める始末です。
確か、昨日最初の仮眠をとったのが夕方の六時頃。
そして、少ししてからマリアが来て少しお話をして、
その後暫くしてからキュリアが晩ご飯を持ってきてくれた。
そして、また睡眠……で、今の時刻が朝の三時…。
……普通に八時間以上は余裕で寝てますね…。
流石にこれ以上寝る気にはなれない。
仕方ない、何時もよりかなり早いですが、朝の日課でこなしに行きますか。
僕は木剣を手に持ち、部屋を出て学生寮の外へと向かう。
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―――学生寮―――
―――廊下―――
「………………うん?」
先程から気付いていたのですが、何やら音がしますね。
最初は気のせいかとも思いましたが、外に近づくに連れて音が鮮明になってくる。
いや、音というよりもこれは……歌、ですかね?
こんな深夜とも早朝とも言えるような時間帯にゲリラライブですか。
この学校の音楽家の朝はとても早いようだ。
まぁ、冗談はそのくらいにして、一体何処にいるのでしょうかね?
「……と…!」
僕は咄嗟に身を隠す。
危ない危ない。
何処も何も玄関のすぐ外ですか。
学生寮の玄関には赤いネグリジェを着た女性がいた。
僕の方からでは後ろ姿しか見えないが、とりあえずあまり背は高くない。
……いや、違うな。
勝手に比較対象にしてしまったレムが女性にしては高い(レムは174)というだけで、
彼女は別に背が低いわけではない。むしろ、キュリアと同じくらいで平均的な高さだ。
スタイルはまぁ、キュリアよりは少し細身だろうか?
しかしそれも頼りない、と言う程でもない。
むしろ、僕を腕力だけで投げ飛ばせるキュリアの腕が頼もしすぎるだけだ。
まぁ、何より彼女の一番の特徴はその髪だろう。
長い銀髪を二つに分けたツインテール。
月の明りを反射するように輝く髪が一番僕の目を引いていた。
これで多少なりとも目がつり目なら立派なツンデレさんになるだろう。
さて、一通り観察も済んだところで、僕も外へと出ましょうか。
そもそも、別に悪い事をしている訳でもないので隠れる必要など無いわけですし。
僕が歩いていくと、どうやら彼女も僕に気付いたようで、振り返る。
……あ、 この人つり目だ…。
「ご機嫌よう。今日は月明かりが綺麗ですねお嬢さん?」
とりあえず無言ですれ違うのもアレなので当たり障りの無い事を言っておく。
「……空……曇ってるんだけど?」
まさかのミステイク!!
僕がさっきみた月明かりの反射した銀髪は見間違いだったのでしょうか?
確かに、空を見れば曇っているし髪も光を反射していない。
……寝ぼけていたのでしょうか?
まぁ、目鼻の形の整った目の前の美人さんを見て、僕も完全に目は覚めましたが。
「愉快なジョークですよ。聞き流しておいて下さい」
「いや、まぁ、いいけど。それより、その……聞いてた?」
女性は何やら恥ずかしそうにしながら聞いてくる。
「? 何をですか?」
「い、いや! 聞いてないならいいのよ。気にしないで!」
女性はまくし立てるように言う。
「はぁ、そうですか?」
「そうなのよ! それじゃ、あたしもう部屋に戻るから」
「はい、お休みなさい。あ、それと、綺麗な声だと僕は思いましたよ?」
「聞いてるんなら最初からそう言いなさいよ!?」
あぁ、ツンツンしてる女性は、何故こうも僕の嗜虐心をくすぐるのでしょうか?
「僕は歌には詳しくないので、
上手いのか下手なのかは分かりませんが、純粋に綺麗だなぁとは思いましたよ?」
「ぁあああもう!! 一々そんな事詳しく解説しなくていいから!!」
「しかし、歌詞を完全に覚えていたようですし、音程も外れてはいなかった…。
…何か思い入れのある歌か何かなのですか? まぁ、何にせよ僕は得した気分です♪」
「だから、解説いらないってば!? それに、アンタには関係ないでしょ!
そもそもさっきのは誰でも知ってるような民謡よ! 誰でも歌えるような歌なのよ!」
「そうなのですか? では、そのような一般的な民謡で僕を得した気分にさせてくれた
貴女は本当に歌が上手いのかもしれませんね?」
「ぁあああもう!! 何でアンタはさっきから私を持ち上げようとばかりすんのよ!!」
貴女の反応が楽しいからですよツンデレさん。
「しかし、こんな朝早くから歌の練習をするのは構いませんが、
そんな大声を出しては貴女の喉にも早朝という時間帯的にも良くありませんよ?」
「誰のせいでこんな大声出してると思ってるのよ!?」
「さぁ、一体どこの誰のせいでしょうね?」
「アンタホントムカつく奴ね!!」
カタカナの多い言葉は読みづらくていけません。
「それよりも早く部屋に戻って寝てきたらどうですか?
今からでは大して寝れないでしょうが、寝ないよりはマシだと思いますよ?」
「アンタに言われなくてもそうするわよ!!」
そう言って彼女はぷりぷり怒って帰ってしまいました。
いやぁ、今日は朝から気持ちがいいですねぇ。
僕は日課の百本素振りを始める。
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―――ケイの部屋―――
―――朝―――
日課を終えて、寮の周りをぐるりと散歩してから僕は自分の部屋へと戻った。
それでもまだ時刻は四時にもなっていなかったので、僕は無理やりベットで寝ていた。
寝ていた、と言うよりはゴロゴロしていたと言う方が正しいかもしれないが。
そうしている内に夜は明けたので、僕は着替えて食堂へと行く。
時刻は六時半ばを過ぎたあたりだろう。
こんなは朝早くには誰もいない、と思っていたのだが、
僕の予想に反して食堂の三分の一ほどの席が埋まっていた。
ここの生徒達の朝は早いようだ。
僕は適当に席に座り注文をする。
「そこのメイドさん。注文をよろしいですか?」
「生ぬるくなった水ですね。すぐにお持ちしますのでお待ち下さい」
「いやいやお待ちなさいキュリアさん。僕はまだ何も言っていませんよ?」
「冗談です。どうせ、ハッシュドポテトなのでしょう?
すぐに持ってまいりますので、そのままそこでお待ち下さい」
「いや、それよりも先に何で貴女がここで、
給仕の真似事をしているのかをお聞きしたいのですが?」
「雇われたからですよケイ様」
「雇われた?」
彼女の話を要約すると、何でも昨日食堂へ来た時に、この食堂のシェフからここで働いて
もらえないかと声をかけられたのだそうだ。
無論彼女は断った。
彼女は食事をしに来たのであって働きに来たのではない。
しかし、そのシェフも諦めなかった。なので彼は報酬に金ではなく…
「Sランクセットですか」
「ええ、働いてくれるなら無料で毎回食べさせてくれる、との事です」
Sランクセット。
ヴァレリア騎士養成学校の学生寮にある大食堂は有料だ。
お冷やハッシュドポテトなどの例外はあるが基本有料。
そして、この食堂には一品料理の他にランク分けされた日替わりセットがある。
C、B、AそしてS。
Cランクは一般的な家庭食。
Bランクはお店で出るような食事。
Aランクは高級レストランのような食事。
Sランクともなると王族貴族が食べるような物になる。
また、セットの値段はCランクから順に銀貨一枚、銀貨五枚、銀貨十枚、金貨一枚。
つまりSランクを毎食、というのは一日で金貨三枚を使うという事。
およそ金貨一枚強が一ヶ月分の一人の食費である為、
毎食Sランクという事は、一日で三ヶ月分の食費を支払う事になる。
まさに金の無駄使いである。
こんな料理を食べられるのは、本物の金持ちか無理した馬鹿かの二択でしかない。
「それは……貴女でなくとも釣られますね」
代わってもらえるのであれば僕がやりたいくらいです。
「しかし、そのシェフも随分思い切った事をしますね?」
先程の考えで行くと、食堂側は毎日金貨三枚分の損失を出している事になるのですが…。
「さぁ……ただ、シェフ本人は、
『リアルメイドキタ━━!』と、大はしゃぎしておりましたが」
あぁなるほど、僕の同類さんでしたか。
「ほほぅ、では僕にもいくらかチャンスはあるかもしれませんね?」
「……それはご自分の服装の事を言っておられるのでしょうか?」
「無論です。女性の正装がメイド服なら、男性の正装は執事服に決まっていますからね」
そう、僕が部屋で着替えて着てきたのは、キュリアのメイド服と対になる様な執事服だ。
「ひとつ質問なのですが何故そのような服を?」
「キュリアとペアルックになる為ですよ♪」
「気持ち悪いのでその服、剥ぎ捨ててもいいですか?」
「やめて! これはこれからの僕の普段着ですよ!?」
元はキュリアに男性させようと思って持っていた物だが、いい機会なので僕が着てみた。
僕なりに改造しているし、そこそこ動き易いように改良もしている。
「そんな事より、早く食事にしましょう?
キュリアもシェフの方に言って食事を貰ってきなさい。ついでに僕の食事も」
「分かりました。雑巾の絞り汁とポロポロに砕けたポテトですね?」
「貴女、将来ろくな殺され方しませんよ?」
「何故私の死因は他殺で確定なのでしょうか?」
そんな軽口を言い合い、キュリアは食事を取りに行った。
……軽口ですよね?
………いや、流石に彼女でもそんな物は持ってこないと信じたい。
そんな風に悩んでいると、
「隣の席、いいですか?」
男性に声をかけられた。
「はい、どうぞ。見ての通り空いてますので」
「ええ、どうも」
メガネを掛けた知的そうな人である。
その大人びた様子から察するに上級生なのだろう。
「君は……新入生ですか?」
「いかにも、一年と三日程遅れてやってきた新入生、ケイと言います」
「ああ、君が噂の……」
「噂? 何か噂になっているのですか?」
一体どんな噂が…?
「ええ、まぁ…。
曰く、女子更衣室に突如現れた淫魔。
曰く、人の心をを弄ぶ天才的な馬鹿。
曰く、女子の温泉に現れた変態仮面。
これ………全て君の事なんですよね?」
「正しくその通りです」
何一つ間違いがない!
「もう少し隠そうとした方が良いと私は思いますよ?」
「僕は正しい事しかしないので、自分の行いを隠したりはしませんよ。
ところで、そう言う貴方は僕の上級生さんですか?」
僕ばかり一方的に知られているのも癪なので聞いてみる。
「私ですか? 私はシーク・ハイムと言う者で、この学校の学生会長をしています」
「あぁ、そういえば実を言うと先程の噂の新入生は僕ではありません。
僕は病気で長期休暇をしていたせいで留年してしまったクェイ・マクガヴァンです」
「一応言っておきますけど、この学校では留学なんて出来ませんよ?
進級できない生徒は、即退学になりますから♪」
クッソ読み違えた!
学内パンフをもっと詳しく読んでおくべきでしたね。
ここってそんなに厳しい学校だったのですか。
「あと、そんなに焦らなくてもいいですよ?
別に私は君をどうこうしようというつもりはありませんから」
「……では、何故その席に?」
何でこんな空きまくりの食堂で、ピンポイントに僕の隣へ?
「それはだって、こんな所で執事服着てる人間なんて珍しいでしょう?」
コレのせいかぁああああああ!?
「ところで、ケイ君は食事を取りに行かなくていいのですか?」
「ええ、もうすぐ僕のメイドが……あぁ、来たようです」
僕の目線の先にはポテトを入れた袋をその手にさげ、
料理を載せたワゴンをコロコロ押してくるキュリアの姿。
ワゴンに載っている料理には、
全て半球状の銀の蓋がしてあり、その近くには銀食器が並んでいる。
キュリア僕の対面の席に着くなり、その料理を並べ始める。
「あ、あのぉ、キュリア…?」
「ケイ様のはコレですので」
そう言って、彼女は手に持っているハッシュドポテトを詰めた袋を投げ渡してくる。
「いえ、そうではなくて。その料理達は…」
「全て私のセット料理です」
流石は金貨一枚分の食事。
まさか食堂でフルコースを見る事になろうとは。
その後、料理を並べ終えたら蓋を開け、
「いただきます」
キュリアは一人で黙々と食事を始める。
目の前にいる 僕をちらりとも見ずに。
「キュ、キュリア~? 貴女とても美味しそうな物を食べてますね?
どうですか? 少しは主である僕に分けてあげようとかいう気には……?」
そう言いながら僕は手を伸ばす。
瞬間目の前に三つの点。
「ケイ様の目は、クリっとしていてとても美味しそうですね?」
「分かりましたなんでもないです御免なさい許して下さい」
必死に命乞いをする僕。
おかげで、なんとかフォークを手元の料理に戻してくれた。
「ところで、先程から気になっていたのですが、そちらの方は?」
そう言ってキュリアはシーク会長の方を見る。
「この人はシーク・ハイム。この学校の学生会長だそうです」
「そうですか、ケイ様は早くも学生のトップに目を付けられたのですね。
そして、これから学校全体による自殺したくなるような壮絶なイジメが…」
「相変わらず君は僕をイジメられっ子にしたがりますね?」
「まさかケイ様が自殺するだなんで思いもしませんでした」
聞いちゃいませんね。
「嘘泣きしながらインタビューの時の練習しないで下さい?」
「おや、ケイ様生きていたのですか?」
「月並みですが、人を勝手に殺さないでくれますか?」
「何故生きてるんですか? 生きてて楽しいですか? 死んだ方が楽になれますよ?
早く死んでくれないと、私が何時までもメイドやってないといけないじゃないですか」
「畳み掛けてきますねぇ、そんなに僕が疎ましいですか?」
「いえ、別に。ただなんとなくノリです」
ノリで人を自殺に追いやらないでほしいものです。
そんな僕達を見ていたシーク会長が不思議そうに言う。
「ケイ君、この子が君の言っていたメイドですか?」
「その通りですよ? 何か変ですか?」
「いや、なんというか…とてもフレンドリーな主従だな、と思いまして」
「ハッキリ言っていいですよ? メイドらしくないって。僕も常々思ってますので」
形式上はキチンと僕が主なのですがねぇ…。
「私ほど堂に入ったメイドなどいませんよ?」
「メイドは主の目玉にフォーク突き刺して脅してきたりしませんよ?」
メイド云々以前の話だとも思いますが。
「選ばれたメイドの特権です」
一体誰に選ばれたのでしょう?
「そんなメイドは聞いた事はありませんが?」
「でも、見た事はあるでしょう?」
「目の前にいますねー」
僕は適当に話を切る。
そもそも、彼女がキチンとしたメイドとして働いてくれる事は半ば諦めている。
「君達は…本当に不思議な主従だねぇ……」
そんなにしみじみと言わないで欲しい。
「「コレと一緒にしないで下さい」」
互いを指して同時に言う。
「息もぴったりだ」
「「………………」」
これ以上何を言っても墓穴を掘るだけになりそうなので、
僕もキュリアも何も言わずに押し黙る。
「それじゃ、そろそろ朝食をいただこうか?」
そんな空気を察したのか、シーク会長が話題を変えてくる。
「そうですね、いただきましょう」
「私はもう既に頂いていますがね?」
メイドはスルーの方向で。
「それにしても意外ですね、ケイ君もポテトですか?」
「僕も意外ですよ。学生会長の朝はポテトから始まるのですか?」
そう。
僕とシーク会長の目の前にあるのはお互いハッシュドポテトなのだ。
「普通の食事をするお金ぐらいはあるのですが、
恥ずかしながら私はこの食堂のポテトが大好きでして…」
意外な人が同士でした。
「おぉ、会長もですか! 実は僕も昨日食べて一口で惚れ込みまして」
「おや、ケイ君も? それは嬉しいですねぇ」
僕も同士に会えて嬉しいです。
「あのサクサクの表面…」
「中から出てくるホクホクのポテト…」
「「正しく、これぞ至高!!」」
一瞬で意気投合しました。
「「「ご馳走様でした」」」
いやぁ、実に楽しい食事でした。
シーク会長とのポテトトークも面白かったですしね。
「それでは、私は生徒会の会議があるので先に行きますね。
ケイ君、何か困った事があれば、遠慮なく生徒会を頼って下さい」
「ええ、何かあれば遠慮なく頼ります」
そう言って、シーク会長はいなくなり、
「まだ、仕事がありますので私も失礼します」
そう言ってキュリアも給仕の仕事に戻っていく。
何でも一時間働くのがSランクセットの条件らしい。
そういう約束や契約に律儀なは彼女の良い所ですね。
「……先に登校してもらって構いませんよ?」
「早く行っても、どうせやる事はないのでここで待ちますよ」
「……そうですか。では、今しばらくお待ち下さい」
「ええ、お待ちさせていただきます」
どうせ、学校へ行っても職員室で待つ事になるだけですからね。
そして、その後は転校生のようにホームルームで紹介されるわけです。
そんなわけで行くなら二人一緒の方が都合がいいのです。
それからしばらくして、
「お待たせしました」
キュリアが仕事を終えて、こちらへやって来る。
「終わりましたか。それでは、お互い荷物を持って学生寮の玄関で合流しましょう」
「分かりました」
よく考えれば、最初から僕は玄関で待っていれば良かったですかね?
…まぁ、キュリアの仕事姿も見れましたし良しとしましょうか。
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―――学生寮―――
―――玄関―――
僕は玄関でキュリアが来るのを待っていた。
「すいません。お待たせしましたか?」
「いいえ、僕も今来たところですよ」
男なら一度は言ってみたいセリフですね。
僕の場合は飾り気なく、本当に来て三十秒も経ってませんでしたが。
「それでは、行きましょうか」
「はい」
僕達は寮を出て職員室へ向かう。
実は学生寮はヴァ学の敷地内にあるので、学校まで徒歩二分程度で着く。
学校の敷地内に学生寮を設けるなど、流石は帝国一の騎士養成学校ですね。
「ところで、何やら他の生徒から妙な視線を感じるのですが…なんですかね?」
そう、先程からコッチをチラチラ、アッチでヒソヒソ、草むらでアンa…は幻聴ですね。
「さぁ? まぁ、見慣れない私達が珍しいのでは?」
「はて、そんなものですかね?」
僕達は特に気にせずそのまま登校した。
ちなみに、他の生徒達が思っていたのはただ一つ。
「(なんでウチの学校に執事とメイドが…?)」
気にはなっても、直接聞く勇気はないヴァ学の生徒達であった。
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はい、今回から登場人物説明は名前だけにしようと思います。
よろしければ、これからも生温かい目で見守ってください。
追記:ランチの値段を変更しました。
ちなみに、銅貨一枚=一円ぐらいのつもり考えてます。