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始まり

「助けて!!」

「近付くんじゃねぇぞ!!」


燃える教会を背に男は、子供を人質に取っていた。


「情けねぇな…

大の大人が、か弱い子供を人質かよ…」


一人の男が頭をかきながら近付く。


「近付くんじゃねぇ!!

こいつがどうなってもいいのかよ!」

「だずげで~!!」


男の子は、泣きじゃくりながら助けを求める。


「うる…「うるせぇ!!」


刃物を男の子に突き付け男が言う。

それをもみ消すように歩きながら男が叫ぶ。


「男ならビ~ビ~泣いてんじゃねえ!

俺を信じて待ってろ!」










男の子は、すぐに助けられた。

頬に大きな傷のある男によって…



十年後ー


「んじゃ~行って来る」

「結果がダメでもササッと帰って来るのよ」


母親に背中を思い切り押され少年ーアカヤは走り出した。


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