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Old City X   作者: 桐谷もどき
第0章 日本没落編
1/2

第1話日本国の没落

21XX年地球温暖化という大きな課題を乗り越えた世界では更なる技術革新が進んだ。世界各国がこの事業に乗り出しかつての先進国や発展途上国という差を感じさせないほどになっていた。ある国を除いて...。東洋の島国「日本」、この国は各国の成長についていけず、圧倒的な遅れをとっていた。あっという間に日本の世界的な地位は最下位レベルにまだ堕ちた。これを見て各国は日本との平和協定を破棄した。武力行使一歩手前の状況に立たされた日本では、ついに、「日本国防軍」動き出した。国防軍と外国勢力との激しい抗争が今始まる。

その物語の約50年前にさかのぼる。この時代に50年後の状況を作り出した張本人は生ていた...。

パシャパシャ


視点:松岡航造

「総理先日の首脳会議における不適切な発言の真意についてお伝えください」

記者が私に語気を強くして問う。

「記憶にございません。」ボソッ

私は適当に答えてしまった。

「どういうことですか。はっきり答えてください」

次は別の記者が問う。何度も何度も問いを投げる忌まわしい記者ども、これだから記者会見は嫌いだ。

やっと記者会見が終わり、入口で待機していた車に乗り込んだ。やっとゆっくりできる...

おっと、名乗り忘れていた。

俺の名は「松岡航造」(まつおかこうぞう)だ。

現在日本の総理大臣を勤めている。総理大臣というと「国のトップ」「偉い人」というイメージを一般的には持つだろう。実際は全然違う、毎日毎日会議やら他国首脳との面談やらでものすごく忙しい。

俺も最初は「日本を思い通りにしてやる」とか楽観的に考えていたが甘かったみたいだ。

自分語りもいいかげんにして、今夜は国会の有力議員との飲み会だったな。そいつとは私が議員時代からの付き合いだ。俺が総理になれたのもそいつのコネのおかげでもある。今夜が楽しみだ。♪

(その日の夜)

「おぉもう来てたのか早いな」

「松岡さんご無沙汰してます」

どうやら先に議員の三沢は到着してたみたいだ。

ここは議員御用達の店だ。一般人にはあまり使われないところだからセキュリティは完璧だ。

酒を飲み始め1時間がたった頃、酔いが回りはじめた。その時三沢が俺に聞いた。

「そう言えば明日提出の新法案の原稿は出来てますか僕が発表するんですよ」

完全に忘れていた。

「すまん、すまん、忘れちまった」

「全く何やってるんですか」

本当に申し訳なく思った俺は提案した。

「今2人で話し合いながら考えようや」

「しょうがないなぁ、考えますよ」

こいつはほんとにいい奴だ。

いざ考えてみると案外アイデアは何個もうかんできた。しかし、この時の俺と三沢は酒のせいで酔っ払っていた。だからとんでもない法案ができてしまった。

その名も「国交遮断推進法」だ。

日本は外国の輸入品や産業が流入してきて国内の産業は衰退してきている。ってのが建前だが、明らかにツッコミ所が満載だった。普通に考えればわかる。外国の資源や技術の参入で経済が成り立っている日本が外国との国交を遮断すると大変なことになる。このバカみたいな法案、普段の俺たちなら簡単に除外する。しかし、今の俺たちは酔っ払っていたために修正などは行わなかった。そのまま時は流れていった。

「じゃあ、またな」

俺は三沢と店の前で別れた。俺は家に帰り、すぐに寝た。次の日、すっかり法案の事は忘れていた。

三沢も同様に忘れていたため、「国交遮断推進法」の法案の原稿は三沢の仕事用のカバンの中に入ったままだった。

俺はこの日のことを後に後悔することになる。

この時から俺の運命の歯車は狂い始めていたのかもしれない。


初めて小説を書いてみました。この話は本編がはじまる前なのでまだまだ序章に過ぎないと思っていてください。次回この総理の人生を大きく帰る出来事が起こります。楽しみにまっていてください。

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