初任務!!
「おっ…討伐魔物のお出ましだぁ!」
一気に空気が変わって戦闘状態に…入らなかった…何故かみんなのほほんとしてる…
「ねぇねぇ。俺、アイツ嫌いなんだけど。」
「神日我慢しろ。俺もだ。」
「同感…」
めちゃくちゃ嫌われてるし!あの魔物!
「君はまだ知らないのか?最近魔物の系統ができてね。赤系と青系に別れたんだ。別に見た目が青とか赤な訳じゃないんだが。元々存在していたのが、赤。最近急に現れたのが青。青の方が赤よりも弱い癖に、一般人を襲いまくるから夢魔法の団員から毛嫌いされているんだよ。」
なるほど。この魔物は青なのか!
「よし。ジャンケンで負けた人が倒しに行くのでOK?最初はグー。じゃんけんぽん!」
「クソが!」
「貴様運悪いな。」
「黙れ9割女子!俺はテメェより強ぇからなァ!舐めんじゃねぇぞ!」
悠火が1人負けて、他の全員が勝った。大人数でやってここまで早く決着つくとは思わなかった。
「ハイハイ。やりゃいいんだろ。やれば。爆発魔法!!」
悠火の手から爆発されていき、一瞬で魔物の頭に到着する。そしてそのまま大爆発。
「俺の50000の1のスケールの輝きだったなぁ。」
「さすが俺の息子だ…」
「朱羽の…息子だ…」
「つまんな。」
「つまんなとはなんだ?!つまんなとは?ザコを倒すのに面白さ求めんじゃねぇぞ!」
「にしても、さすが悠火くんと言うべきかな?一瞬で核を攻撃したよ。」
《核とは、その魔物の心臓部分の事だ!核の場所は個体によって違うが、頭、首、胸のどこかにあることが多い!》
ちょうど聞こうとしてたこと実況してくれた。というかさ、今まで突っ込んで来なかったけど、ひとつ言わせてもらうよ?なんで俺の脳内謎の実況入ってんの?!誰?
《あぁ。俺は異世界転生者がいたら、その人が異世界ライフを充実できるように、何も知らない異世界転生者の脳内に語り掛けるんだ!》
なるほどね…ってなるかぁ!全然納得できねぇわ!
「おい!ゆうたろう!独り言うるせえ!」
俺の名前、祐太ね?!いい加減覚えて?!
《俺の声はおまえにが聞こえてないから、ただの独り言うるせぇ奴にしか周りから見られてないぞ?》
うん。すっごい迷惑なのか!いやでも、ありがたいね。
「魔物討伐が終わったら、報告書を提出しないといけない。書類作業。苦痛の時間だ。今回討伐下の悠火くんだから、悠火くんお願いねぇ!」
神日さん自分の後輩に仕事擦り付けてサボってるし!
「神日……せめて後輩には…自分でやれ……」
「蔭見…アイツはサボり魔だ。常習犯だから、何を言っても聞かねぇ。俺が息子の分も手伝う。」
常習犯なのかよ?!
「親父の手伝いなんていらねぇわ!舐めんなクソが!」
「息子が…反抗期に…グハッ…」
絶対そこらの魔物の攻撃よりもダメージおってるじゃん!
「神日さんがサボるなら、俺もサボる!ルンルンルン!」
「テメ!なすりつけんなおい!」
この流れ、絶対僕はサボれない!が、書類作業とか、地獄の道しか見えない…
「お前はちゃんとやるよな?なぁ?」
アッハイチャントヤリマス…
「1級団員と…幹部の…会話に威厳を感じられない…せめて看板だけは…」
さっきから、癖強すぎてすごい人っていうの忘れるわ!!
「お前らも相当凄い人、だけどな。最年少記録合格者。1級団員。」
そうじゃん。俺、魔法使えないけど、めちゃくちゃすごい人じゃん。俺天才?
「自意識過剰だなァ。おい。」
よく言われますぅ。
「褒めてねぇわ!」