魔法が使えない!?
目を開けるとそこには……箒で空を飛ぶ人、ドラゴン、割と魔法界を連想されるものがいっぱい。
「うぉー!カッケェ!ゆうたろう!凄くないか!?」
だから、俺は裕太だ!んでカッケェ以外に何が感想あるだろ!もう、目の前で起きてることが現実離れしすぎてて、よくわかんなくなってきた!
「どうも。夢魔法に入団するまでの案内人を努めさせて頂きます。キララです。」
「ショートカットにした可愛い女子が話しかけたことによって、裕太が失神しそうだ……」
優花うるさい。俺は非モテだからって、女子に慣れてない訳じゃない!
「入団テストは、13歳から受験可能で、今のところ最小記録は18歳という、なんかめっちゃ凄く難しいんです。」
なんかめっちゃ凄く難しい!?詳しく説明してもらわないと、困る!
「なるほど。魔法の杖が与えられるのは、13歳からで、それを使って受験可能だが、難しすぎて、今のところ最小記録が18歳なのだな!」
だから、なにか同じようなもので繋がってんの?優花は!
「まあ、まずは転生先の魔力量確認ですね。コチラへどうぞ。」
普通に異世界転生ばっか言ってるけど、まだ俺ら死んでなくない!?
「あなた方は電車が爆発して、乗客52名死亡事件の被害者の1人ですよ。優花さんの唱えた呪文により異世界転生したんですよ。」
優花まじでありがとう!「何言ってんだこのバカは」って言ってゴメン!全然馬鹿じゃなかった!
「ということで、この石に手を置いてください。」
気づいたら目の前にはとても大きな水晶があった。
「うえーい!俺いっちばん乗りー!」
優花が走って水晶に右手を置く。
「1421だよ!1421だよ!」
水晶に口出てきて、喋ったー!
「これってどうなんだ?」
「上級魔法使いと同レベルですね。」
めちゃくちゃ凄いじゃん!次は僕の番だ!
「うーん……0.01?0.009?四捨五入で0だよ!」
俺超雑魚じゃん!優花1421だよ?
「雑魚過ぎて珍しいタイプですね。」
ディスられた!
「ちなみに3ヶ月後にある入団テストに合格しないと借金生活ですから。」
地獄じゃん!俺合格する気がしないんだけど!超雑魚で15歳!
「よっしゃ!裕太!2人で合格しような!」
いや、だから僕超雑魚で、多分合格出来ないんだって!
「んなもん、頑張ったらどうにかなるだろ!俺はお前と一緒じゃないと絶対合格しない!」
優花……
「お前の名前なんだっけ?」
さっきの俺の感動かえせ!裕太だよ!ゆうた!
「次に魔法属性を調べるんで、目を閉じてください。」
もう、なんかツッコミ入れる気力も無くなったわ。
「優花さんは、炎氷属性ですね。裕太さんは……何も無いですね。」
うん。やっぱ雑魚じゃん。敵だったら、レベル上げるためにいるクソ雑魚のスライムじゃん。ゴブリンの方が強いわ。
「やっぱ一緒に合格するの無料だな。」
優花さん!?さっきの「んなもん、頑張ったらどうにかなるだろ!俺はお前と一緒じゃないと絶対合格しない!」っていう俺を感動させたセリフ忘れたんか!お前定期的に記憶喪失なんの?
「もしかしたらそうかもしれない……」
んなわけあるか!
結局、宿まで案内されて、1日が終わった。色々ありすぎてもう、頭パンクしそう。