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9話 皇后

名前と愛称が入り交じってますので紹介します


デイヴィット → デイヴ

ヴィクトリア → ヴィッキー

アンドレアス → アンディ

ジェフェリー → ジェフ

ティファニー → ティフ

スザンナ   → スー

フレデリック → フレッド


また随時、ご紹介します(•▽•;)


皇后陛下は薄いピンク色の髪だ

瞳はアンディと同じ濃い紺色をしている


侍女にお茶とお菓子を準備させると、再び人払いする


ヴィクトリアとティファニーは長椅子に並んで座り、皇后は向い側に座った


「一昨日のお茶会の事なんだけど」

とティファニーが口を開いた

「会場一帯に魔法が掛けられていたわ

あまり良くない魔法だったの」

「魔法が?」


いや、それより皇后はティファニーが魔法使いと知ってるのか?とヴィクトリアは思った


娘の疑問に気付いたのか

「あ、スーは私やデイヴやヴィッキーが魔法使いだって知ってるのよ」

「そうなんですか」


ホワイト帝国には魔法使いがいない事もあり、帝国民は魔法使いをあまり良く思っていない


「ジェフがあなた達はとても優秀な魔法使いだと自慢していたわよ」

「お父さまが?」

「フレッドもよ

あの2人はあなた達の事になると、本当にバカになるわ」

皇后はやれやれといった感じだ


フレッドとはフレデリック・コーデン・ライシャワー大公の事だ


「叔父様とも親しいのですか?」

ティファニーと子供の頃からの友人と知っただけでも驚きだったのに、叔父とも付き合いがあるとは更に驚きだ


「ティフ程ではないけど…フレッドとも子供の頃からの友人よ」


まさか皇后がそんなにライシャワーと繋がりがあるとは意外すぎて驚きだった


「この帝国はね、ジェフが仕切っているのよ

皇帝と皇太子は知っての通り、あのような人達だから」

「スーがジェフに協力してくれるから、スムーズに公務が出来るのよ」


知らなかった…

「では皇帝陛下と皇太子殿下は、ほとんど公務をなさっていないのですか?」

ヴィクトリアがまさかね、と念のため聞いた


「そうよ

最後の印を押すだけよ

それも中身は全く確認もせずにね」

皇后はふーっとため息をこぼした


え?あの2人は一体何なの?


ヴィクトリアは呆れてしまった


「話しが逸れちゃったわね

スー、何か魔法を使われるような心当たりある?」


皇后はお茶を飲みながら

「いろいろあるわね

もう少し、誰を狙ったかが解れば犯人も判ってくるわ」


魔法自体は広範囲だった

誰か特定といった感じではない


「あの場にいた何人かがターゲットだったのかしら?」

ティファニーは片手を頬に当てて考えた


「もう少し様子見ね

相手の狙いがハッキリすれば、こちらも手の打ちようが出来るわ」

皇后は慣れているのか、どっしり構えている


この2人の話しっぷりを聞いていると、皇后もティファニーのようなタイプだ

ヴィクトリアは思い切って相談してみる事にした


「あの…皇后陛下

実はお茶会で知り合ったベアトリス・ナイトレイ・ターナー男爵令嬢なのですが…」

と切り出した


本人が皇太子妃の選別から離脱したい事、皇妃にもなりたくない事を話した


「そうなの…

この皇太子妃の選別はバカバカしいわ

あの皇帝やバカ息子のような人の為にあるようなものね」


ハッキリ言うなぁ


ヴィクトリアは皇后が同じ意見なのは嬉しかった


「レベッカ・グレース・ウォーカー伯爵令嬢は好きな男性がいるのよ

でも伯爵に命令されてこの選別に参加させられたわ」


参加した時点で皇妃には決定なのだ


「ではそのレベッカ嬢はその男性と別れたのですか?」

「本人達は別れていないけど、父親のウォーカー伯爵に無理矢理、参加させられたわ」


この話しも驚きだが、皇后の情報網にも驚きだ


もしかしたら、自分が話さなくてもベアトリスの事も把握していたかもしれない


皇后はヴィクトリアの手前、話しには出さなかったが、皇太子がジェシカに手を付けた事も知っていた


なので皇太子が手を付ける前に何とかソフィアを救わねば、と考えていたのだがベアトリスもか…と頭を悩ませた


「それはそうと、あなた達はアンディと仲が良いのね」


皇后が突然、アンディの名を出したのでヴィクトリアは驚いた


「あ、はい

アンドレアス皇子とは…」

と言い掛けて、街で会っているなんて言えなくて言葉に詰まってしまった


そんなヴィクトリアを見て皇后は

「ふふっ

アンディが城を抜け出す事は私も承知してるわ」


えっ!?皇后公認のお忍びなの?とヴィクトリアは驚いた


今日は皇后に会って、驚かされてばかりだ


「アンディは私の手元で育てたから、あの皇帝やバカ息子と違うわ

仲良くしてあげてね」

「はい、もちろんです!」

ヴィクトリアは嬉しくなった




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