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79話 爾後

ホワイト帝国のレイモンド皇帝とジェシカ侯爵令嬢の結婚式が1ヶ月後に迫っていた


ヴィッキーはソフィアの生家であるミッチェル侯爵家に来ている

ソフィアに案内された部屋には所狭しとドレスが飾られていた


「ヴィッキー、ホワイト帝国でのドレスはこんな感じなの?」


生まれも育ちもライシャワー公国のソフィアには、ホワイト帝国のドレスは未知だ


ミッチェル侯爵はホワイト帝国からデザイナーを呼び寄せ、用途に応じたドレスを何点も作らせた


その中には1ヶ月後の結婚式に出席する為のドレスも準備されていた


結婚式前日のレセプションで着るドレス

結婚式当日に着るドレス

披露宴で着るドレス

1週間続く舞踏会で着るドレス

予備のドレス…


結婚式に出席するだけでも、大量のドレスが準備されている


「そうね、ホワイト帝国のドレスはこんな感じよ

いいんじゃない?」


「仰々しいわね」

ソフィアはため息をついた


ライシャワー公国はわりと自由だ

身分も存在するが、皆気さくだ


だがホワイト帝国は身分重視なので、大公家に嫁ぐソフィアともなればドレスの準備も相当気を使わなくてはいけない


「今日お母さまが来て、明日ドレスチェックしてくれるんでしょ?」

ヴィッキーが聞いた

「その予定よ

その時はアクセサリーや靴なんかも見てもらうわ」


ヴィッキーの母・ティファニーはもとライシャワー公国の公女だ


ホワイト帝国のジェフェリー大公とお互い一目惚れで恋に落ち、ホワイト帝国へと嫁いだのだ


もとライシャワー公国の姫で、現ホワイト帝国の大公妃


これ以上はないアドバイザーだ


ソフィはヴィッキーを中庭へと案内した


中庭に涼しげな池があり、その(ほと)りに大きなパラソルが立っている

パラソルの影にはテーブルと椅子があり、既にお菓子も準備されていた


ソフィアとヴィッキーが椅子に座ると、侍女が冷たい飲み物を持って来た


暑さのピークは過ぎているが、まだまだ暑いライシャワー公国だ

冷たい飲み物は必須だった


「ホワイト帝国では温かい飲み物なんでしょ?」

ソフィアが聞いた


家庭教師からホワイト帝国での生活やマナーなども学んでいるが、やはり経験者の意見が一番だ


「そうよ」

ヴィッキーがそう答えると、何か思い出したのかクスクス笑い出した


「アンディなんて生まれも育ちもホワイト帝国なのに、この1年ライシャワー公国で冷たい物ばかり飲むから、熱い飲み物がすぐに飲めなくなっちゃって」

ヴィッキーは笑っている


「アンディでそうなら、私だと飲めないんじゃない!?」

ソフィは心配になってしまった


「大丈夫よ!

お母さまがいらっしゃるから、慣れるまで(ぬる)めのお茶を出してくれるわよ」


やはりティファニーがホワイト帝国に居てくれるのはソフィアにとって心強かった


「ティファニー大公妃はご苦労なさったでしょうね」

ソフィアは同情した


だがティファニーはとにかく明るい

そしてジェフェリーは常にティファニーの側にいて助けてくれる


習慣の違いで苦労はしただろうが、二人だから乗り越えれたのだろう


でもデイブにそのような気遣いが出来るだろうか?


ヴィッキーは不安になり、デイブをしっかりと教育しなければ、と考えた


  ♪♫♬ ♬♫♪


アンディはフレッドの執務室にいた


アンディは小公子となり、フレッドの仕事も手伝うようになっていた


今はボルジアから救出した魔法使い達の報告をしていた


「比較的、毒が軽度だった人達はもう大丈夫との連絡を受けています

重度の人達は栄養状態も良くなかったので、引き続き治療が必要だそうです」


アンディはフレッドの机の前に立ち、報告している


「救出した人達はマシューのように幼い頃に孤児院からボルジアに売られたり、最近拉致された人達です

今回、治療が終えた中で拉致された人達は故郷に家族がいるそうで、帰郷を希望しています」


「うん、帰る所がある人は帰らせよう

こちらで故郷まで送るように準備して」

「はい

マシューのように帰る所がない方はどうします?」

アンディが心配そうに聞いた


「本人の希望がなければ、住み込みで働ける場所を紹介しよう」

フレッドはそう言うとアンディの横にいるギルバートの方を向いた


「ギル、住み込みで働ける場所を確保して

これから救出される人達もいるから、多めに確保して」

「はい」


ギルバートは手に書類を持って、フレッドの指示を書き留めている


アンディは続けて報告をした

「マシューは魔法をしっかり学びたいと言ってます」


フレッドはニッコリ笑うと

「それはいいね

魔法をしっかり学べはマシューは良い魔法使いになるよ」


だがアンディもそうだが結構年齢がいってしまうと、魔法学校には入れない


アンディのように既に独り立ちしている魔法使いに弟子入りして学ぶしかない


フレッドは少し考えて

「ギル、お前そろそろ弟子を取ってもいいだろう」


突然、フレッドにそう言われてギルバートは驚いた


「弟子ですか!?」


「マシューはある程度、魔法が使える

後は精度を上げればすぐにでも魔法使いとしてやっていけるよ」

「いいですね!」

アンディはフレッドの案に大賛成した

「ちょ、ちょっと待って下さい!

突然、弟子と言われても…!」


ギルバートは両手をブンブン振っている


「弟子とは突然、来るものだ

しっかり頼むよ、ギル」

フレッドは楽しそうだ


ギルバートはわかっていた

フレッドがこんなに楽しそうにしている時は、絶対に自分が窮地の時だ


なので何を言ってもムダなのだ


ギルバートはため息ついた

この前、リアに使い魔を消されて「まだまだね」と言われてしまったのに弟子とは…


「僕には初弟子ですよ

どうやって指導するか、教えて下さいよ」


フレッドとアンディは楽しそうだった




ご精読、ありがとうございます

m(_ _)m


第三章となりました

次話もよろしくお願いします!

。◕‿◕。

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