表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/125

74話 序開

マシューはアンディとデイブとリアを案内していた


魔法使い達は皆、毒に侵されているが、軽度の人から重度の人まで様々だった


比較的、軽度の人達に明日の脱出の計画を話し、動けない人達を誰が面倒を見るか決めた


そして全員を1ヶ所に集めなければならないので、広い場所を探し、この建物の裏となった


「明日の夜はホワイト帝国で夜会があり、あの女の動きを王女に伝えなければならない」

マシューが話した


「決行は夜会の後の方がいい」

デイブが答えた


「そうだね、なるべく夜中の方がいいからね」

アンディもデイブの意見に賛成だ


「俺達は日付が変わる頃にここに来る

マシューがここに戻ったら決行だ」

「…わかった」

デイブの決定にマシューはゴクリと唾を飲んだ


本当に皆でここから脱出出来るのか?

これは夢じゃないのか?


そんな不安がよぎる


「それじゃ俺達は一旦、戻る

明日の決行の時に会おう」


デイブの言葉にマシューは更に不安が増した


「本当に明日、来てくれるのか?」


マシューの不安に気付いたリアは

「私はちゃんと約束通り戻って来たでしょ?

安心なさい

約束通り、皆をライシャワー公国に連れて行くわ」

そう言いながら、マシューの肩に手を置いた


マシューはリアを見つめると、決心したかの様な顔つきになった

「はい」


「じゃあ明日」

アンディがそう言うと、マシューの目の前にいた3人は消えた


明日は上手くやらなければ


マシューは自分を鼓舞した


  ♪♫♬ ♬♫♪


アンディ達は移動魔法を使い、宿屋へと戻って来た


「それじゃ私も一旦、戻るわ

貴方達は念の為、使い魔で彼らの周りの警備態勢がどうなっているか確認しておいて」

「わかりました」


アンディがそう返事をするとリアは再び移動魔法を使い消えてしまった


先程、偵察に使ったオオフクロウの使い魔はまだ魔法使い達の居る建物近くにいるので、アンディとデイブは建物の入口側と、明日魔法陣を展開する裏側を監視しながら仮眠を取った


  ♪♫♬ ♬♫♪


アヤカはウキウキだった


バムフォード伯爵が今夜の夜会に連れて行ってくれるのだ


まだこの屋敷に来て間もないので、夜会用のドレスなどなかったが、バムフォード伯爵はデザイナーにかなり無理を言って準備させた


昼前にはお風呂に入り、念入りに磨き上げた


お化粧、ヘアセット、ネイル

様々な準備をすると、あっと言う間に夕方になってしまう


薄いピンクのドレスを着て、デザイナー達が最後の調整をしていると、ドアがノックされバムフォード伯爵が入って来た


「準備はどうだ?」

「もう終わります」

デザイナーの助手にそう言われて、バムフォード伯爵はアヤカの側にいた女性に声を掛けた

「無理を言ってすまなかったね、ボーアン夫人」


ボーアン夫人と呼ばれたデザイナーはバムフォード伯爵の側へ行くと


「いえ、バムフォード伯爵

大変光栄なお仕事でございました」

と言いながら、淑女の挨拶をした


アヤカは以前、アヤカ・ロン・デニス伯爵令嬢の時もこのボーアン夫人のブティックでドレスを作らせていた


アヤカ好みのデザイナーなので、またボーアン夫人のドレスを着れたのは嬉しかった


ボーアン夫人とバムフォード伯爵が何か話しをしている間に、助手達は最後の仕上げを行い、そしてボーアン夫人のチェックを受けて完了した


「では行こうか」

バムフォード伯爵はそう言うとアヤカの手を取り、出発した


  ♪♫♬ ♬♫♪


ホワイト帝国の宮殿では夜会が始まった


まずはレイモンド皇帝と婚約者のジェシカが踊った


それが終わると招待された貴族達は踊ったり、お喋りをしたりと自由に動き出した


バムフォード伯爵は知り合いの貴族と喋っている

アヤカはこの姿ではホワイト帝国に友人がいないので、シャンパンをもって1人で立っていると、次々と男性に声を掛けられた


この容姿では当然ね


アヤカはそう考えながら、男性達の相手をした


中には侯爵令息もいる


侯爵令息も悪くはないが、やはり自分は皇后の座が一番相応しい


アヤカはそう考えながら男性達を適当にあしらった


しばらくするとバムフォード伯爵がアヤカの側へ戻って来て

「ブリタニー、皇帝陛下にご挨拶に行こう」

と言ってきた


きた!


アヤカは待っていたのだ


「はい、お祖父様」

アヤカがそう返事をしてバムフォード伯爵の側へ行くと、バムフォード伯爵はアヤカの側にいた令息達に

「申し訳ない、少し孫娘を借りるよ」

と断ってから、レイモンド皇帝のいる玉座へと向かった


玉座にはレイモンド皇帝が座っている

ジェシカはまだ皇后ではないので隣にはいない

玉座はホールより10段ほど階段を上がった所にある


アヤカとバムフォード伯爵は階段のすぐ近くまで行き、皇帝陛下に挨拶をした


「皇帝陛下、お陰さまで孫娘と共に過ごせるようになりました」

「レイモンド皇帝陛下、ありがとうございます」

バムフォード伯爵に続き、アヤカはこれでもか!?という位の笑みでお礼を述べた


「良かったですね、バムフォード伯爵

ブリタニー嬢もバムフォード伯爵の元に来れて良かったですね」

レイモンドは微笑みながら言葉を掛けた


「はい!これもレイモンド皇帝陛下が救けて下さったお陰でございます

何度、お礼を申し上げても感謝が尽きませんわ」

アヤカは少しでも好感度を上げようとしている


「私は何もしていないですよ

ブリタニー嬢も早くホワイト帝国に慣れて下さいね」

「ありがとうございます」


やっとまともに話が出来た


皇帝への挨拶は他の人達もするので、長くは出来ない

今はこれだけで良しとしよう


後はレイモンドが一人にでもなってくれたらチャンスだ!


アヤカは挨拶を済ますと遠くからレイモンドが一人になるのを観察した



ご精読、ありがとうございます

m(_ _)m


次話もよろしくお願いします!

。◕‿◕。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ