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7話 おしどり夫婦

名前と愛称が入り交じってますので紹介します


デイヴィット → デイヴ

ヴィクトリア → ヴィッキー

アンドレアス → アンディ

ジェフェリー → ジェフ

ティファニー → ティフ


また随時、ご紹介します(•▽•;)


ウィリアムズ邸では夕食後のお茶を飲んでいた


今日の宮廷でのお茶会は何か不穏な気配があったので、食事中はアンディにお花畑を案内してもらった事や、ヴィクトリアにお友達が出来たなど楽しい話しをして、ティファニーは食後に話しをした


「魔法…」

ジェフェリー大公は考え込んだ

「会場の中に魔法使いが居たという事でしょうか?」

デイヴィットが聞いた


ティファニーはうーんと考えて

「そうね、広範囲な魔法だから、その場に居た可能性はあるわ」


ホワイト帝国民に魔法使いはいない

ならばライシャワー公国の魔法使いが紛れ込んでいたはずである


ライシャワー公国は統治者であるフレデリック・コーデン・ライシャワー大公が魔法使いの長にいる

それは身分ではなく、魔法使いとしての資質が優れているからだ


大公一族には魔法使いが多く産まれる

そしてその資質も優れていた


フレデリック大公の妹でもあり、ウィリアムズ大公妃でもあるティファニーも優れた魔法使いだ


そしてその血を引くデイヴィットとヴィクトリアも魔法使いである


この2人が幼い頃にライシャワー公国へ留学したのは、魔法使いであったからだ


幼いうちから魔法を学ばねば、上手く扱う事が出来ない


「どんな魔法だった?」

考え込んでいたジェフェリーが聞いた


「たぶん呪い系の魔法だわ

会場全体に掛けられていたから弱かったけど…」

「あ、もしかしてジェシカ侯爵令嬢が倒れたのは!?」

「もともと体調が良くなかったみたいだったから、真っ先に魔法負けしてしまったのね」


それで倒れたのか

ヴィクトリアは納得した

「じゃあ、あのぶつかった騒動も?」

「あれはあの令嬢の単なる嫌がらせよ」


なんだ…後宮あるあるか


「皇后陛下はご存知なのかな?」

更にジェフェリーが聞く

「ご存知ないわ」

「早めにお伝えした方がいいね」

「そうね

皇后陛下に公式ではなく、お会い出来るようにお願いして」

ティファニーがそう頼むと

「わかった」

とジェフェリーは返事をした


ジェフェリーはティファニーの側へ行くと

「危ない事はしないでおくれよ、ティフ

僕やデイヴやフレデリック大公に必ず相談するんだよ」

「わかってるわ、ジェフ」

そう言うと2人はキスをした


デイヴィットとヴィクトリアは2人の邪魔しないように、そっと部屋を出た


「ホント、あの2人はいつまでもラブラブね」

「子供に気を使わすなよな」

2人はブツブツ文句を言いながら部屋へと帰った


  ♪♫♬ ♬♫♪


宮殿ではジェイム皇太子とエマ・ケイト・トンプソン辺境伯令嬢の食事が終わりに近づいていた


ジェイム皇太子は昨日同様

「別室にお茶を準備させてある」

と告げた


だがエマ令嬢は

「申しわけございません、皇太子殿下

昼間のお茶会で疲れていますので、今日はこのまま下がらせて頂きます」

と断った


皇太子は「ちっ」と軽く舌打ちしたが、まぁ次の機会でも良いかと考えた


エマ令嬢が退出すると、皇太子はケントを呼ぶ


「夜伽を準備しろ

そうだな、今日も4人だ」

「畏まりました」


ケントは部屋から出て、ふーっとため息をついた


昨日はジェシカ嬢を助けてあげれなかった


明け方、ジェシカ嬢が泣きながら部屋から退出したのを知っている

ジェシカは気丈にも、日中は皇后陛下主催のお茶会に出席していた


だが途中で気分が悪くなり倒れたと聞いた


可哀想に…

だがエマ嬢は、知ってか知らずか今日は上手く(かわ)した


明日はアスカ・ロン・デニス伯爵令嬢だ

ケントは令嬢達に申し訳なく、心が傷んだ


  ♪♫♬ ♬♫♪


翌日、ヴィクトリアは庭園でお茶を飲みながら本を読んでいた


だが頭の中は昨日の事だ


魔法の事もある

ベアトリスも皇太子妃候補から外されたいと言っていた


同じ年頃の女性として、好きでもない、しかも女であれば見境のない皇太子に嫁ぎたいなど誰が思う?

何とかならないものかと考えていた


そこへデイヴィットが来た

「何か良からぬ事を考えてるね」

デイヴィットにそう言われて

「失礼ね!女性として当たり前の事を考えてただけよ」

ヴィクトリアはそう言うと、ベアトリスの事を話した


「アンディは一夫一婦制が良いって言ってたわ」

「それはヴィッキーにとって朗報だね」

「そうだけど…」

と言ってからハッと気が付いた

「ち、違うわよ!私は別にアンディと…」

とまで言うとゴニョゴニョになる


デイヴィットはくすりと笑うと

「アンディから手紙が届いたよ

明日は時間があるそうだから、また街を案内しようか、だって」

「本当に!?行くわよっ!!」

ヴィクトリアは立ち上がって叫んだ


デイヴィットは可笑しくて仕方なかった


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