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54話 再会

ホワイト帝国の皇帝陛下と皇太子殿下の追悼の儀式の後、アンディ達はレイモンド皇帝と婚約者のジェシカ、そして娘のパトリシアと夕食を取った


夕食後、眠くなったパトリシアを連れてジェシカが退出した


残ったレイモンド達はサロンへと場所を移し、食後のお茶を飲んでのんびりとした時間を過ごしている


そして少し経ってからジェフェリーは侍女達を全員下がらせると、アヤカの脱獄の話しをした


次にアンディが出掛けにライシャワー公国であった亜空間での忠告の話しをした


「タイミングが良すぎるね

忠告はこの脱獄の事かな?」

ジェフェリーが考えた


「あの女が脱獄したからって、何か出来る訳でもないですよ」

デイブは関係ないと考えている


「でも脱獄するために騎士が二人も殺されてる

ここまでする必要があったんだよ」

アンディは慎重だ


皆は黙ってしまった


「ここで詮索しても無駄です

繋がっていようがいまいが、とにかく注意するに越したことはないわ」

スザンナが言った


「そうだね

わからないのだから、とにかく皆周りに注意しよう

何事もまずはよく見極めてから行動するように」

スザンナの意見を受けてジェフェリーは言い聞かすように皆に言った


「それはそうと、スーはいつライシャワー公国に行けるの?」

ティファニーが重い空気を払ってくれた


「ジェシカは私がいなくても大丈夫よ

レイもいるし、ジェフも助けてくれるわ」

スザンナがレイモンドとジェフェリーを見ると、二人とも微笑みながらコクリと頷いた


「今度、アンディ達が帰る時に一緒に行こうかと思っているわ」

「まぁ!やっとね!」

ティファニーはスザンナの手を取って喜んだ


長い長い間、それこそ子供の頃からスザンナとフレデリックを見てきたティファニーの喜びは一入(ひとしお)


一度は諦めた二人の想いが、ようやく実るのだから


ティファニーは涙ぐんでいた

そんなティファニーを見て、アンディもスザンナとフレッドが一緒になる事は良いのだと感じた


  ♪♫♬ ♬♫♪


追悼の儀式から2日経った


アンディとスザンナはウィリアムズ邸の魔法陣のある地下にいた


ヴィッキーも一緒に帰るのでアンディ達の側にいる


デイヴとウィリアムズ夫妻が見送りに来ていた


「それじゃあ、フレッドによろしくね」

ジェフェリーがヴィッキーのおでこにキスをした


「ええ、お父さまはあまり働きすぎないでね」

ヴィッキーはジェフェリーに抱きついた


「お兄さまと幸せになってね」

ティファニーがスザンナの手を取って微笑んだ

「ありがとう、ティフ」

スザンナもティファニーの手を握り返した


デイヴはアンディに

「ボードもほどほどにしとけよ」

とウイングする

「うん、ほどほどやめるよ」

アンディが悪戯っぽく笑った


アンディとヴィッキーとスザンナは魔法陣の中央へと移動する


「じゃあ!」

とヴィッキーが手を振る

アンディが魔法陣を発動させると、魔法陣は光りだした


次の瞬間には3人の姿は消えていた


  ♪♫♬ ♬♫♪


ライシャワー公国の魔法陣に現れた3人は地上に向って歩き出した


「スザンナさまと一緒に帰るって連絡してないのよ

このまま執務室へ行って伯父様を驚かしましょ」

ヴィッキーが悪戯っぽく笑った


「え!?連絡してなかったの」

「だって伯父様を驚かしたかったもの」


それは驚くだろ


魔法陣が発動したので、フレッドならばアンディ達が帰って来た事は気付いているだろう


だがまさかスザンナも一緒とは思っていなはずだ


アンディも少し興味が湧いてしまった


そしてスザンナも文句を言わない

スザンナもやりたかったようだ


  ♪♫♬ ♬♫♪


執務室のドアをノックして、まずヴィッキーが入った


「伯父様、ただいま帰りました」

部屋に入るとヴィッキーが声を掛けた


フレッドは相変わらず書類と戦っている


「あぁ

お帰り、ヴィッキー、アンディ」

とそこまで声を掛けてフレッドは顔を上げた


ヴィッキーの後に続いてアンディが入って来る

するとアンディにエスコートされ、スザンナが部屋に入って来た


フレッドは握っていたペンをポロリと落としてしまった


フレッドの机の横にある補佐官用の机でちょうど冷たい飲み物を一口飲んだギルバートが、飲み物を盛大に吹き出した


部屋に入って来たスザンナの姿がフレッドの目に映り、しばらく固まっていたフレッドだが

「スー…」

とようやく口を開いた


スザンナはふふっと笑うと

「久しぶりね、フレッド

ようやく来れたわ」

と悪戯成功で喜んでいるように見えた


「…ああ」

フレッドは立ち上がると、ヨロヨロとスザンナに近づいた


スザンナの前まで来ると、スザンナの両肩を抱きしめた


ヴィッキーはアンディの服をツンツンと引っ張る

目で部屋の外に出ようと合図した


アンディはうんと頷くと、2人はそっと部屋を出た


するとギルバートも部屋から脱出してきた


小さな声で

「あぁ、飲み物を吹き出してしまったから、机を拭きたかったな」

などとブツブツ言っている


いつもは「仕事しろ!」とフレッドを叱るギルバートだが、ここはちゃんと空気を読んで部屋から出てきたようだ


「これで良かったんだよね」

アンディがヴィッキーに尋ねた


ヴィッキーはアンディを見ると

「あの2人を見て、そう思ったんでしょ?」

と微笑んだ


「…うん」

20年近く離れていた分、幸せになって欲しいと願ってしまった


ヴィッキーはアンディの手を握り、アンディの顔を覗き込んだ


アンディもぎゅっと手を握ると、ニッコリと微笑むのだった





ご精読、ありがとうございます

m(_ _)m


次話もよろしくお願いします!

。◕‿◕。

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