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40話 困惑

ティファニーはテラスに出ると、スザンナに向けて使い魔を放った


ティファニーの使い魔は(かもめ)

本来、海に生息している鳥なので、たとえ使い魔といえどこのホワイト帝国のように海のない所には向いていない


鷗はフワリと飛び立つと、スーッと飛んで行った


しばらく鷗を見てから部屋に入ろうとした時に、暗い夜空に白い鳥が飛んでいるのが見えた


「あれは、お兄さまの使い魔!」

ティファニーが腕を伸ばすと、フレッドの使い魔はフワリ腕に留まった


バサリと飛び上がると、鳥は巻紙に変わる


ティファニーは巻紙持って部屋に入り、ソファに座るとその巻紙を広げて読み出した


呪いの事を調べる為にフレッドがホワイト帝国に行くので、いつ行けば良いかとの問い合わせの内容だった


「もう、何だかバタバタしてるわね」

ティファニーはそう呟くとソファから立ち上がり、ジェフェリーの元へと向かった


  ♪♫♬ ♬♫♪


登城したジェフェリーの足取りは重かった

寝不足なのだ

昨晩は何かとバタバタしていた


フレッドがホワイト帝国に来るのは助かる

出来ればすぐにでも来てもらいたかった


だがタイミングの悪い事に、ティファニーがスザンナ皇后へ使い魔を放っていたので、フレッドに返事の使い魔を送れなかったのだ


近い距離ならばティファニーでも2羽や3羽の使い魔を使えるが、ホワイト帝国とライシャワー公国は隣国だが、首都は結構離れているので、流石に無理だった


魔法陣を使って直接行きたいところだが、昨日ライシャワー公国から帰って来るのに使ったので、もう少し魔力をチャージしなければ使えないそうだ


結局フレッドへの返事は今朝、ティファニーが送った


後は魔法陣さえ使えれば、いつ来てもらっても良い


そう考えながら執務室に向かうと、顔見知りの官僚達が執務室の前で待ち構えていた


「ウィリアムズ大公!」

官僚達がジェフェリーを見つけると、駆け寄って来た


「どうしたんですか、皆さん?

朝早くから私の執務室に集まって?」

ジェフェリーが聞くと、一人の官僚が

「ウィリアムズ大公、大変なんです!

皇帝陛下が今朝早くに大司教をお呼びになり、皇后陛下と離婚すると言い出したのです


「…はい?」


ジェフェリーは理解出来なかった

何を言ってるんだ?

スザンナから離婚を突き付けられる事があっても、皇帝から離婚を言い出すはずがない


「何かの間違いでは?」

「間違いならばこんな朝早くから、大勢で大公の執務室まで来ていませんよ」


官僚達は皆、青ざめている

マジですか?

と言いたい


「わかりました

皇帝陛下に謁見を…いや、直接行きます」


昨日から慌ただしすぎて、謁見を申請するのも面倒になってしまった


ジェフェリーは執務室には入らずにそのまま、皇帝の私室へと向かった


  ♪♫♬ ♬♫♪


皇帝はソファに座り書類に目を通していた


そこへジェフェリーがやって来た

「どうした、ジェフェリー?」

皇帝は涼しい顔で聞いた


「どうしたではないですよ

皇后陛下と離婚されたいと、大司教をお呼びになったと聞きました」


皇帝は書類に目を戻すと

「皇后だけではない

皇妃達にも暇を出した」


信じられない

一体何があったんだ?

ジェフェリーはまさに目が点状態だった


「お前もやりたい事があれば許可するぞ

儂の側におる必要はない」

「急にどうしたんですか!?」


ジェフェリーは何がどうなっているのか、訳がわからなかった


「女達は一度、整理しようと考えていた」

「妾ならばわかります

ですが皇后陛下や皇妃に暇を出す必要はありません!」


「…やらねばならないのだ」

皇帝はそうブツブツ言いながら、離婚の書類にサインをした


  ♪♫♬ ♬♫♪


執務室に戻ったジェフェリーは頭を抱えた


一体どうなっているんだ?

過去に皇帝と皇后の離婚がなかった訳ではない


だが突然?しかも皇妃達まで?


…とにかくスザンナへ連絡しなければ

離宮での滞在を延期する計画だったが、そういう訳にもいかなくなった

すぐにでも戻ってもらわねば


ジェフェリーは急いで手紙を書き始めた


  ♪♫♬ ♬♫♪


その日の夕方にはティファニーからの使い魔がフレッドの元に着いていた


庭園でアンディの魔法の練習をしている時だったので、アンディもヴィッキーとデイヴも居た


「伯父上、母上はなんと?」

「魔法陣が使えるようになったらいつでも来て欲しい、だって」


「魔法陣は使えないの?」

アンディが聞いた

「昨日お父さま達が使ったから、明日くらいには使えるわ」

ヴィッキーが教えてくれた


フレッドは皆を見ると

「それじゃあ明日、出発しようか」

と微笑んだ


ホワイト帝国に帰るのはまだ先になると思っていた

だが魔法使いが宮殿で呪いを使ったのだ

そして狙いは恐らく皇帝陛下だ


フレッドがホワイト帝国で魔法使いの痕跡を探る


間近でフレッドやデイヴの魔法使いとしての働きを見る事が出来る

アンディはワクワクしていた


だがアンディはまだ知らなかったのだ

呪いがどれ程、恐ろしい物かという事を…


ご精読、ありがとうございます

m(_ _)m


次話もよろしくお願いします!

。◕‿◕。

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