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36話 夜襲

ジェフェリーはフレッドの紹介でミッチェル侯爵と会っていた


「初めまして

ジェフェリー・エドワード・ウィリアムズです」

そう言うと

「初めてお目に掛かります、ウィリアムズ大公

ダニエル・リー・ミッチェルです」


ミッチェルの向かい側にジェフェリーとフレッドが座った


「皆で話し合いをしました

息子はウィリアムズ大公家を継ぐ事になります」


ミッチェル侯爵にとってはショックだった


愛女のソフィアを他国に嫁がせる事になるのだから


ライシャワー大公家ならばまだ同じ公国内だし、フレッドとも幼馴染で屋敷も近く、会おうと思えば会えるだろう


だがホワイト帝国となるとそう簡単には会えなくなる


そんなミッチェル侯爵に気付いたジェフェリーは

「あちらには妻のティファニーもいます

それにウィリアムズ邸とライシャワー邸は魔法陣で繋がっていますので、お会いしたい時はいつでもお越し下さい」


確かにウィリアムズ家にはティファニー公女が嫁いでいるので、何かと頼りにもなる


ジェフェリーの気遣いが有り難かった


「ありがとうございます、ウィリアムズ大公

…娘をよろしくお願いします」

ミッチェル侯爵は目をつむり頭を下げた


「そんな!こちらこそ申し訳ありません

不自由なく過ごせるよう、尽力します」

ジェフェリーも頭を下げた


「よかったね

では正式に婚約の手続きを取らなくてはね」

フレッドがニコニコ笑いながら言うと、ミッチェル侯爵はジロリと睨み

「楽しそうだな」

と怒りを露わにするのだった


  ♪♫♬ ♬♫♪


ティファニーは子供達とアンディを呼んでホワイト帝国での事を話した


「そんな事が起きてたんですか」

アンディはお茶会で魔法使いが呪いを掛けていた事を初めて聞いたので驚いていた


更にスザンナの療養先での襲撃事件も話しをした


これはデイヴもヴィッキーも初耳だった


「母は無事なんですね!?」

アンディが青ざめた顔で聞いた


「無事よ

それに犯人はもう特定してるから、こっちの件は大丈夫よ」

「そうですか」

アンディは安心した


「スーはね、兄から守護の魔法も受けているの

たから、よっぽどの攻撃じゃなければスーを傷付ける事は出来ないわ」

「そうなんですか」

アンディは驚いた


フレッドは偉大な魔法使いと聞いてはいたが、そんな事も出来るのか


以前クラリッサと話しをした時に、クラリッサは二人は離れているが夫婦なんだと言っていた


本当にそうなんだ

そしてその2人の子供が僕なんだ


最初はフレッドとスザンナの若い頃の過ち程度と思っていた


だが違っていた


2人は今でもお互いを想いあっている

そしてフレッドもスザンナも自分を大事に思ってくれている


アンディは自分が愛されて生まれて来たのだと実感した


「今はトンプソン辺境伯のご令嬢が色々調べてくれてるわ」

「すごいな、トンプソン辺境伯の令嬢は」

デイヴが感心した


ヴィッキーは皇帝や皇太子の奔放ぶりが嫌いなので

「呪いで皇帝と皇太子を大人しくさせればいいのよ」

と呪い賛成論を言う


「でもお茶会での呪いなんだから、狙いは母上か皇妃の方々…それか皇太子妃候補の令嬢達かも

皇帝陛下や兄上が狙いじゃないよ」

アンディはヴィッキーをなだめた


「そうなのよね〜

狙いがハッキリしないから、こちらも調べようがなくて」

ティファニーは困った表情だ


「だからスーにはもう少し離宮に居てもらおうかと話してるの」

「それは…大丈夫なんですか?

その…皇帝陛下や兄上を放置して?」

アンディはわかっているのだ

皇后がいなくなれば、皇帝やジェイムズ皇太子は乱交状態になる


そんなアンディの考えをティファニーも承知していた


「すでにアンディの心配している状態よ

少し延びた所で、改善される訳でもないわよ」


それもそうだ

アンディはため息を吐いた


  ♪♫♬ ♬♫♪


深夜の宮殿は人気がなく静かだ


ここ、ホワイト帝国の宮殿の廊下に靴音が木霊する


真っ黒なフードマントを頭からすっぽりと被った人物が暗い廊下を歩いていた


警備の騎士がその人物に気付き、近づいて来る


「誰だ?

この先は皇帝陛下の私室だ」

騎士がそう言うと、フードを被った人物は騎士の顔に手を翳した


するとまるで騎士の時間が止まったかのように、騎士は固まって動かなくなった

瞬きすらしていない


フードを被った人物は更に足を進める


皇帝の私室に着くまで更に数人の騎士と出会い、そして全員同じように動かなくなった


フードを被った人物は皇帝の私室のドアを開ける


部屋の中に入り、キョロキョロと見渡すと、奥に隣の間へと続くドアを見つけた


ツカツカとそのドアの前に行き、ドアを開ける


部屋はかなり広い

その部屋の真ん中に大きなベットがあった


フードを被った人物は、そのベットへと近づく


ベットでは裸の女達が4〜5人と、これもまた裸の皇帝が眠っていた


フードを被った人物は小声で呪文を唱える

眠っている皇帝や女達を更に深く眠らせたのだ


そして頭に被っているフードを脱いだ


若い女性だ

真っ黒なストレートの髪に真っ赤な口紅

ギラギラとした目で皇帝を睨みつけた


女はチッと舌打ちをした

「全く…この場で殺したいくらいね」


そう言うと皇帝の顔の前に手を翳す


再び呪文を唱えた

すると皇帝の顔が苦痛で歪んだ


女はニヤリと微笑むと、その場を後にする


動きを止めた騎士達全てを通り過ぎ、暗闇に紛れるように身を隠すと、再びフードを被りパチンと指を鳴らした


すると動きの止まっていた騎士が動き出す


騎士は近づいて来た人物に話し掛けていたのに、その人物がいないので辺りをキョロキョロと探している


女はクスリと笑うとその場から消えてしまった




ご精読、ありがとうございます

m(_ _)m


次話もよろしくお願いします!

。◕‿◕。

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