3話 友情
名前と愛称が入り交じってますので紹介します
デイヴィット → デイヴ
ヴィクトリア → ヴィッキー
アンドレアス → アンディ
また随時、ご紹介します(•▽•;)
ジェイムズ皇太子は執務室で候補者達のリストを見ていた
机の前には、候補者達に説明をしていたケント・ジョンソンがいる
皇太子はリストを机に放り投げると
「毎日、1人ずつ?面倒だな」
とケントに文句を言った
「皇太子妃の選別なので、お一人ずつのお相手になります
教育や社交性を考慮し、なおかつ殿下と相性の良い方が選ばれますので、お一人ずつがよろしいかと存じます」
ケントの説明にジェイムズはまぁいいかと納得した
「明日からなのだな?」
「はい」
「では今宵は夜伽の女を4人、準備させておけ」
「畏まりました」
ケントは皇太子に深々と礼をすると、部屋から退出した
ケントはため息を漏らした
皇太子は明日から皇太子妃候補者と夕食を共にするが、皇太子は夕食だけではなく、夜の相手もさせるつもりだ
いずれ皇太子妃か皇妃にはなるのだから早いか遅いかの違いだが、それでも夜伽の娘達とは身分が違う
どうしたものかと頭を抱えてしまった
♪♫♬ ♬♫♪
翌日、デイヴィットとヴィクトリアはホワイト帝国の街にいた
平民の服を着て、それでもかなり裕福な平民に見えるが、2人は街の中心の噴水の前にいた
天気は最高!
ヴィクトリアはウキウキしていた
「デイヴ、まずはどこに行くの?」
「そうだな…とにかく僕達はこの街は始めてだから、まずは基本の観光かな?」
「え〜ショッピングは?
それに美味しいケーキも食べたいわ」
「いいお店を知らないんだから、入りようがないよ」
デイヴィットは観光案内のパンフレットを持って、どこに行こうか考えていた
デイヴィットとヴィクトリアは幼少の時にライシャワー公国へ留学したので、自分達の母国であるホワイト帝国の方が外国だ
「どんな観光名所があるのよ」
ヴィクトリアはデイヴィットの持っているパンフレットを覗き込む
すると横から
「よろしければホワイトの街をご案内しますよ」
と声を掛けられた
デイヴィットとヴィクトリアが声がした方を見ると、そこにはアンドレアス第2皇子がいる
「「アンドレアスお…」」
と2人が言いかけたが、アンドレアス皇子は人差し指を口の前で立てたので、途中で止めた
「どうしてここに?」
デイヴィットは驚いた表情がまだ出ている
「よく街に出て、見て回るのです」
「視察ですか?」
「そう言えば聞こえはいいですね
でも僕は個人的に城を抜け出しているので、視察とは言えないと思います」
アンドレアス皇子はニッコリと微笑みながら2人に近づいた
天気が良いのでアンドレアス皇子の銀髪がキラキラ輝き綺麗だ
アンドレアス皇子も平民の服装だが、服装と顔立ちが合っていない
高貴な人達はこれで変装したと思っているのだからおめでたいものだ…と街の人達は見ていた
「よくお城を抜け出すのですか?」
ヴィクトリアが聞いた
「はい、僕は兄とは違い自由が利きますので、よく抜け出しています」
意外だった
ライシャワー育ちの2人は自由な行動が当たり前だが、ここホワイト帝国はカチコチだ
貴族は平民などと接触はしないし、見下している
ホワイト帝国では身分が全てなのだ
「意外でしたか?」
アンドレアス皇子がヴィクトリアの表情から、気が付いた
このアンドレアス第2皇子は鋭い上に、観察力もある
父であるウィリアムズ大公も第2皇子を称賛していた
あの皇太子が皇帝になった時、第2皇子が宰相になれば何とかなると考えて、ウィリアムズ大公はアンドレアス皇子と共に仕事をしたりもしている程だ
父上の仰る通りの人物だな
デイヴィットは納得した
「ヴィクトリア嬢のご要望に沿える場所も存じてますよ」
「デイヴ、アンドレアスお…」
ヴィクトリアはそこまで言って、何て呼ぼうか悩んでしまった
そんなヴィクトリアが可愛かったのか、アンドレアス皇子は
「アンディで構いませんよ」
と微笑みながら言った
「ありがとうございます
私の事はヴィッキーと呼んで下さい」
「ならば僕の事はデイヴと呼んで下さい」
デイヴィットも愛称を告げた
3人は微笑み合った
まずは近場の観光名所を案内された
ホワイト帝国自体の歴史はさほど長くはないが、この街は昔から存在しているので、以前の統治時代の遺跡などが結構残っている
ライシャワーはそれほど歴史がある訳ではないのでこのような遺跡は2人には珍しく、アンドレアスの説明もあったので楽しめた
お昼どきになり、アンドレアスの行きつけのお店があると言うので、そこでお昼を食べる事になった
お店に入り、奥の空いている席に向かった
アンドレアスは椅子を引いてヴィクトリアに座るように促す
ヴィクトリアはその席に着いた
デイヴィットもヴィクトリアの隣に座ると、アンドレアスはデイヴィットの向かい側に座った
店の店員らしき男がやって来た
「アンディ、今日は連れがいるとは珍しいな」
「うん、最近友達になったんだ
今日のオススメを頼むよ」
「おう」
そう言うと男は行ってしまった
「よくいらしてるようですね?」
ヴィクトリアが驚いた表情で聞いた
「そうですね、家は息苦しいのでよく抜け出すんです」
「ホワイトの人にしては珍しいのでは?」
デヴィットも聞いた
「お二人の父君は奥方様の影響からか、とても自由な方です
僕もよく父君とご一緒しますので、ライシャワーの自由な気風を聞く機会があり、たぶん憧れてしまっているんだと思います」
「ぜひライシャワー公国においで下さい
今度は私達がご案内差し上げますわ」
「ヴィッキー、それでは僕達がライシャワーの人間のようだよ
僕達はホワイト帝国の人間だよ」
「あら、私はそのうちライシャワーに帰るわ」
アンドレアスは2人のやり取りを微笑ましく見ていた
料理も運ばれて、3人は更に打ち解けてきた
「これ、美味しい!」
「良かった」
「アンディ、これはどうやって食べるんだ?」
などと楽しい食事を取った
昼食後はヴィクトリアが好きそうなブティックに入りドレスや靴を数点購入した
何故かデイヴィットとアンドレアスまで服を買わされた
ヴィクトリアが見立てて、絶対に似合うと言って買わせたのだ
その後は今、美味しいと評判のスイーツ店に入る
ここでもヴィクトリアはあれこれ注文した
「ここのケーキ、とっても美味しい!」
「良かった」
アンドレアスは本当に嬉しそうだ
「アンディは何歳だっけ?」
「同じ17歳だよ」
「デイヴより落ち着いてるから、年上かと思ったわ」
「ヴィッキーは僕たちより遥かに下に思えるよ」
「失礼ね!」
「ここのケーキは持って帰る事も出来るよ
お父上とお母上に買って帰れば?」
「いいわね!
帰ってお母さまとまた食べるわ」
「まだ食べるのか」
などとすっかり意気投合して、楽しい時間を過ごしたのだった
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