17話 海
名前と愛称が入り交じってますので紹介します
デイヴィット → デイヴ
ヴィクトリア → ヴィッキー
アンドレアス → アンディ
ソフィア → ソフィ
また随時、ご紹介します(•▽•;)
アンディとデイヴとヴィッキーとソフィは街で集まって来た子供達と海へ向かった
街から出て小さな丘を登ると、目の前に海が広がった
「うわぁ」
アンディは言葉を失った
とても広くて大きな海が目の前に広がっている
子供達は海へ向かって駆け出した
丘を下ると浜辺だ
よく見ると浜辺でくつろいている人や、海に入っている人がいる
人が小さく見える
海の大きさに驚くばかりだ
丘を降りてアンディ達も砂浜に来た
更に海に向かって歩く
砂に足が取られて歩きづらい
海からは風が吹いて来る
これが潮の香りか、と思いながら足を進めた
初めて耳にする波の音が心地よい
ヴィッキーとソフィは帽子と羽織っていたショールを浜辺に置くと、そのまま海へと入って行く
ヴィッキーはホットパンツの上に、ホットパンツと同じ生地を右側の腰の辺りで結んで左側の方が膝下くらいまであるスカートを着ている
右側で結んでいるので、右太ももが露わになっている
ソフィはフワリとしたスカートで、下には太ももあたりまでのスパッツを履いていた
最初から海に入る気、満々だったようだ
2人は膝辺りまで海にはいると
「気持いい〜」
「デイヴ、アンディ!早く!!」
と誘った
デイヴはアンディを見ると
「行くぞ」
と声を掛けた
デイヴとアンディは幅広で膝下までのパンツだ
デイヴはフードマントを脱いでその場に置くと、海に向かって行った
アンディもフードマントを脱ぐと、意を決してデイヴに続く
波が足にかかった
冷たくて気持がいい
波が引く時は、まるで足の下の砂をさらっていくような変な感覚だ
波打ち際でなくなれば、その感覚はなくなる
波が来るのでアンディは
「うわ」
と叫んだ
「大丈夫だよ
今日は波が小さいから」
これで小さいんだ
たまに波が自分に当たって跳ねると、顔まで水が飛んで来る
しょっぱい
「何、これ?しょっぱいよ?」
「海は塩分を含んでるんだ」
「こんなしょっぱい水に魚がいるの?」
「そうよ」
ヴィッキーが近づいてきた
波をかぶったのが、結構濡れている
アンディはドキリとした
肌を露わにした女性が濡れている姿にドキドキがとまらない
アンディはデイヴに近づくと
「刺激的すぎる」
とデイヴの肩に手を置き下を向いた
デイヴはクスリと笑うと
「慣れるしかないな」
と言う
ライシャワー公国は忍耐力を必要とするな、とアンディはため息をついた
「ほら、アンディ」
ヴィッキーはアンディの手を取ると、更に海に入って行く
アンディはヴィッキーに引かれるまま、海へと入って行った
腰の辺りまで水に浸かると
「まだ深くなるの?」
アンディが聞くと
「もっともっと深くなるわ
でも危ないから、この辺りまでがいいわ」
そうなんだ
振り返って陸の方を見ると、結構遠くまで来ていた
「今日はまずは水に慣れましょう」
アンディはずっとヴィッキーと手を繋いでいた
恐いという訳ではなかったが、手は離したくなかった
「大きな波が来たら、波に合わせてジャンプするのよ」
「なんで?」
「そしたら波をかぶらないから
あ、あの波でやってみましょ」
ヴィッキーが言った波が来て、2人で手を繋いだまま波に合わせてジャンプした
まるで宙に浮くような感覚で、身体がフワリと浮く
波が通りすぎると、足も砂に着地した
「おもしろい!」
「ふふっ」
2人で波を飛ぶ
調子に乗っていたら、タイミングの違う波が来た
モロに顔面から波をかぶってしまった
「うわ!」「きゃっ!」
波が去った後、お互いを見ると頭からずぶ濡れだ
2人で笑いあった
しばらく波と戯れてから、再び砂浜に上がると、4人で海に向かって座る
「海に入ると体力も体温も奪われるから、こまめにこうやって砂浜で休んだ方がいいんだ」
デイヴが教えてくれた
確かに少し体温は奪われていたのかもしれない
最初は砂浜が暖かく感じたが、すぐにジリジリ暑くなってきた
「暑いね」
「日焼けしちゃう」
ソフィとヴィッキーがそう言うと、デイヴが呪文を唱えた
するとまるで日影にでも入ったかのように、自分達の居る所が影になった
「魔法?」
アンディが聞くと
「うん、少し霧を集めて日影を作ったんだ」
魔法って本当にすごい
関心していると、どこか遠くから悲鳴のようなものが聞こえた
聞こえた方を見ても何も変化はない
だが砂浜にいる他の人達も聞こえたのか、皆そちらを向いている
遙か遠くに、砂浜に突き出たような岩場があるが、そこから人が表れた
一人、また一人と岩場の向こう側から表れてくる
どんどん人が岩場に表れるので
デイヴが
「何かあったな」
と言った
「アンディ、見てくるからここで待ってろ」
そう言ってデイヴは呪文を唱えると消えてしまった
アンディが驚いていると
「移動魔法よ
私達も見てくるから、待ってて」
ヴィッキーがそう言うと、ヴィッキーとソフィも消えた
しばらく様子を見ていたが、岩場の向こう側から人が表れ続ける
走ってアンディの居る方へ逃げてくる人もいた
「何があったの?」
逃げて来た人に聞くと
「大公!
岩場の向こうで、アザラシが暴れ始めたんです!」
いや、大公じゃないけど
そう思いながら、アンディは岩場に向かって走り出した
デイヴ達も戻らないので、きっとアザラシとかいう物から人を守ってるんだ
そう思ったら、自然と駆け出してしまっていた
逃げて来る人達とすれ違いながら岩場に向かう
途中、何度か「大公」とか「陛下」と呼ばれた
きっとフレッド大公と同じ髪色だから、勘違いしているんだ
ようやく岩場にたどり着き、岩場を登ると、とても大きな動物が何匹もいて暴れている
百匹以上はいそうだ
動物は興奮しているのか、動物同士で闘っていたり、逃げ惑う人を追いかけている動物もいる
デイヴ達は魔法を使って、人を追いかける動物を攻撃していた
攻撃された動物は驚いて逃げて行く
ヴィッキーもソフィも同じ様に撃退しているが、とにかく数が多い
アンディが見ている岩場のすぐそこで「きゃあ」と悲鳴が聞こえた
アンディがそちらを見ると、海まで一緒に来た子供に向かって大きな動物が突進している
アンディは思わず駆け出してしまった
右手を左の腰に伸ばすが、剣を持っていない
そうだった
子供は足がもつれて転んでしまった
子供の数倍はある動物は子供に向かって牙を剥いている
アンディは子供を守ろうと右手を伸ばした
間に合わない!!
そう思った瞬間、アンディと動物の間にまばゆい閃光が起こった
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