11話 夕食
名前と愛称が入り交じってますので紹介します
デイヴィット → デイヴ
ヴィクトリア → ヴィッキー
アンドレアス → アンディ
ジェフェリー → ジェフ
ティファニー → ティフ
また随時、ご紹介します(•▽•;)
ヴィクトリアはティファニーに今あった事を話した
「まぁ!あの……皇太子殿下が!?」
この間は何?
きっとティファニーは「クズ」とでも言いたかったのだろう
「アンドレアス皇子、ありがとうございます」
ティファニーがアンドレアスにお礼を言うと
「いえ、僕は何もしていません
僕が来た時にはもう兄はいませんでしたから」
アンドレアスは何も出来なかった事の方が申し訳なかった
「それでもヴィクトリアの為に駆けつけて下さったのでしょ」
「それはそうですが…」
アンドレアスは顔が赤くなった
ティファニーはニッコリ笑うと
「そうだわ!
お礼に夕食にご招待しますわ!」
「そんな…」
「ジェフェリーも一度、招待したいと言ってましたもの
色々、お話しもしたいわ!
明日はいかがかしら?」
ヴィクトリアは驚いた
いくら何でも急でしょ!?
とツッコみたくなる
だがアンドレアスは
「大丈夫です
ご迷惑でなければ、お伺いします
…その…公式ではなく、抜け出して行きます」
と付け加えた
ティファニーはふふっと笑うと
「構いませんわ!
では明日の夕方にいらして下さいね」
「はい、必ず」
アンドレアスも嬉しそうだった
♪♫♬ ♬♫♪
馬車の中ではヴィクトリアが呆れていた
「強引なんだから」
「あら、早い方がいいわ
あなた達の計画もあるし」
計画とはアンドレアスをライシャワー公国へ連れて行く事だ
これはデイヴィットとヴィクトリアだけでは無理な計画だが、父と母に協力してもらえば実現可能だと考えていた
明日はアンディが屋敷に来る
晩餐はどのドレスを着ようかしら
と既にヴィクトリアはウキウキになっていた
♪♫♬ ♬♫♪
ジェイムズ皇太子は突然、目眩がして寝込んている
だが横になりなっても目眩は治まらない
宮廷医も駆けつけて診察するが、どこも悪くないと言う
「お疲れかもしれません
2〜3日はお休み下さい」
宮廷医はそう言うと退出した
ケントは連日連夜の乱交が祟ったのだと思った
少なくとも、今夜は大人しくしてくれるだろう
ジェシカ嬢はお茶会で倒れて以来、ずっと寝込んている
ショックだったのだろう
侯爵令嬢が結婚前に、しかも婚約者ですらない男に…
アヤカ嬢は正反対の反応だった
皇太子と昼過ぎまで情事を重ねるくらいだ
人は見かけによらないな、と思ってしまった
♪♫♬ ♬♫♪
翌日、ウィリアムズ邸では晩餐の準備がされていた
ジェフェリーも午後からは帰って来ている
父から皇太子がまだ寝込んでいると言われた
「どれだけの魔法を掛けたんだよ」
デイヴィットが呆れている
「今朝までくらいのつもりだったけど、気持悪かったから強くなったかしら?」
ヴィクトリアは悪びれもせず、サラリと言う
「出来れば、ずっと寝込んで欲しいな」
ジェフェリーがポツリと漏らした
そんなにイヤなんだ?
デイヴィットとヴィクトリアは驚いて父を見つめた
子供達が自分を見てる事に気付いて
「いや、起きていると何かと面倒なんだよ」
ジェフェリーが愛想笑いしながら言った
かなり邪魔に思ってるな…と2人は思ってしまった
♪♫♬ ♬♫♪
夕方、アンドレアスが訪れた
言っていた通り、城から抜け出したので1人で表れた
執事に屋敷内の応接室へ案内され、ソファに座っているとデイヴィットが来た
「アンディ、いらっしゃい」
デイヴィットが微笑みながらアンドレアスの側に行く
「やあ、お邪魔するね」
アンドレアスも笑顔で返した
「父と母にはライシャワー行きの相談はしたよ
父が上手くやってくれるそうだよ」
「本当に!?」
まさか本当に行けるとは思ってもみなかった
ウィリアムズ大公はどんな手を使うのだろう?
「きっと夕食の時に話してくれると思うけど…
あ、お茶でも飲もうか」
デイヴィットはそう言い執事を見ると、執事は小さく頷いてお茶を準備させるために部屋から出て行った
♪♫♬ ♬♫♪
晩餐の席は上座にはジェフェリー大公が座っている
大公から見て右側にティファニー、デイヴィット、ヴィクトリアと座り、左側にアンドレアスが座っている
ジェフェリー大公が
「では」
と言うと、全員が飲み物を少し上げて飲んだ
夕食が始まった
「デイヴとアンディが着てる服は…」
とヴィクトリアが言った
2人は服の襟を少し持つと
「ヴィッキーに買わされた服だよ」
「そうそう」
「買わされたって失礼ね
似合ってるわよ」
ヴィクトリアが自慢げに言った
「ヴィッキーが見立ての?
ステキよ〜」
ティファニーもうんうんと肯いている
「ティフ、僕は?」
ジェフェリーがティファニーに甘えるように聞く
「ジェフはいつもステキよ」
ジェフェリーはティファニーの左手を取ると
「ティフもいつもキレイだよ」と言ってキスをした
デイヴィットとヴィクトリアは
「「…ごめんない…」」
とこの人目を気にしない親のラブラブぶりをアンドレアスに謝った
アンドレアスはちょっと困りながら
「お二人は本当に仲がよろしいですね」
と笑っていた
食事はとても和やかに進んだ
「そうそう、アンドレアス皇子をライシャワー公国に行く件だけど…」
とジェフェリーが話し始めた
「スーにも協力してもらうから」
「「「えっ!皇后陛下にも?」」」
子供たち3人が同時に言った
「わぁ〜すごい
ハモったわ!」
ティファニーが拍手する
「スーには1ヶ月程、別荘に休養と称して行ってもらう
アンドレアス皇子も同行という事にしてね」
なるほど、それならばいなくなっても気づかれないか
「だいたいホワイト帝国からライシャワー公国まで5日程でしょうか?
往復で10日程と考えて20日程、滞在できますね」
アンドレアスがそう言うと
「いや…」
とジェフェリーが言う
「ティフとフレッドにも手伝ってもらうから…移動は一瞬だ」
「え?」
アンドレアスはどういう事かわからなかった
「魔法で移動するよ」
魔法?
アンドレアスは一瞬、理解出来なかった




