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103話 紹介

ベアトリスはアンディの後ろにいるダニエルに気が付いた


「あ、ダニエル様!」


ベアトリスに名を呼ばれ石化していたダニエルはパアッと明るくなった


「お、お久しぶりですベアトリス嬢」


だがまだ石化からは完全に抜け出せていない


アンディとヴィッキーは笑うのを堪えていた


「いつこちらに来ていたのですか?」

ベアトリスは満面の笑みでダニエルに話し掛けている


「一昨日、到着しました」


ダニエルはベアトリスの方に歩み寄って来ているが、右手と右足、左手と左足といった風に揃っている


ヴィッキーは必死に笑いを堪えながら

「私達、ライシャワー公国からトンプソン辺境伯の領地に入り、そこから首都までご一緒に来たのよ」

とベアトリスに説明した


「まあ、そうだったの!」


驚いているベアトリスの側まで来たダニエルは

「はい」

とニッコリと微笑んだ


「ダニエル様から貴女と友人だと聞いて驚いたのよ」

「すごい偶然ね!

私も一緒に旅をしてみたかったわ」


ベアトリスと旅…


そう考えたダニエルはボン!と顔が真っ赤になってしまった


何を想像したんだ


アンディは可笑しくてたまらない


するとダニエルの背後から「こほん」と咳払いがした

ダニエルが振り返るとエマがいる


ダニエルはエマを自分の前に進ませると

「妹のエマ・ケイト・トンプソンだよ」

と紹介した


「あ、エマ様!

お久しぶりです」


ベアトリスは胸の前で両手を合わせて微笑んだ


エマとベアトリスは前皇太子の妃選別で顔見知りだった


「お久しぶりです、ベアトリス嬢

お変わりございませんでしたか?」

「はい!私はこんな感じです」


ベアトリスはニコニコしている


ヴィッキーは安心した


皇太子妃選別の時に知り合ったベアトリスは皇太子妃にも、皇妃にもなりたくなくて沈んでいた


だが今ではすっかり明るくなっている


4人が楽しそうに話しをしていると、ベアトリスの背後から

「ベアトリス、私にもウイリアムズ公女殿下をご紹介して下さい」

と声を掛ける令嬢がいた


ベアトリスは振り返ると笑顔になった


「レベッカ!

ええ、こちらにどうぞ」


レベッカと呼ばれた令嬢はヴィッキーの前まで来ると、ベアトリスは

「ヴィクトリア公女殿下、レベッカ・グレース・ウォーカー伯爵令嬢です」

と紹介した


「初めてお目にかかります、公女殿下

レベッカ・グレース・ウォーカーと申します」


レベッカは胸に手を当てて、もう片方の手でドレスを摘みながらペコリと挨拶をした


「初めまして、レベッカ嬢

ヴィクトリア・フィアナ・ウイリアムズです」

ヴィッキーはニッコリと微笑んだ


「ヴィクトリア公女殿下、レベッカ様は皇太子妃選別で知り合った方なんです」

「あら、それではエマ嬢ともお知り合いなのね?」


ヴィッキーがエマを見ると

「はい、存じています」

と飄々と答えた


「私、ヴィクトリア公女殿下とお話しをしてみたかったのです

ジェシカ様も公女殿下はとても明るく気さくな方だとお話しされていましたわ」

レベッカはとても嬉しそうだ


「まあ、ジェシカ様ともお知り合いなの?」

「はい、私とベアトリスとジェシカ様はスザンナ前皇后陛下と共に1ヶ月程、離宮に滞在していましたから」


ああ、あの時か


ヴィッキーとアンディが納得した


確かスザンナ皇后は一緒に離宮へ連れて行く候補者の中に、恋人がいるが父親に無理やり皇太子妃選別に参加させられた令嬢がいるので、ジェイムズの魔の手から守る為に同行させていたはずだ


「スザンナ前皇后陛下からお聞きしましたわ

ご婚約はなさいましたの?」


ヴィッキーがそう聞くと、レベッカは驚いた


「えっ!?ご存知…なんですね

は、はい

彼とはスザンナ前皇后陛下の計らいで婚約しました」


母上は何でもいろいろとやっているなぁ、とアンディは感心してしまった


「それは良かったですわ

遅れましたが、アンドレアス・ルウィズ・ライシャワー小公子です」


ヴィッキーは隣に立つアンディを紹介した


「初めてお目にかかります、アンドレアス公子殿下」

レベッカは淑女の挨拶をした


「初めまして、レベッカ嬢

母上と知り合いなのですね」

アンディも微笑みながら話し掛けた


「そんな!知り合いだなんて恐れ多い!

スザンナ前皇后陛下には本当にお世話になりました

お元気でいらっしゃいますか?」

「元気に過していますよ」

「そうですか、私達スザンナ前皇后陛下には救われましたわ

本当に感謝しております」


レベッカはベアトリスと頷きあった


「お二人がとても幸せそうに過ごされていると、母に伝えますよ」

「ありがとうございます

よろしくお伝え下さいませ」


その後、4人の令嬢はすっかり意気投合した


「ヴィッキー、私達にソフィア様を紹介して下さい」

ベアトリスが頼んだ


「いいわよ!行きましょう!」


ヴィッキーはエマとベアトリスとレベッカを連れ、ソフィアの元へ向ってしまった


ヴィッキーは完璧に当初の目的を忘れている


取り残されたダニエルにアンディは

「ま、まぁまだ時間もあるしね」

と慰めるのだった


  ♪♫♬ ♬♫♪


「…ごめんなさい」

ヴィッキーはしゅんとしている


アンディは苦笑いをしながら

「まぁ、仕方ないよ」

と慰めた


「ダンとベアトリス嬢を引き合わせて、それで終わるなよ」

デイブは呆れている


あの後、ソフィアの共に訪れたヴィッキー達にデイブは驚きダニエルの方を見ると、ダニエルは途方に暮れている


デイブとソフィアは大体、大貴族には挨拶を終えていたので、デイブは盛り上がっている女性達から離れてダニエルの元へと向かった


「どうした?」

デイブがそう聞くと、アンディは困った顔をしながら

「…置いていかれた」

と答えた


ヴィッキ〜


とデイブは思ったが、まずはダニエルとベアトリスを一緒に居させなければ


「行くぞ!」

デイブはそう言うと、アンディとダニエルを連れて女性達の元へと戻るのだった



ご精読、ありがとうございます

m(_ _)m


次話もよろしくお願いします!

。◕‿◕。

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