快速列車は止まらない Chapter10 ~出会い、そして②~
投稿間隔空いてしまってすみません…
chapter10 ~出会い、そして②~
最初に例のみふゆの父親が話してくれた、親間の出会いについて陽太は説明してくれた。
ぶっちゃけここはどうでもよくて、次からが重要だった。
「父さんはな、旅行そして写真のプロというか、まあそんな感じの人でそういう類の仕事をしている…いたんだ」
サラリーマンとかじゃなかったんだぁ…
「それで母さんが大学生の時に、母さんは雑誌で父さんのことを知って、父さんのこと気になってたくさん知ろうとして
でもまだ当時はSNSは普及してなかったから、本屋とか行って漁って。
そうしているうちになんと2人は出会ったんだ。でもそこでマンガみたいに一目ぼれ…なんて展開はあるわけなくて
母さんが父さんに声かけて、ファンですって言って、サインもらって、終わり」
ん?お母さんどうやって場所突き止めたんだろ?
陽太は続けて話す。
「そこからは母さんの猛アピール…だったって母さんも父さんも言うんだが、多分ここの部分はなんか
重要なことを隠してるんだと思う。その過程でみふゆちゃんのお父さんと会ってるっぽいんだけど
その詳細も聞いたことがない。
んで、そのあとはみふゆちゃんのお父さんつながりで、梨花ちゃんのご両親と知り合って、今の関係になった
これが今俺の知る限りの情報」
「おまたせ、お茶淹れてきたよ、全部話聞こえてたけど」
「ありがと、じゃあこの先の話なんだけども、とりあえず言えるとこまで話すわ」
再び2人の視線が陽太に向き、ひばりも話を待つ。
「俺らの母さんのお兄さんに板野健一という人がいるんだ、その人はもう交通事故でなくなったんだが
実は代々、神社の神主をやっていてその健一さんが継いだんだ。だから跡継ぎが必要になって
父さんが神社に今行ってる。そして父さんは俺に継がせようとしている…」
みふゆが何か心当たりがあるかのような顔をしているのが視界の端に見えたような気がするが気のせいかな?
「それで場所なんだが、和歌山県の…」
「たなべ?」みふゆが言った。
「そう、田辺…え、みふゆちゃんなんで分かるの?」
陽太はとても驚いたようで、少しイスが後ろに下がっている。
みふゆは続けた。
「板野健一さんだっけ?その人のこと知ってる…私も…」
「え、知り合いってこと?」
「いや違うの」
「まああの人はずっと山の中にいたらしいし集落の人以外知らないから知り合いの可能性は低いか…え、じゃあどういう関係?」
「あの人は
私の母さんの
お兄さん…つまり私のおじさんだから」
「え?」この場にいた誰もが驚いた。
みふゆのお母さんのお兄さんがひばりたちのお母さんのお兄さんと同一人物ということになる。
つまるところそれは、みふゆのお母さんがひばりのお母さんと姉妹であり
ずっと昔から、知り合い…どころか生まれたときからお互いのことを知っていたということ。
「ちょ、え?じゃあそれっていとこってことになるの?」
「だね」
「ええー!!」
_____
やがて落ち着いた。そして陽太は続きを話す。
「ま、まあ一旦今の話は置いておいて、んでここからは全体というよりかはこの家の中での話になるんだけど、
父さんが田辺の神社にいる。けれどもいろいろ立て込んでて、母さんと俺らはこっちで生活することになったんだ」
「だから父さんの記憶が全然ないのかぁ。あれじゃあ小さいころに母さんがいなくなったのはなんで?」
「それは俺も最近気が付いたんだが強制的な自立を促すためだと思う」
「強制的?自立?」
「あえて親が家からいなくなり、子だけで、しかも妹がいるという状況で家庭を俺に引っ張らせた。
自然とすべてをこなすようになり、すぐに大人になれる。それをやる必要があるらしかったが理由までは分からなかった。
俺はそれを知るのとひばりの自立というのを実験的にみるために親を追って田辺に行った。それがこの前のこと。
結果は人に頼るというまあ自立というよりかは成長と言った方が近いか。
ある意味で成功ではあるから、実験の結果は成功、母さんの作戦勝ちと言ったところかな」
「なんかすごい難しい話だね…」
「まあゆっくり理解してくれ。これであらかた話は終わりなんだが、今、父さんも母さんも田辺にいて俺もそっちに行かないといけない。
ひばり、お前も中学を出たらこっちに来い」
「え?」
張り詰めた空気の中にありそうな糸が風にあおられて、ほのかな光を反射していく。この糸はいつ切れる糸だろうか。
_____
陽太は一通り話が終わると私鉄…ではなくバスとJRを使って帰っていった。
快速列車の乗車率はそこそこで、車両の端に1席だけ空席があったらしい。
新幹線と快速を乗り継ぎ田辺へと帰る。
運命の地、合戦がこれからの夏に待ち受ける。
_____
言葉というものは裏と表がある。表情も心にもあるが、最も重要なのは言葉だ。
表情はあくまでそれを判別する道具にすぎず、また心はHPのようなものだ。
さて一番最初に0になった…いや、"なる"のはだーれだ?
読んでいただきありがとうございました。
ぜひいいねとブックマーク登録と評価⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️をお願いします!
また次回の"かいとま"で会いましょう!またね!




