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登場人物紹介:その13

本作品が二周年を迎えました!


これを記念して投稿者初の短編を投稿しております!


詳細は後書き(↓)に!

ファシネイト=ディ=カイゼリン (45・♀)


 【美食国家】、南ルペラシオの女王。


 一人称は『わらわ』。


 身長は178センチ。

 体重は非公表。

 暴こうとする者は問答無用で不敬罪適用。


 シミや傷など1つもない美しく艶やかな褐色の肌に、まるで最高純度の縞瑪瑙オニキスであるかのような光沢を放つ黒い長髪が特徴の美女。


 自他ともに認める世界一の美女であると同時に、【美食国家】を治める女王でもある。


 美しくなければ王ではない──という、カイゼリン王家の唯一にして絶対の理念に従ってか、【美食国家】の女王は他国の王に比べ圧倒的に若く、そして任期が短いのが特徴。


 しかし、ファシネイトは現在45歳。


 また、この世界を魔族が支配しようとしていた十八年ほど前からすでに女王であり、ある意味では歴代でも特に異質な存在だった。


 基本的には、わざわざ玉座を横長に設計し直させて寝転がれるようにするくらいの面倒くさがりなのだが、これでも国が誇る騎士団や魔導師団、近衛師団の長たちよりも強い。


 五つの適性に加えて国の端から端まで届くほどの効果範囲を持つ魔法、近接戦闘1つとっても大抵の騎士や近衛を易々と制圧可能。


 名もなき魔族の軍勢が攻めてきた時も、ファシネイト自身が最前線に立って戦ったが。


 突如として現れた、のちの序列三位に手痛い敗北を味わわされ、【美食国家】は一時とはいえ魔王軍の食糧庫と同等の扱いとなり。


 その後、最期の抵抗とばかりに国民たちとともに立ち上がったものの疲弊しきっていた影響で攻め潰されそうになっていたその時。


 雲の切れ間から差し込む光のように颯爽と現れた勇者一行の手で、【美食国家】は魔王軍の支配下から解放され、ファシネイトは勇者や聖女に感謝を告げ友の誓いを交わした。


 適性は火・水・風・土・光の5つ。

 どれが得意だとか苦手だとかは特にない。

 強いて言えば聖女に教わった光が得手か。


 好きな食べ物は【美食国家】の全ての食。

 嫌いな食べ物は人肉。

 できる事なら人肉食こんな文化は撤廃したい。


ポール=レンガード (33・♂)


 エルド近衛師団の師団長。


 一人称は『私』。


 身長は189センチ。

 体重は93キロ。


 後述するポーラの双子の兄。


 紅色の短髪と大きく切れ長で緑色の瞳、近衛らしく守りに長けた装備が特徴的な男性。


 実に18年前、ちょうど魔族の存在が確認された辺りにシュロス近衛師団に入団した。


 その頃から明らかに他の一兵卒よりに比べて武力にも魔力にも長けており、それこそ国に攻め込み王を討とうとする魔族が相手でも単独で返り討ちにする事自体はできていた。


 しかし、ファシネイトをも上回る力を持つ魔族の出現によって【美食国家】は制圧、一介の近衛に過ぎない彼は我慢を強いられた。


 そして来たるべき最期の抵抗の時、以前の戦いで強さを見抜かれていた彼の元に舞い降りたのは、空を覆い隠すほどの魔族の大群。


 質より量をで行く戦法にも、ポールは単独で数時間近く耐えきってみせたが、次から次へと絶え間なく投入される戦力に敗北し。


 四肢を引き千切られ、内臓は消し飛び、もう死んでいてもおかしくない状況に陥っていた彼を救ったのが他でもない聖女であった。


 圧倒的な光度の聖なる光を前に霧散していく魔族たちを背に、きらきらと煌めく金髪をたなびかせる聖女の姿を垣間見ていた彼は。


 以来、聖女に強く懸想してしまっていた。


 ……尤も、レイティアにはすでに勇者ディーリヒトという相手がいた為、秘めた想いは秘めたまま全てが終わってしまったのだが。


 適性は水・土・氷・闇の4つ。

 妹に比べて近接戦闘の方が得意。


 好きな食べ物はサンドイッチ。

 嫌いな食べ物は↑に合わない食材。


 こんなものしかないけれど──と聖女の微笑みとともに渡されたサンドイッチが忘れられず、いつの間にか好物にまでなっていた。


ポーラ=レンガード (33・♀)


 エルド近衛師団の副師団長。


 一人称は『私』。


 身長は182センチ。

 体重は68キロ。


 先述したポールの双子の妹。


 紅色の長い髪と垂れ目気味で緑色の瞳、近衛らしく守りに長けた装備が特徴的な女性。


 兄と同じタイミングで近衛師団に入団。


 兄には武力で劣れど魔力で勝り、1対1なら魔族相手も確実に勝利する実力はあった。


 国が魔族によって制圧された後、兄からの気遣いで魔族の目が届かない場所に隠れていたが、これでは何の為に近衛になったのか分からないと覚悟を決めて最期の抵抗に臨む。


 しかし、ポールの双子の妹というだけで魔族たちが躍起になって明らかに過剰な戦力を彼女に向けた結果、抵抗も虚しく敗北した。


 その後の彼女にとっての不幸は、よりにもよって魔族たちが彼女に穢れた情欲を抱いてきた事であり、あわや数十体の魔族によって女性としての尊厳を奪われかけた、その時。


 彼女に馬乗りとなっていた個体を含め、全ての魔族を勇竜剣リントヴルムで薙ぎ払った勇者の姿に。


 彼女は強く強く、懸想してしまっていた。


 まぁ、兄と同じく懸想した相手にはすでに想い人がいた為、諦めざるを得なかったが。


 適性は水・土・氷・闇の4つ。

 兄に比べて遠隔戦闘の方が得意。


 好きな食べ物は焼菓子辺りの乾き物。

 嫌いな食べ物は汁気の多い食べ物全般。

 口周りが汚れるのが我慢ならないらしい。


ウィード (??・?)


 15年前、いつの間にか消えていた魔族。


 今世は刀である為、一人称はなし。

 前世の一人称は『自分』。


 身長、体重ともに不明。

 年齢も性別も不明だが前世では男性。


 今世では先述の通り刀として転生済み。


 前世では、これといった特徴のない青い短髪と青い瞳をした魔族であり、それは魔王から名と称号を授かった後も変わらなかった。


 自他ともに認める最弱の魔族。


 何しろ単純な腕力や脚力だけを比べても人間と大差なく、その細身に秘められた魔力量に至っては大半の人間に劣ってしまう始末。


 ただ、それでも彼は生き残ってきた。


 勘違いしないでもらいたいが、ウィードは決して戦わず逃げ回っていたわけではなく。


 弱者は弱者なりに頭を働かせて立ち向かったり、それが難しいなら他を活かす為に囮役を買って出たりと最低限の働きはしていた。


 名もなき同胞たちや、のちに名と称号を賜る事になる卓越した才覚を持つ同胞たちも幾度となく彼の異常性に疑問を抱いたものの。


 彼と名もなき同胞たちの違いは1つだけ。


 魔族にして神への祈りを捧げるという点。


 名もなき同胞たちにはその行為そのものが理解できず、のちの並び立つ者たち(シークエンス)には意味こそ理解できても祈りなど届くわけがないと嘲笑、或いは呆れる事が殆どだったのだが。


 事実、彼の祈りは神々に届いていた。


 本来、全ての神々が当たり前に掲げる『弱者への救済』という指針ゆえか、それとも彼の祈りが人間の信者のそれに勝っていたからか──……その答えに辿り着いていたのは。


 他でもない、アストリットだけだった。


 そして、アストリットの推挙もあって魔王から名を賜り、【大願成就ウィッシュ】という『願いが叶う力』を付与する称号を賜った彼は、ようやく他の同胞たちと同じように活躍できるかもと胸躍らせたが──そうはならなかった。


 結局、彼は他の並び立つ者たち(シークエンス)どころか名もなき同胞たちからも自らの私利私欲を叶える為の道具として利用され、むしろ称号を賜る前よりも扱いが酷く惨めなものになった。


 そんな境遇に耐えきれなくなった彼は、いつものように捧げていた祈りの内容を──。


 ──『殺してください』、に変えて。


 それ以来、彼の姿は魔王軍から消失。


 ……魔族で唯一の自殺者であった。


 魔王から並び立つ者たち(シークエンス)への転生命令が下った時、本当は拒否するつもりでいたようだが、『意思持たぬ無機物としてなら』と『何になるかも決めない』いう条件付きで転生。


 セリシアに拾われるまで、とある迷宮の最奥の宝箱の中で放置されていたのだという。


 好きな食べ物はなし。

 嫌いな食べ物もなし。

 好き嫌いできる立場ではなかったから。

短編、初挑戦です!


竜化世界の冒険者〜天使と悪魔と死霊を添えて〜


https://ncode.syosetu.com/n7911hv/


史上最短で史上最強の座に到達した若き女冒険者、ユーリシアが天界・冥界・魔界のNo.2たちをお供に多種多様な竜を討伐しながら世界を巡る冒険譚です!!


ある程度の書き溜めができ次第、改めて新作として投稿させていただきます!!


続きが気になると少しでも思っていただけたら、ブックマークや↓の☆からの評価をどうぞよろしくお願いします!!


……あっ、百合です!!

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