魔物の特徴・生態紹介:その4
七章に登場した魔物の解説になります。
ちょっと多いので二分割です。
◇極駱駝
分類:哺乳種
食性:草食
寿命:30〜40年
全長:3.5〜4m
体高:2〜2.5m
適性:火・水
ゆえあって野生の個体でも、やたらと人間慣れしている事でお馴染みの駱駝型の魔物。
その理由は、この種が生まれついて持つ高い火と水の適性にあり、これを活かす事により自然に作り出される温泉は、この種のみならず様々な生物に癒しを与えるからである。
名前も、この生態が由来となっている。
また、そもそも一般的な駱駝と比べて大きく、その大きさ相応の力強さを以て砂漠を駆ける姿は【美食国家】の特色の一つでもあるようで、イフティー騎士団も利用している。
流石に韋駄天馬に比べれば速度で劣るものの、持久力や砂漠での走破力は圧倒的に上。
◇矢毒蠍
分類:虫種
食性:肉食・虫食
寿命:10〜25年
全長:1.2〜1.7m
適性:闇
人間大の大きさを誇る蠍型の魔物。
虫種にしては大きいのは間違いないが、それでも他種の魔物に比べれば言うほど巨大というわけでもなく、走行速度自体も並程度。
ただ、『蠍』相応の立派かつ凶暴な造りの尻尾から発射される針は、ひとたび刺されば死が確定するほどの劇毒を有しており、それが肉眼では捉えられないくらいの速度で飛来してくるのだから、たまったものではない。
とはいえ、その毒針は尻尾の先が向いている方向へ直線的にしか飛ばす事ができず、そこさえ見極めれば躱すのは割と容易らしい。
しかし、そうなると今度は左右に備えた途轍もない斬れ味を誇る鋏を振り上げ、障害物の一切を両断しながら迫ってくるのだとか。
ちなみに、その鉄以上の硬度を誇る甲殻の奥にある身は虫種とは思えないほどの美味。
炙るのが一番おすすめ。
◇皮剥
分類:哺乳種
食性:雑食
寿命:25〜30年
全長:1.8〜2m
爪の大きさ:30cm以上
適性:土・闇
凶暴極まりない貌が特徴的な猿型の魔物。
凶暴なのが貌だけならよかったのだが、残念ながらその生態も凶暴としか称せず、仕留めた獲物は必ず生きたまま引き裂いて食す。
ただ、その割に仲間意識は強く、特に番や仔が相手となると貌が随分と穏やかになる。
また、人語を話す事こそできずとも人間に劣らない知能を有しており、物作りに長けた土属性と、虚を突く事に長けた闇属性に高い適性を持つこの種を相手取るのは至難の業。
落とし穴やトラバサミといった罠はもちろんの事、獲物にとっての大事な誰かに化ける事で、その姿のまま獲物を貪り喰らうといった、人間でもやらない鬼畜外道もお手の物。
冒険者や傭兵も歴戦であればあるほど、この種との戦闘はおろか遭遇さえ避けるとか。
肝の臓は結構な珍味らしいが、火を通すと味が落ちる為、生で食べなければならない。
◇雌喰
分類:鳥種
食性:肉食・虫食
寿命:25〜40年
雄の全長:10〜12m
雌の全長:2〜3m
適性:風・土
駝鳥と孔雀を混ぜたような鳥型の魔物。
その名の通り、どういうわけか性別が雌の生物しか獲物として喰らわない性質を持つ。
雌の方が肉が柔らかいからとか、ただ単に雌の方が御しやすいからとか多種多様な説があるものの、そのどれもが憶測にすぎない。
雌の個体は普通の駝鳥より一回り大きい程度だが、それに対して雄の個体はそこらの建造物と同等かそれ以上の大きさを誇り、雄は雌を数十羽ほど従えてハーレムを形成する。
狩りも子育ても基本的に雌の個体しか行わず、雄は縄張りの奥でどっしり構えるだけ。
しかれど、ひとたび雄が動けば大抵の獲物は敗北が確定し、たとえ【竜種】の成体であっても容易には勝利する事ができなくなる。
ちなみに孔雀の要素が露骨なのは雄だけであるが、その雅な羽で求愛行動をとるのかと思えばただ雌が吸い寄せられるだけだとか。
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