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「暮らし」など

Fallin’

作者: 維酉

祭りの終点に

わたしたちは向かう

祈りの先

祭典の果てへ向かう

この時間は祈り

何億光年を貫く

新しい祈りの連続


たしか生という祭りの

終着と終着がいくつだって

祈り 土の下でいのちを育んで

春の源がうまれる

そしてうまれかわる

まもなくわたしたちは新しいものに

身もこころも春へ


心臓が止まるとき

喧騒が鎮まる

いつか少なくなっていく怖さが

目を閉じると目の前にあって

細胞の分裂を

感じ取れているような気がする


そして落ちていく

春に それはもう愚直に

形而上学的落下速度は

わたしたちの一存によらない

さらに落ちていく

落ちていって

春は底無し


祭り その終点の

抗いようのない激しさ

わたしたちは春という祭典へ

迷いを抱えながら

落ちていって

夢は帳消し

見えた先の蒼白い炎

それは春に震えるきみという横顔の螺旋

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