表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/170

夜は長い

賊の襲撃を退けた後、レオンの指示で王城へと戻る事になった。

狙われたのがレオンかエリザベスか判断がつかない為に、最も警護の強固な所へ、との事だった。


アランは「王族なんて聞いていない」と言った賊の言葉を伝えていない

エリザベスが狙われたとすれば本人がレオンを巻き込んだと気に病むので、後ほど伝えることにした。


「アラン、ベスは母上の所に任せようと思う」

「ええ、その方が良いと思います」


レオンの母、つまり王妃様の領域は国最高の警備だ。

基本的に立ち入れるのは王族のみなのだが、エリザベスはレオンの婚約者なので問題は無い

王妃の子供は皆男ばかり、義理の娘になるエリザベスは可愛がられているので安心だ。



「それで、その、すまないのだが・・・」

「分かっていますよ、公爵様には私が伝えます」

「すまん、ありがとう」

「いえ」

「義父上に伝えたらそのまま帰って良いぞ、明日は昼頃来てくれ」

「はい、では」


レオン達が乗っていた馬車の馬を一頭借りる

四頭掛けの馬の内、襲撃時に弓矢を受けて一頭は死んでいた

片方を外して二頭掛けになるが、まあ動けるだろう。




公爵邸へと一人報せに向かうアラン

レオンが謝ったのも予想通り、エリザベスを溺愛している公爵に「襲撃された」と言えばどうなるか・・・

若干憂鬱な気持ちでアランは馬を走らせた。









「疲れた・・・」


公爵への報告を済ませたアランはぐったりとしていた

エリザベスの乗った馬車が襲われたと聞くや否や、自ら剣を持ち出して飛び出そうとしたのだ。

宥め透かし、公爵夫人の力も借りてどうにか押しとどめた

王妃様の下にエリザベスを置くと言って一先ず諦めさせた。



本来の公爵なら意地でもエリザベスの元へ行ったのだが、なんと公爵邸のエリザベスの部屋にも侵入者が入ったとの事で

その際、捕まった家令が侵入者の手により大怪我を負わせられたのだという。



侵入されたばかりの部屋に連れ戻すよりは王妃様に預けた方が余程安全だと納得させたアランは本日の殊勲賞であろう。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ