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流れのままに

クロの訃報を知ったマロンがポロポロと涙をこぼした

エリザベスは再びマロンを抱きしめ、優しく撫で続ける


エリザベスもまたマロンにとってクロが大切な存在だと認識していた

タチアナとはお互いに小さな家族を持つ者同士仲良くなった、その時からマロンも黒猫のクロと何やら話していたのだ。

にゃあにゃあ、きうきうと首を振ったりしながら鳴き合う二匹は、まるで人と同じ様に意思疎通をはかっているように見えた。


ああやっぱり友人は欲しいよね


自分にとってのタチアナのように

オコジョと猫の友人は顔を合わせる度に二匹だけで話すことが多かった。

人と会話さえしてしまう賢いオコジョと猫の友情は確かにあったのだ。

エリザベスの胸の中で涙を流すオコジョ

ライトブラウンの瞳から零れた涙は友人を悼む心の現れで、そこに人や動物などの境界は無かった。



慰めるように撫でるエリザベスも友人タチアナの愛猫クロの訃報に心を痛めたが、それ以上に12歳と同じ歳のオコジョを心配したものが強い。


猫が12歳と言えば、高齢だけどない話じゃない

しかしオコジョの寿命を一般的に考えると遥かに限界を超えた年齢だ

同じ歳のクロが亡くなった事でエリザベスはマロンももうじき・・・、と怖くなってしまった

幼児期にマロンと育った一人娘のエリザベスは、忙しい両親よりもマロンと過ごした時間が遥かに長い

タチアナも似たような環境ではあったのだが、上に二人の兄が居たのでエリザベスほどペットに対する依存は強くない。


エリザベスはマロンを喪う事が怖かった。




そしてクロの死から、まるで引っ張られるかのようにマロンは元気を無くし

元々増えていた睡眠時間が更に伸びていった






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