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決戦 7

お腹と脚を叩きまくると、トカゲリオンは足を引き摺り始めて動きも悪くなってきた。

バフッバフッて鼻息も荒い


「グギュゥ・・・」


逃げた! 逃がさないよ!

ボクは怒ってるんだ!

エリーをいじめたんだから謝るまで許さないぞ。

トカゲリオンの頭に乗ると、両手を組んで思い切り振り下ろした。


ゴズンッ!!!!


手応えあった気がする、トカゲリオンはドテンと倒れて目を瞑った、やったかな?


「う、」

「う?」

「「「うおおおおおおおおおお!!!!」」」

「わ!?」


気付けば小さなトカゲはみんな倒されていた

騎士さん達がワッとボクに駆け寄ってくる。


「お前すげえな!」「助かったぜ!」「誰だよアンタ!」


むぎゅー。

ボクは騎士さん達に潰されそうになる

うぎぎ・・・、鉄くさい

アランはどこだろ、みんな大きいから何も見えない

鎧、鎧、鎧!どーいーてー!


動けなくなっていたところ、鎧と鎧の隙間の先でトカゲと眼が合う、そして大きな口がガパァと開くのが見えた。


ガガガガン!!


ボクは危ないと思って反射的に周りの騎士さん達を殴った

焦って少し強めに殴っちゃったけど、鎧を着てるから多分大丈夫。


でも最後の1人を吹っ飛ばして向き直ったら目の前には大きな大きな口が広がっていた


「あ・・・」


ネチョネチョの口の中にボクは飲み込まれた。



***



それは瞬きひとつほどの間だった

倒したと思われたティラノサウルスが近くに居たマロンと周囲の騎士に牙を剥いた。

大きく開かれた口は全てを呑み込む大きさで全員が犠牲になるのは決まった未来。


しかし、その顎が騎士らに届く寸前

騎士達の塊は爆発した、騎士全員が10数mほど地面を勢い良く転がり顎が届く死地から脱したのだ。

その中心地にはマロン、いち早く反応したマロンが皆を助けたことが分かった。


「あ・・・」


先程のマロンだったら余裕で躱し、反撃に転じていただろう。

しかし周囲の騎士を殴り、蹴り飛ばした事で体勢が悪かったのか、呆然とした声が漏れてそのまま小さな体は飲み込まれた。


ぐじゅぐじゅと咀嚼するティラノサウルス

誰もが声を失っていた。


べっ、どちゃっ・・・


そうして吐き出されたのはマロンが身に付けていた専用のバトルドレス。

防具は形をそのままにドレスはボロボロになっていた





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