士音よ公太郎
僕には仲間といえる存在がいない。
作れるか、という問題ではない。
かけがえのない仲間というものはなにかしらの事象があってこそ、できるものなのだ。
平凡な高校生である僕はそんな仲間などできない。
僕には姉と兄はがいる。
そして家の中では愚痴を聞かされる。
姉は友達の。
兄は職場の。
嫌になりそうだ。
家の中ぐらい休ませてほしい。
つらい。
死にたい。
死んでしまえ。
こんな僕なんか、
死んでしまえ。
不公平なんてのは当たり前だ。
公平を願って不公平と声をだして唱えなれるのは安全地帯にいる者だけだ。
僕はもちろん声には出せない。
だから、
死んでしまえ。