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召喚勇者日記  作者:
5/6

9日目

2018年 6月29日(金)

魔術師のオッサンに昨日の魔術について話してみた結果、俺の想像力が思ってた以上に貧困であるという驚愕の事実に行き当たった。

オッサン曰く、『手に取って使ってみた事のあるものは細かに想像できるが知識上の物は魔術行使に至る程の想像ができていないのでは』と。

実際にやらないと想像できないとかまるでSNSとかでアホを晒すDQN共みたいだが、事実想像力が肝の魔術が発動しないから反論もできないっていうね。

それで、魔術師のオッサンに試して見ましょうとか言われて騎士のオッサンの所まで連れてかれ二人で何か話してたわけよ。

この時点でもう嫌な予感しかしないけど周りには騎士共が壁を作るみたいにいて逃げられねぇわ、今日の仕事は終わったのかルシィの姿も見当たらねぇわと。

で、二人が話終わったと思ったら騎士のオッサンの指示を受けて周りの連中が木材を広範囲に広げて置いてその上に油をたっぷり撒いてく訳ですよ。

ここまで来たら何させられるかは想像力が困窮してる俺でもわかるってもの。

だから壁を作ってた騎士共の隙を抜いて日頃の訓練の結果を出す様な全力ダッシュでその場から逃げたのも仕方ないのだ。

まぁ更に速いスピードで騎士のオッサンが捕まえられたんだけど、なんでそんな全身甲冑な装いでアスリートみたいな速度を出せるんだよリアリティはどこに行った!!テメェは年中無休だろうが!!ファンタジーだからって人間は人間以上の力を出すのはダメだろ!!

とまぁ心中でそんな魂の叫びを響かせてる間に準備は終わって最後に松明を持たされたわけです。

当然これで日を付ける訳だけど、魔術師のオッサンの指示で松明を放って着火するよう言われたんでその通りにしたら、もうね、クソ熱い。

油じゃなくてガソリンでも撒いたのかってぐらいに轟々と燃え盛るわけよ。

一気に炎が燃え広がってく様ってマジで凄い。動画とかで見るのとは全然違ったわ。

そんな風に圧倒されてる俺を気にせず、魔術師のオッサンは今のを想像しながら火の魔術を使って見る様に言ってきた。そこでそういやこれ魔術の授業だったわと思い出したんだけど。

結果、昨日までの火の子ではなく少し離れた所から一気に火が燃え広がってく火の絨毯に俺の火の魔術は進化した!火力は控えめだけど、初めだしこんなもんよきっと。

それを見てうんうんと面白そうに見てる魔術師のオッサンが何か怖いけど、これでやっと魔法っぽいのが使えるようになったのは確か。

これで俺に逆らう連中の足は炙り潰してやれる!

………魔術師相手だと簡単に消されたり、騎士相手だと余裕で範囲外に逃げられそうだけど。

まぁ明日は休みだし、嫌な事は忘れて一日中ぐっすり寝よう。











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