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召喚勇者日記  作者:
2/6

3日目と4日目と5日目

2018年 6月23日(土)

結論から言うと、特に扱いとかは変わらなかった。

そんな気軽に勇者召喚とかはできないみたいだし、使えるのは使える範囲で使い潰そうって感じかもしれない。

因みにこらからは午前は魔術師のオッサンと魔術の勉強、午後は騎士のオッサンと戦闘訓練が基本スケジュールになるらしい。

3日置きに休日があるけど、それ以外は全力訓練。

面倒だからと怠けると実戦で死ぬよという脅しつきの理不尽。

今も書いてる手がプルプル震えて文字が見た通り汚い。

切実に癒しが欲しい。可愛いメイドさんとか美人なお姉さん系メイドとか欲しい。

因みに昨日は訓練じゃなくて適正確認だから修行三日の内に入らないらしい。責任者はハゲろ。


2018年 6月24日(日)

元の世界なら休日だけど、この世界にそんな概念は無いっぽい。

昔のキリスト圏内なら安息日にこれとか異端審問にかけられるかもしれない。まぁそうでなくともキリスト教じゃないから異教徒扱いだろうけど。

昨日と同じくオッサン2人に限界ギリギリまで扱かれた。

騎士のオッサンに筋肉痛がヤバいっていうと、痛みを抱えて動く訓練には最適とか抜かしやがった。

そういうのは現代医学で否定されてんだよっていうのをオブラートに何重にも包んでいったが効く耳持ちやしねぇ。

水虫になって行軍中痒みに苦しんでしまえ。

だけど一つ、良い事もあった。

地獄の訓練が終わったら、神官らしい女の子が癒しの奇跡とかいうのをかけてくれた。

修行中で痛みを軽くする程度しか効かないらしいけど、筋肉の強化を考えると自然治癒の方が効果的だろうし丁度いい。

お礼ついでに名前を聞くとルシィって言うらしい。

修行中の神官はこういう怪我が多発する場所で少しずつ経験を積んでいくから此処にいたらしい。

地味目だけど落ち着く感じの可愛い女の子。神様、今なら素直に貴方への感謝の祈りを捧げられる気がする。


2018年 6月25日(月)

今日は魔術の勉強で動きがあった。

実際の魔術を使う所を見学しながら、下級魔術を使う訓練だ。

昨日までは主に魔術を使う上での注意点だとか心得だとか、魔力を動かすイメージトレーニングとかだったけど、このままだとピンと来てないようだから実際に見せてみようって事らしい。

こっちは魔術とか魔法はアニメやゲームとかのイメージしかないし、こうして実際に見せて貰えるとなるとテンションが上がった。

魔術の訓練場で見せて貰った魔術は良くあるファイアーボール、アイスニードル、ウィンドカッターな感じの魔術。名前はそのまま、火球、氷槍、風刃的な呼び方だった。

魔術師のオッサン曰く、『魔術の神髄は想像力であり、魔術の名前は術者の想像を固める補助で、瞬時に引き出す為の手段である』なんだとか。

纏めると、魔術は本来“魔法”で今よりもかなり自由度の高いものだったけど個人のイメージに依存する不安定なものだから、それ補う為に“魔術”として体系立てる時に命名とランク付けしてイメージしやすいものにしたらしい。

見たことも無い事象を魔法として具現化する程に強いイメージ力を持ってるのはほんの一握りだけだったからこその魔術への移行だったらしいが、妄想力に長ける現代人なら話は別だろう。

まずは魔術でコツを掴んだら、是非ともチャレンジしてみたい。

因みに、魔術の訓練では最後等辺にマッチの火程度の下級と、溶けかけの氷の欠片、消えかけの扇風機の風程度のが出ただけだった。





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