ヲタクでも最強です!
初めての作品で不出来かも知れませんが見てほしいです
ある夏の日、いつものようにアニメを見ながら「こんな世界に行けたらなぁ」と呟いていると俺は突然とてつもない眠気に襲われ気づいた時には真っ暗な森の中にいた。最初は夢だろうと思っていた、そして直ぐに異変に気付いた。
「体が妙に小さい」
そう俺は赤子になっていたのだ。体は思うように動かない。言葉は話せない。
そう俺は異世界転生をしたのだ。
あまりの現実のなさに動揺していると、近くに男が寄ってきた。その男は俺を見ると自分の家まで連れていきそのまま俺を寝かしつけた。
それから気づけば12年その男、ルーデウス=ビルクリフにアトラ=ビルクリフと名付けられ王都から最北の地オーク村で平凡に暮らしていた。
「アトラ畑の野菜取ってきてくれないか」
12歳になった俺は午前中は村で親父と二人で畑仕事をしてながら暮らしている。
午後は親父に剣術を習っている。なんでも親父は昔、王都で冒険者の仕事をしていたらしい。
「はぁあああ」
俺が木刀を思い切り親父の真上から振り下ろすと、親父はそれをするりと避け俺の後に回り込み、軽く頭にチョップをした。
「はい、今日も俺の勝ち、今日の洗濯もアトラな。」
そう笑いながらいってくる。
「へいへい洗濯やりますよ。でも、恥ずかしくないのかよ大の大人が子供と剣術勝負毎日やって洗濯当番の賭けやって」
と俺が渋々了解して、聞くと
「恥ずかしくないね剣術に子供も大人も関係ないからね。悔しかったらもっと強くなって俺に勝ってみな」
親父はそう言うと、こっちに尻を向けペンペンと尻を叩きながら挑発してきた。我が親ながら恥ずかしい。と俺が若干恥じていると
「そうだアトラ魔法も習ってみたらいいんじゃないか」
突然のことに俺が固まっていると
「知り合いに魔術師がいるんだが、そいつにならったらどうかっておもったんだが。どうだ習ってみないか」
と言うと親父は俺を見て訪ねてきた。俺は少し考え
「まぁ面白そうだから習ってみる」
まぁ即答だ。元ヲタクの俺には魔法は憧れだった、手から炎を出したり、標的を爆破したり、夢が膨らみ心踊っていると
「魔法は難しいぞ詠唱を覚えなきゃいけないからな。俺はそれが心底苦手だったから剣を極めたんだ。詠唱中に狙われたらダメだし詠唱ができなきゃ話にならないしそもそも魔力のコントロールが大変だ。ワクワクするだろうが魔術師はそんな生易しいもんじゃねぇんだよ」
と親父は俺の好奇心を無慈悲にもぶち壊してくれた。
「まぁ習ってみて向いてなかったらやめればいい。物は試しだ今のうちに経験しとけ」
と言うと親父は「ほら家に帰るぞ」と言って俺の背中を叩き前を歩いて行った。
そして夕食を食べ終わり部屋に行こうとすると親父に呼び止められた
「明日さっき話した魔術師が来るから早く起きろよ。お前は寝坊してばっかりだからな」
「は!明日、いくらなんでも突然すぎるだろ」
と怒鳴ると
「本当は一昨日話す予定だったんだけどなぁ忘れてた」
「いやいやそんな大事なことわすれるなよ!」
とまた怒鳴ると
「今度は気をつけるよ」
と言って部屋に入って行った。今度は気をつける?
あの人の今度はいつくるんだか
翌日朝起きると昨日話していた魔術師が来ていた。黒いローブに身を包んだ如何にも魔術師って感じの人だ
そして俺に気付いた親父が手招きして
「こいつが俺の息子のアトラだ。どうだかわいいだろう?」
「どうもアトラ=ビルクリフです」
と挨拶すると向こうも返してきた
「はじめまして私の名はヴィクトール=クライストン王国で魔法騎士団の団長をしています。」
「え、えぇー!」
と声が裏返るほど大声をあげると
「言ってなかったのか」
とクライストンさんが親父に問いかける
「あ、忘れてた」
「またか」と心の中でため息をつくと
「まぁ今ここで伝わったし良しとしてくれ」
と親父はまた笑って誤魔化した
「まぁこれから魔法を教えることになる、その為に少し今どのくらいの実力なのか見せて貰いたい」
「え、でも俺魔法使ったことないですよ」
「大丈夫だ。これから言う簡単な魔法を唱えて才能を見るんだ」
そう言って俺を近くにある森に連れていくと魔法の唱え方を教え「やってみなさい」と促してきた
「えっと……偉大なる水よ顕現せよ」
と短い詠唱を行った瞬間かざした手からとんでもなく膨大な水が出た
「こ、これはありえない」
クライストンさんは固まり、俺はとんでもないことをしてしまったと確信した
次回に続きます