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(そうだ。俺は、ここにいる)

 真夏は老下男に言いながら、自分にも同じ言葉を向けた。自分だからこそ、できることがあるはずだ。この場にいるからこそ、できることがある。


(そうだ。俺は、ここにいる)


 朔に触れることのできる場所にいる。彼女の傍にいるのだと、真夏は自分を叱咤した。何の力もないと、あきらめるのはもう少し先でいい。今は沈んだ屋敷の者たちの気持ちを、少しでも支えることだ。


 朔の衝撃を、心の負担を、少しでも和らげることだ。


 真夏は空を見上げ、だんだんに夜の藍を押し上げていく日の光を見た。


(今の屋敷は、夜のようなものだ。俺はあの太陽のように、暗い帳を押し上げ取り去ろう)


 前に向かって、進まなければ。


 しっかりと胸を張り、立派な振る舞いをしてこそ、この危機を乗り越えられるはずだ。

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