第6話 鍛冶屋
俺はドワーフのガンドルフに鍛冶屋に連れていってもらった。シルビアも何故か付いてきた。
「ここがワシの知り合いの工房じゃよ」
「ありがとうございます、おれはジオベルグといいます」
「俺はここの工房の主人のヴォルカスだ、ガンドルフが世話になったそうだな」
「ジオベルグのおかげで命を救われたわい」
「俺に一本剣を打たせて貰っていいですか?」
とりあえず、久しぶりに刀を打ちたくなったのだ。
「ガンドルフの命の恩人だ、好きにしていいぞ」
俺はそこで一本の短剣を作った。ヴォルカスも珍しそうにそれを見ていたようだ。
「変わった打ち方だな、よく見せてみろ。ほう、魔法付与付きの短剣だ」
麻痺付き雷属性+20の短剣ができあがったようだ。俺の得意な属性だからだろうか。
「効果+20の武器なんて見たことないぞ、これは売れば一財産になるな」
「記念に使ってみますよ、護身用に丁度いいですしね」
「ジオベルグといったな、どうだうちで働いてみないか?」
「俺は強くなりたいんですよ」
レベルをあげないと俺はこの姿を保っていられないのだ。
工房を出るとシルビアが聞いてきた。
「あなたは狼なのになんで鍛冶の腕前もすごいのよ?」
「昔、人間になって働いていたことがあるんだよ」
まあ、嘘じゃない。本当のことだ。
「そうなの、あそこで働けば儲けることができたんじゃないの?」
「だから、俺は強くなりたいんだよ」
しかし、いくらレベルをあげてもシルバージャイアントタランチュラの寿命が来たら俺は死ぬ…。
いつまで生きられるんだ?
蜘蛛は人間ほど寿命が長くないのだ…。まあ、答えが出ないことを考えても仕方がないだろう。
ギルドに戻ると俺の噂を聞いた窓口のレイジーが懲りずに言ってきた。
「彷徨いの森の薬草をあなた達なら取ってこれるんじゃないの?」
シルビアがしつこく言ってきた。
「私は無理だけどあなたなら取ってこれるでしょ?やってみない?」
100万ゾルもでるクエストだ。まあ、無茶なクエストなのでそれくらいなのだろう。
「分かったよ、行ってくるよ」
仕方がない、ついでにレベルもあげてこよう。
俺はシルビアと別れて一人で彷徨いの森に向かった。森の入口に立って人狼化になった。
《シルバージャイアントタランチュラ》レベル50
<スキル> 猛毒レベル33、擬態レベル25
<限定スキル> 古代魔法、精霊魔法、回復魔法、サンダーボルトレベル58
<擬態可能>一角ウサギ、雷大狼亜種、大鎧熊、ヒューマン、エルフ
<ステータス> エルフ(雷大狼亜種化)(名称:アディスフィア・ジル・ジオベルク)17990
もしかして、これなら大鎧熊の人狼化もいけるんじゃないか。最強の組み合わせだ。だが、今はそこまではいらない。
それより、武防具を脱がなくてはいけなくなる。武器や防具を口に加えて持っていくわけにもいくまい。
探している途中で3匹の大鎧熊に出会った。逃げながらサンダーボルトで始末して食った。
人間の味覚で生肉はきついものがあったが、人狼化しているのでなんとか食べれた。いつかは大鎧熊の世話になることもあるだろう。
そして、目当ての薬草を手に入れて持ち帰った。周りに大猿の気配がしたが俺が雷大狼だと知ってか、近づいて来なかった。
ギルドに帰って薬草を持っていった。
「やはり、あなたなら持ってきて貰えると思ったわ」
レイジーはなにやら喜んでいるようだ。
「報酬の半分はシルビアに渡すよ」
「私は何もしていないからあなただけ受け取ってよ」
俺は金があっても使い道があまりないんだがなぁ。まあ、100万ゾルを受け取った。
そして、レイジーがなにやら余計なことを言い出した。
「このクエストの達成者は、皇宮に行くことになっているの」
ここで謎のフラグを立てました。
このフラグで展開が一気に変わるはずです…。




