第9話 初めてのレベルアップ
「……軽いな」
俺は手に入れたばかりの武器を見つめた。
ゴブリンナイフ。
刃は短いが鋭い。
さっきまで使っていた木の棒とは
明らかに違う。
「これなら……」
その時だった。
「ギャ!」
前の茂みが揺れる。
ゴブリンだ。
一匹。
「ちょうどいい」
俺はナイフを構えた。
ゴブリンが突っ込んでくる。
「ギャ!」
棍棒を振り上げる。
でも――
(遅い)
俺は横に避けた。
そして
一歩踏み込む。
「はっ!」
シュッ!
ナイフがゴブリンの体を切り裂く。
「ギャッ!?」
ゴブリンは驚いた顔をした。
俺も少し驚いた。
(軽っ……!)
ナイフがスムーズに動く。
そしてもう一撃。
「せいっ!」
ズバッ!
「ギャア!」
ゴブリンはその場に倒れた。
数秒後。
動かなくなる。
「……強いな」
木の棒の時より
圧倒的に戦いやすい。
その時。
頭の中に声が響いた。
⸻
《ゴブリンを討伐しました》
《ゴブリンの欠片 ×3》
《レベルが上がりました》
⸻
「お?」
次の瞬間。
体の奥から力が湧いてきた。
まるで体が軽くなる感覚。
「これが……」
レベルアップか。
俺はすぐにステータスを開いた。
⸻
ステータス
名前:ユウマ
種族:人間
年齢:18
レベル:2
冒険者ランク:なし
HP:120
MP:22
筋力:13
敏捷:13
防御:12
魔力:7
器用:15
⸻
スキル
欠片化
交換所
⸻
所持欠片
木の欠片:12
石の欠片:2
ゴブリンの欠片:6
フォレストウルフの欠片:3
⸻
「おお……」
結構上がってる。
HPは20増えた。
筋力も敏捷もかなり上がっている。
「レベルアップまで時間かかったがこれは……」
「ステータス画面の数字を見ただけでも
強くなった感じがするな」
その時。
森の奥からまた声が聞こえた。
「ギャギャ!」
「ギャ!」
ゴブリン。
しかも――
三匹。
俺はナイフを構えた。
さっきの俺なら逃げていた。
でも今は違う。
レベル2。
そして武器もある。
俺は少し笑った。
「いいね」
「経験値と素材、まとめて来たな」
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