第3話 ステータス確認
「……ふぅ」
俺は深く息を吐いた。
目の前には、さっき倒したゴブリンが残した欠片。
透明な結晶みたいなものだ。
「これが……ゴブリンの欠片か」
拾い上げると、頭の中に声が響いた。
《ゴブリンの欠片を入手しました》
やっぱりだ。
どうやらこれは本当に素材らしい。
「ていうか……」
俺はさっきの声を思い出した。
「ステータスって言ってたよな」
ゲームとかでよくあるやつだ。
俺は小さく呟いた。
「ステータス」
すると――
目の前に青い画面が浮かび上がった。
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ステータス
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名前:ユウマ
種族:人間
年齢:18
レベル:1
冒険者ランク:なし
HP:100
MP:20
筋力:10
敏捷:10
防御:9
魔力:6
器用:12
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スキル
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・欠片化
壊したものを欠片に変える
・交換所
欠片を使って物と交換できる
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所持欠片
木の欠片 ×1
ゴブリンの欠片 ×3
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「おお……」
俺は思わず声を出した。
完全にゲームのステータス画面だ。
「HPとかMPまであるのか」
まあ異世界だしな。
ある意味当然かもしれない。
それより気になるのは――
「交換所」
俺は意識を集中させた。
するとまた画面が変わる。
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交換所
木の棒
必要素材
木の欠片 ×5
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「やっぱりこれだけか」
さっき木の棒を折ったから追加されたんだろう。
つまり――
「新しい物を欠片にすると増えるってことか?
ならなんでゴブリンのはないんだ?」
俺は地面の石を拾った。
そして思い切り地面に叩きつける。
ガン!
石が割れた。
その瞬間。
《石の欠片を入手しました》
《交換所のラインナップが更新されました》
「おお!」
やっぱりだ。
俺は少しワクワクしてきた。
(つまり…)
木でも石でも魔物でも
壊せば素材になる。
そしてその素材で
装備とか作れるようになるよな?
そしたら完全に
某ハンティングゲームだなw
俺は思わず笑った。
「これ…」
「めちゃくちゃ面白いじゃん」
森を見渡す。
木。
石。
そして魔物。
「全部素材ってことだよな?」
もしそうなら――
この森は
宝の山だ。
その時だった。
ガサッ。
茂みが揺れた。
俺はすぐ木の棒を構える。
「またゴブリンか…?」
しかし出てきたのは違った。
灰色の毛。
鋭い牙。
低く唸る声。
「グルルル……」
「……犬?」
いや違う。
もっと凶暴な雰囲気だ。
俺は思い出した。
ファンタジーでよくいる魔物。
「もしかして……」
「ウルフ?」
狼はゆっくりと姿勢を低くした。
そして――
一気に飛びかかってきた。
「うおっ!?」
俺は慌てて木の棒を振り上げた。
どうやらこの森には
ゴブリンだけじゃなく
もっと強い魔物もいるらしい。
俺は歯を食いしばった。
「いいね……」
「素材が増えそうだ」




