第28話 森の王との対峙
森の奥。
木々の間を風が吹き抜ける。
「……いたな」
ユウマはフォレストダガーを握り直す。
森の王 アルファウルフ 群れのリーダーたる
その姿が、木々の陰からちらりと見えた。
(デカい。 今まで戦ってきたフォレストウルフとは
全然違う)
フォレストウルフの群れの中
明らかに異質なウルフが
低く、重い遠吠えにより森を震わせる。
周囲を見ると、取り巻きのフォレストウルフたちが低く唸り、ユウマを囲む。
「……これが群れの力か」
ユウマは体を軽く構え、足元を固める。
ゴブリンシリーズ装備の防御ボーナスで、ダメージは抑えられる。
⸻
一匹目のウルフが前方から突進してくる。
「グルッ!」
ユウマは横に滑り、間合いを外す。
スッ、と距離を取り、フォレストダガーを肩から腹にかけて振るう。
シュッ!
刃先がウルフの肩を切り裂く。
「ギャン!」
横から二匹目が飛びかかる。
牙が頬をかすめるが、防御ボーナスで軽く傷がつくだけ。
「くっ……!」
ユウマは踏み込み、腹を斬る。
一匹目、二匹目も倒れた。
⸻
だが森の奥から低く重い唸り声が響く。
《アルファウルフの王の咆哮発動》
アルファウルフが前足を振り上げると、取り巻きのフォレストウルフたちが攻撃力と敏捷を増す。
ユウマは距離を取り、慎重に観察する。
防御ボーナスがあるとはいえ、群れの力は無視できない。
「……強くなってるな」
アルファウルフが突進してきた。
地面を蹴る足が速く、重い。
ユウマは横に滑り、ぎりぎりで首をかすめられる。
「ふぅ……」
踏み込む。
フォレストダガーを一閃。
刃がアルファウルフの肩を切り裂く。
唸り声が森に響く。
⸻
アルファウルフは素早く反撃、牙がユウマの肩をかすめる。
だがゴブリンシリーズの防御ボーナスが効いており、軽傷で済む。
「ぐっ……!」
ユウマは冷静に受け流し、反撃の隙を探す。
「ここだ!」
アルファウルフが前足を振り上げた瞬間、ユウマは踏み込み、フォレストダガーで一閃。
刃が喉元をかすめ、アルファウルフはよろめく。
取り巻きたちもアルファウルフの命令で攻撃を緩めた隙に、ユウマは最後の一撃を狙う。
「今だ……!」
ズバッ!!
フォレストダガーがアルファウルフの胸を斬り裂く。
アルファウルフは地面に崩れ落ち、遠吠えも消えた。
⸻
森に静寂が戻る。
ユウマは息を整え、倒れたアルファウルフを見下ろす。
その瞬間、頭の中に声が響いた。
《アルファウルフを討伐しました》
《フォレストアルファの欠片 ×1》
ユウマは欠片を拾う。
さらに頭の中に声が響く。
《交換所アップデート》
新機能が解放されました
パッシブスキル交換
「えっ、新機能?パッシブスキル交換って?」
⸻
パッシブスキル「ウルフステップ」
効果:敏捷 +5
必要素材:フォレストアルファの欠片 ×1
⸻
「うぉ!?本当にパッシブスキルまで
交換できるのかよ!」
「フォレストウルフの欠片もたくさん
手に入れたことだしまだ交換してない
フォレストシリーズ装備を交換するか」
・フォレストフード →交換済み
・フォレストアーマー
フォレストウルフの欠片 ×20 → 交換
・フォレストグローブ
フォレストウルフの欠片 ×6 → 交換
・フォレストブーツ
フォレストウルフの欠片 ×6 → 交換
すべて揃えたことで、フォレストシリーズのコレクションボーナスが発動。
・筋力 +5
・敏捷 +5
《装備品保管システムにより自動的に古い装備品を
システム上に保管します》
最終ステータス(装備・コレクション・パッシブ込み)
・レベル:5
・冒険者ランク:E
・HP:170(+20 ゴブリン)
・MP:28
・筋力:22(+5 フォレスト)
・敏捷:27(+5 パッシブ +5 フォレスト)
・防御:19(+5 ゴブリン)
・魔力:8
・器用:19
コレクションボーナス
・ゴブリンシリーズ(HP +20、防御 +5) ← 発動中
・フォレストシリーズ(筋力 +5、敏捷 +5) ← 発動中
パッシブスキル
・ウルフステップ:敏捷 +5
所持欠片
木の欠片:19
石の欠片:2
ゴブリンの欠片:20
⸻
「これでさらに強くなったな」
「フォレストウルフの欠片はなくなったけどな」
ユウマはフォレストダガーを
握り直し森を後にした
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