第27話 森の前哨戦
森の中。
木々の間から光が差し込んでいる…
(だいぶ奥まで進んできたな)
ユウマはフォレストダガーを握り、深く息を整える。
「よし……アルファウルフが出没したという情報が上がっているのはこの付近のはずだ…」
(いつも以上に空気が張り詰めている感覚だ)
森の中は静かだ。
だがどこか緊張感が漂う。
ガサッ――
茂みが揺れ、低い唸り声。
「ん?」
フォレストウルフだ。
灰色の毛並み、鋭い牙。
「早速二匹のお出ましか」
ユウマはフゥと呼吸をし軽く構える。
「まずはこいつを」
一匹のフォレストウルフは襲いかかってきた
ブーツで地面を蹴り、スッと横へ回避。
シュッ!!
ナイフがフォレストウルフの肩を切り裂く。
「ギャン!」
二匹目も飛びかかる。
「攻撃はそれだけかよ」
ユウマは踏み込みで腹を斬る。
「ギャウッ!」
周囲の茂みからさらに三匹が飛び出した。
ユウマは体勢を整え、間合いを測る。
「数は多いがっ」
ズバッ!! シュッ!! ズバッ!!
次々と喉や肩を斬り裂く。
「ギャンッ!」「ギャウッ!」「ギャンッ!」
ユウヤの鋭い攻撃により
倒れるフォレストウルフたち。
頭の中に光が走る。
⸻
《フォレストウルフを討伐しました》
《フォレストウルフの欠片 ×3》
《フォレストウルフを討伐しました》
《フォレストウルフの欠片 ×4》
《フォレストウルフを討伐しました》
《フォレストウルフの欠片 ×2》
⸻
「合計9個か……」
ユウマは欠片を拾いながら周囲を見渡す。
ステータスを確認する。
⸻
所持欠片
木の欠片:19
石の欠片:2
ゴブリンの欠片:20
フォレストウルフの欠片:26
⸻
「順調だな」
森の奥から微かに遠吠えが聞こえる。
低く、重い。
(……あれがアルファウルフか?ほかのフォレストウルフとは少しちがうかもしれない)
ユウマは深呼吸する。
「行く前に、もう少し準備しておくか」
周囲を慎重に探索しながら、数匹のフォレストウルフを討伐する。
茂みの影に潜むウルフたちを一体ずつ倒すたびに、欠片が増えていく。
「よし……これである程度準備は整った
油断大敵というからな今までの戦いより
集中して行くか」
ユウマは足を止める。
森の奥、木々の間に漂う異様な気配。
低く響く遠吠え。
「……そろそろだな」
ユウマはナイフを握り直し、ゆっくり前へ進む。
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