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『ハズレスキル「欠片化」でコツコツ強くなる異世界冒険者生活 〜壊したものは全部素材!?〜』  作者: モノンST


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第26話 昇格と討伐依頼





「最近、森の奥で」


「アルファウルフが現れた可能性があるんです」


セレナの言葉に


ユウマは腕を組んだ。


「アルファウルフ……」


フォレストウルフの群れを率いる


群れの王。


普通のフォレストウルフとは


強さが段違いだ。


セレナは頷いた。


「はい」


「最近フォレストウルフの目撃数が急増しています」


「銀の小鹿亭でも噂になっているんです」


「森の奥から大きな遠吠えが聞こえたって」


ユウマは少し考える。


(やっぱり原因はそれか)


森で感じた違和感。


あれは間違いじゃない。


セレナは続ける。


「もしアルファウルフが群れを作っているなら」


「森のフォレストウルフが増えている理由も説明できます」


「そこでギルドとしては――」


セレナは一枚の依頼書を出した。


「討伐依頼を出しています」


ユウマは依頼書を見る。



討伐依頼


対象

アルファウルフ


推奨ランク

Eランク以上


報酬

銀貨15枚



「Eランク以上か」


ユウマが呟くと


セレナは少し困った顔をした。


「そうなんです……」


「ユウマさんはまだFランクなので」


その時だった。


ユウマが言った。


「いや」


「俺、Eランクに昇格した」


「え?」


セレナが目を丸くする。


「ほ、本当ですか!?」


ユウマはギルドカードを出す。


セレナが確認する。


そして――


「ほ、本当だ……」


カードに刻まれたランク。


E


セレナは驚いた顔のまま言う。


「いつの間に……?」


ユウマは少し笑った。


「この前の討伐数が多かったらしい」


実際は


かなり無茶なペースで狩っている。


だが


スキルのことは当然言わない。


セレナは嬉しそうに言った。


「すごいですユウマさん!」


「こんなに早い昇格、あまり聞きません!」


少し照れくさそうに


ユウマは頭をかいた。


「まぁ運が良かった」


セレナは依頼書を持ち直す。


「それなら!」


「このアルファウルフ討伐依頼」


「正式に受けられます!」


ユウマは頷く。


「受ける」


セレナは受付印を押した。


コトン。


「依頼受理しました」


「ですが気をつけてください」


「アルファウルフは群れを率いる魔物です」


「単体では行動しません」


ユウマはフォレストダガーを軽く握る。


「分かってる」


「行ってくる」


「はい!」


「ご武運を!」


ユウマはギルドを出た。


街を抜け


森へ向かう。


森に入ると


すぐ気配が現れた。


「グルルッ!」


フォレストウルフ。


一匹。


さらにもう一匹。


「さっそくか」


ユウマはフォレストダガーを構える。


ダッ!


一気に踏み込む。


ズバッ!


一匹目の喉を斬る。


「ギャン!」


二匹目が飛びかかる。


ユウマは体をひねる。


牙がかすめる。


そして――


ズバッ!!


腹を切り裂く。


「ギャウッ!」


その時。


三匹目が茂みから飛び出した。


「グルッ!」


ユウマは一歩踏み込む。


シュッ!!


フォレストダガーが閃く。


ズバッ!


「ギャンッ!」


三匹目も倒れた。


その瞬間。


頭の中に光が走る。



《レベルアップしました》


レベル4 → レベル5



「相変わらずレベルアップのタイミングは


わからないなぁ」


ユウマはステータスを開く。



ステータス


名前:ユウマ

種族:人間

年齢:18


レベル:5

冒険者ランク:E


HP:170(+20)

MP:28


筋力:17

敏捷:17

防御:21(+5)

魔力:8

器用:19



コレクションボーナス


ゴブリンシリーズ


HP +20

防御 +5



「レベル5か」


体がさらに軽い。


力も増している。


(このレベルでアルファウルフを倒せるのか?)


ユウマは思った。


「けど俺はスキルでボーナスとかがあるから


この世界の基準では測れないのか」


「まぁそれにしてもフォレストウルフと


遭遇する頻度が増えてきたな」


(そろそろか…)









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