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『ハズレスキル「欠片化」でコツコツ強くなる異世界冒険者生活 〜壊したものは全部素材!?〜』  作者: モノンST


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第19話 三匹のフォレストウルフ





ガサガサッ!!


茂みが大きく揺れた。


「……?」


低い唸り声が


一つじゃない。


「グル……」


「グルル……」


「グル……」


三つ。


フォレストウルフが


三匹現れた。


さっき倒した個体より


少し体が大きい。


筋肉質で


牙も長い。


「マジかよ……」


ユウマはナイフを構えた。


さすがに三匹は厄介だ。


だが――


逃げるほどでもない。


(落ち着け)


装備も増えた。


さっき一匹倒した時も


かなり動きやすかった。


特にブーツ。


踏み込みが軽い。


「……よし」


ユウマはゆっくり腰を落とした。


ウルフ達が円を描くように


広がる。


囲む気だ。


「グルル……」


一匹が前に出る。


次の瞬間。


「ガルッ!!」


突進。


速い。


だが――


ユウマは横へ跳ぶ。


ブーツが地面を蹴る。


体が滑るように動いた。


牙が空を切る。


その瞬間。


「はっ!」


シュッ!!


ナイフを振る。


刃がウルフの背中を切り裂いた。


「ギャン!」


だが浅い。


致命傷じゃない。


その時――


後ろから風を感じた。


「っ!」


二匹目。


飛びかかってきている。


ユウマは体をひねる。


ガブッ!!


牙が腕の横をかすめた。


危ない。


「くそっ……!」


三匹同時は


やはり厄介だ。


だが。


(焦るな)


ユウマは距離を取る。


そして地面を蹴った。


一匹を狙う。


一番さっき傷をつけた個体。


弱っている。


「グル!」


ウルフが迎え撃つ。


飛びかかってきた。


その瞬間。


ユウマは体を低くする。


そして――


踏み込む。


「せいっ!!」


ズバッ!!


ナイフが


喉元を切り裂いた。


「ギャンッ!!」


ウルフが地面に倒れる。


一匹目撃破。


だが休む暇はない。


残り二匹。


「グルルル!!」


怒り狂ったように


同時に突っ込んできた。


(来る!)


ユウマは横へ走る。


ブーツが地面を蹴る。


体が軽い。


普通の靴より


明らかに速く動ける。


一匹が追ってくる。


もう一匹が回り込む。


(連携してるな……)


だが。


その一瞬のズレ。


ユウマはそれを狙う。


追ってきた一匹。


こいつからだ。


「はぁっ!」


ナイフを振る。


ウルフが避ける。


だがそれは――


フェイント。


ユウマは体を回転させる。


そして。


ドスッ!!


ナイフを


腹に突き刺した。


「ギャン!!」


ウルフが暴れる。


ユウマはすぐに距離を取る。


数秒後。


ウルフは倒れた。


二匹目撃破。


残り一匹。


「グル……」


唸りながら


こちらを睨んでいる。


だが


少し後ずさった。


仲間が二匹やられたからだ。


「逃げるか?」


ユウマはナイフを構える。


ウルフは低く唸る。


「グルル……」


だが次の瞬間。


「ガルッ!!」


突進してきた。


(来た!)


ユウマは横へ避ける。


そして――


振り向きざまに


ナイフを振る。


ズバッ!!


刃が首元を切り裂いた。


「ギャンッ!!」


ウルフは数歩よろめき――


そのまま倒れた。


森が静かになる。


「はぁ……」


「はぁ……」


さすがに三匹は疲れる。


だが。


「なんとかなるもんだな」


装備の効果もある。


かなり動きやすかった。


その時。


頭の中に声が響く。



《フォレストウルフを討伐しました》


《フォレストウルフを討伐しました》


《フォレストウルフを討伐しました》


《フォレストウルフの欠片 ×3》


《フォレストウルフの欠片 ×4》


《フォレストウルフの欠片 ×2》



「おっ」


合計9個。


なかなかいい。


ユウマは欠片を拾った。


その時。


ふと森の奥を見る。


風が吹く。


木々が揺れる。


「……」


少しだけ


嫌な予感がした。


この森。


まだ奥がある。


そして


そこには――


もっと強い魔物がいる。


「今日はこのくらいにしておくか」


欲張るのは危険だ。


ユウマは街へ戻る方向へ歩き出した。


だが。


その奥の森で。


低い唸り声が響いていた。


「グルルル……」


普通のウルフより


大きな影。


金色の瞳。


群れの王。


――アルファウルフ。


それは


静かに森を見渡していた。


そして。


ゆっくりと


ユウマがいた方向を向いた。


「グルル……」


牙が光る。


森のボスが


目を覚まし始めていた。

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