第17話 森での成長
「初依頼達成、おめでとうございます」
セレナが微笑みながら言った。
俺はカウンター越しに報酬袋を受け取る。
チャリン、と銅貨が小さく鳴った。
「ありがとうございます」
セレナは書類をまとめながら言う。
「それにしても、初依頼で8体討伐はすごいですよ」
「普通は3〜4体くらいなんです」
「そうなんですね」
俺は軽く笑った。
実際はもっと倒しているけど、そこは言わない。
セレナは少し俺の装備を見て言った。
「これだけゴブリンを倒してますけど…」
「やっぱりちゃんとした
防具はあった方がいいですよ」
「ゴブリンでも群れになると危ないですから」
俺は自分の服を見る。
布の服。
ナイフ。
確かに軽装だ。
「そうですね」
「気をつけます」
セレナは少し安心した顔をした。
「はい。無理はしないでくださいね」
「また依頼も紹介できますから」
「ありがとうございます」
俺は軽く手を振ってギルドを出た。
⸻
街の通りは賑やかだった。
商人の声。
子供の笑い声。
パンの匂い。
でも俺はそのまま門へ向かった。
(もう少し狩るか)
欠片もまだ必要だ。
それに――
レベルも上げたい。
門を出て
森へ向かう。
しばらく歩くと
いつもの森が見えてきた。
木々の間から
風が抜ける。
鳥の声が響く。
「よし」
俺はナイフを抜いた。
森に入る。
すると――
ガサッ。
茂みが揺れた。
「ギャ!」
ゴブリンだ。
棍棒を持っている。
(ちょうどいい)
ゴブリンが突っ込んでくる。
「ギャ!」
棍棒を振り下ろす。
ドン!!
俺は横に避けた。
そして――
「せいっ!」
シュッ!!
ナイフを振る。
「ギャ!」
腕を切り裂く。
ゴブリンがひるむ。
その瞬間。
ズバッ!!
「ギャア!」
一撃で倒れた。
その時、
頭の中に声が響く。
⸻
《ゴブリンを討伐しました》
《ゴブリンの欠片 ×3》
⸻
「よし」
俺は欠片を拾う。
だがその直後。
ガサガサッ!!
茂みが大きく揺れた。
「ギャ!」
「ギャ!」
ゴブリン二匹。
さらに――
奥から低い唸り声。
「グルル……」
フォレストウルフ。
(3体か)
俺はナイフを構えた。
「ちょうどいい」
先に動いたのはゴブリン。
「ギャ!」
棍棒を振り上げる。
俺は前に踏み込んだ。
「はっ!」
シュッ!!
ナイフで腕を斬る。
「ギャ!」
ひるんだ。
そのまま――
ズバッ!!
首を切り裂く。
一匹撃破。
だがもう一匹が突っ込む。
「ギャ!」
俺は横に回る。
そして――
ドスッ!!
腹にナイフを突き刺した。
「ギャッ……」
二匹目撃破。
残るは――
フォレストウルフ。
「グルルル……」
低く唸りながら
地面を蹴った。
速い。
「っ!」
俺は横に飛ぶ。
牙が空を切る。
すぐに体勢を立て直す。
ウルフがもう一度突進。
その瞬間。
俺は踏み込んだ。
「せいっ!」
シュッ!!
ナイフが喉を切り裂く。
「ギャンッ!」
ウルフが数歩よろめく。
そして――
倒れた。
森が静かになる。
「はぁ……」
「はぁ……」
だがその時。
頭の中に声が響いた。
⸻
《ゴブリンを討伐しました》
《ゴブリンを討伐しました》
《フォレストウルフを討伐しました》
《経験値を獲得しました》
《レベルアップしました》
《レベル3になりました》
⸻
「お!」
体がふっと軽くなる。
力が湧く感覚。
視界も少し広がる。
(やっとレベルアップか)
俺はステータスを開いた。
⸻
ステータス
名前:ユウマ
種族:人間
年齢:18
レベル:3
冒険者ランク:なし
HP:140
MP:25
筋力:16
敏捷:17
防御:14
魔力:8
器用:18
⸻
スキル
欠片化
交換所
⸻
所持欠片
木の欠片:22
石の欠片:2
ゴブリンの欠片:36
フォレストウルフの欠片:11
⸻
「おお……」
レベルアップごとの上昇率は固定かな?
そしてゴブリンの欠片は――
36。
(そろそろ作れるな)
俺は周囲を見渡す。
人の気配はない。
森の奥。
静かな場所だ。
「ここなら大丈夫だな」
俺は意識を集中させた。
(交換所)
視界に
いつもの画面が浮かぶ。
そこには――
ゴブリン装備の一覧。
俺は静かに呟いた。
「そろそろ装備作るか」
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