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『ハズレスキル「欠片化」でコツコツ強くなる異世界冒険者生活 〜壊したものは全部素材!?〜』  作者: モノンST


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第11話 ウルフ二匹戦






「グルルル……」


「グル……」


二匹のフォレストウルフが低く唸る。


森の空気が一気に張り詰めた。


(まずいな……)


さっき三匹のゴブリンを倒したばかりだ。


体力はまだ残っている。


だが――


フォレストウルフはゴブリンより強い。


しかも二匹。


「はぁ……」


俺はゆっくり息を吐いた。


ナイフを握り直す。


逃げるか?


一瞬そう思った。


だが――


(もう見つかってる)


ウルフの目は完全に


獲物を見る目だった。


逃げても追われる。


だったら。


「やるしかないか」


俺は足を少し開いた。


構える。


その瞬間。


一匹のウルフが動いた。


「グルァ!!」


速い。


ゴブリンとは比べ物にならない。


一瞬で距離を詰めてくる。


「っ!」


俺は横に飛んだ。


ザッ!!


爪が地面を切り裂く。


(危なっ……)


避けた直後。


もう一匹が来た。


「グルッ!」


横から飛びかかってくる。


「くそっ!」


俺はナイフを振る。


シュッ!!


刃がウルフの体をかすめる。


「ギャン!」


少しだけ怯んだ。


だが――


完全なダメージではない。


ウルフはすぐ距離を取る。


「グルルル……」


二匹が並ぶ。


完全に連携している。


(頭いいな……)


片方が攻撃。


もう片方が隙を狙う。


完全に狩りの動きだ。


その時。


一匹がゆっくり回り込んだ。


「……!」


挟まれる。


俺はすぐ動いた。


横へ走る。


位置を変える。


二匹が一瞬縦に並ぶ。


(今だ!)


俺は前に飛び出した。


「うおお!」


ナイフを振る。


シュッ!!


ウルフの肩を切り裂く。


「ギャン!」


血が飛ぶ。


だが――


次の瞬間。


もう一匹が飛びかかってきた。


「グルァ!」


「っ!」


ドン!!


体当たりされた。


「ぐっ!」


俺は地面に転がる。


ウルフが牙を向ける。


「グルル……」


(やばい……)


立ち上がろうとした瞬間。


ウルフが噛みつこうとした。


その時。


俺はとっさに腕を振った。


シュッ!!


ナイフがウルフの鼻先を切る。


「ギャン!!」


ウルフが後ろに跳んだ。


(今だ!)


俺はすぐ立ち上がる。


そして距離を取る。


「はぁ……」


「はぁ……」


心臓がうるさい。


でも。


(いける)


さっき一匹は傷を負っている。


血も出ている。


もう一度チャンスがあれば――


倒せる。


その瞬間。


傷ついたウルフが突っ込んできた。


「グルァ!!」


「来た!」


俺はギリギリまで引きつけた。


そして――


横に回避。


ザッ!!


すれ違う瞬間。


「せいっ!!」


ズバッ!!


ナイフが首元を切り裂いた。


「ギャア!」


ウルフが倒れる。


一匹撃破。


だが安心する暇はない。


もう一匹が怒り狂っていた。


「グルァアア!!」


全力で突っ込んでくる。


さっきより速い。


「うおっ!」


俺は避ける。


だが完全には避けきれない。


ザッ!!


腕をかすめられた。


「くっ……!」


血が滲む。


でも――


倒れない。


俺は踏み込んだ。


「これで終わりだ!」


ウルフが牙を向ける。


その瞬間。


俺はナイフを振り上げた。


そして――


思い切り振り下ろす。


ズバッ!!


「ギャア!!」


ウルフは数歩よろけ。


そのまま倒れた。


森が静かになる。


「はぁ……」


「はぁ……」


かなりきつかった。


でも――


「勝った……」


その時。


頭の中に声が響く。



《フォレストウルフを討伐しました》


《フォレストウルフを討伐しました》


《フォレストウルフの欠片 ×4》


《フォレストウルフの欠片 ×3》



「おお……」


合計7個。


俺は欠片を拾う。


そしてステータスを開いた。



所持欠片


木の欠片:17

石の欠片:2

ゴブリンの欠片:15

フォレストウルフの欠片:10



「お?」


フォレストウルフの欠片も


結構集まってきた。


必要素材は


フォレストウルフの欠片 ×15


「あと少しか」


その時だった。


森の奥から――


ドシン……


ドシン……


重い足音が聞こえた。


「……え?」


俺はゆっくり振り向く。


そこに立っていたのは――


この前見た巨体。


牙。


筋肉。


巨大な棍棒。


「またお前かよ……」


オークだった。


しかも今回は――


一匹じゃない。


茂みの奥から


もう一匹出てきた。


「……嘘だろ」


オークが


二匹も…

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