ドールマスター・エイル
AIのGrokに書いてもらった小説の続き。
最初に1話目を書いてくれて出来が良かったのでそのまま大まかなプロットが書いてあった2話も続けて書いてもらいました。VRの世界観を強調し今後のバトル展開を想像させるものになったと思います。
第2話「承」
ライトノベル形式・妹の一人称視点
翌朝、学校の教室。わたしはソワソワしながら美咲を待ってた。昨日、初めて自作PCで動かした『エイル』のことを早く見せたくて仕方なかったんだ。
わたしの席の隣に、美咲がいつもの優雅な足取りでやってくる。彼女のスマートアイが朝日を反射してキラッと光った瞬間、わたしは我慢できなくなって立ち上がった。
「美咲! エイル、動いたよ! 見て見て!」
鞄からスマホを取り出して、網膜投影でエイルを呼び出す。すると、わたしのデザインした猫型の『クロ』が現れて、くるっと一回転。そこから魔法少女みたいな派手な変身モーションが始まって、人型のエイルにチェンジ! スカートの裾がひらりと揺れて、凛とした表情でこっちを見てる。
「……え、ちょっと待って、これ最高じゃない!?」
美咲が目を丸くして、エイルをいろんな角度から眺めてる。
「でしょ? でもさ、この変身モーション、派手すぎない? お兄ちゃんにも笑われたんだけど……」
「何!? お兄ちゃんに笑われるなんてありえないよ! わたしがサービスで入れたこのモーション、絶対カッコいいって!」
美咲が胸を張るから、わたしは苦笑い。確かにカッコいいけど、ちょっと恥ずかしいんだよね……。
「でもさ、バトルするには技が必要だよね? 今のエイル、基本モーションしかできないし」
「うん、そうだね。じゃあ放課後、メタバースで技買いに行こうよ。わたし、格闘技のデータならいいの知ってるから!」
こうして、放課後の予定が決まっちゃった。
放課後、わたしと美咲はいつもの喫茶店へ。森のベンチ空間でパフェを食べながら、メタバースにダイブする準備。わたしはコンタクトレンズタイプのMRデバイスを装着して、美咲はスマートアイを使ってる。
「準備OK?」って美咲に聞かれて、わたしは頷いた。
目の前がキラキラ光って、次に現れたのはメタバースのショッピング街。カラフルな看板が並んでて、アバター姿の人たちが歩いてる。わたしは普段通りの女の子アバターで、美咲は中性的な男性アバター。ボイチェン使ってるけど、丁寧な口調はそのままだからちょっと面白い。
「こっちだよ、格闘技データのショップはあそこ!」
美咲に引っ張られて、わたしはショップに入った。そこにはキックボクシングや柔道、空手のモーションキャプチャーデータがずらり。どれも高い……!
「ねえ、これ1個でわたしのバイト代1ヶ月分くらいするんだけど……」
「仕方ないよ、AIじゃ作れない技はプロがキャプチャーするから高いんだって。でも、これなら!」
美咲が指したのは『基本コンビネーション・パック』。パンチとキックの組み合わせで、そこそこお手頃価格。わたしはそれを選んで購入した。
買い物が終わって外に出ると、目の前にケモミミの可愛い女の子アバターが立ってた。身長はわたしより少し低くて、13歳くらいに見える男の子っぽい雰囲気。
「おい、お前、スカートの下にドロワーズ履いてるだろ?」
突然の声にびっくりして、わたしは自分のアバターを見下ろした。確かに、エイルのデザインをそのまま使ってるから、スカートの下はドロワーズだよ。
「……え、うん、履いてるけど。それが何か?」
「ダサいじゃん! ドールバトルやるならもっと可愛いパンツにしろよ!」
何!? この子、初対面なのに失礼すぎない!? 美咲が隣で「ふぁw」と笑いを堪えてるのが見えたけど、わたしはムッとして言い返した。
「ドロワーズだって可愛いよ! それに、バトルに関係ないよね!」
「関係あるよ! 見た目がダサいとモチベーション下がるだろ! オレなら絶対そんなデザイン使わないね!」
この生意気な子、一体何!? わたしが言い返そうとしたら、美咲が冷静に割って入ってきた。
「まあまあ、落ち着いて。でも確かに面白い提案だね。どうする? バトルで決着つけてみる?」
「ええっ!? 美咲まで何!?」
「いいね、それ! オレが勝ったら、次のバトルまでドロワーズ禁止な! お前が勝ったら……オレの固有技、1個やるよ!」
その子がニヤッと笑って、わたしに挑戦状を叩きつけてきた。固有技って、AIじゃ作れないオリジナルの技のことだよね? それ、めっちゃ欲しい……!
「……わかった、やるよ!」
わたしが頷くと、美咲が「決まりだね! 対戦日は明後日にしようか」とまとめてくれた。
その日の夜、家でわたしは美咲と模擬バトルをすることに。オンラインでつないで、エイルと美咲のドール『雪』を戦わせる。
『雪』は無口でクールな女の子ドール。動きが鋭くて、エイルが全然追いつけない。わたしが「パンチ!」って指示しても、簡単に避けられちゃう。
でも、ある瞬間、エイルの目が赤く光った。次の瞬間、鋭いキックが『雪』を直撃! 美咲が「えっ!?」って声を上げて、わたしもびっくり。
「お、お前、今の何!?」
「……わからない、わたしも初めて見た!」
お兄ちゃんが部屋に入ってきて、画面を見てた。美咲が「ログ見てもいい?」って聞いて、お兄ちゃんが頷く。美咲がデータを確認すると、難しい顔で言った。
「サーマルスロットリングだね。このグラボ、発熱で性能抑えられてたみたい。お兄ちゃん、このグラボって……」
「ああ、それ昔俺が使ってたAXユニットだよ。発熱がすごくてさ、90度超えるとブローチが赤く光る設定にしてたんだけど、そのバグが目に残ってたみたいだな」
お兄ちゃんが説明してくれた。わたし、このグラボってそんなヤバいものだったんだ……。
「でも、このチップ、昔は燃えたこともあるくらい発熱する奴でさ。販売中止になったんだよ。でも使っちゃダメってわけじゃないからな」
「改造すればもっと良くなるよ! わたしに任せてくれない?」
美咲が目を輝かせて提案してきた。わたしは少し迷ったけど、お兄ちゃんに目をやると、「いいんじゃないか? ただ、幼馴染の会社に確認しとくよ」と頷いてくれた。
翌日、お兄ちゃんからメールが転送されてきた。幼馴染のお父さんの会社からで、「AXユニットは開発中止品だから改造OK。回路図もつけるよ」って書いてある。
お兄ちゃんがMRでデジタルレターを投げてきて、美咲に渡してた。
「美咲、このマザボ選んだのってさ……」
「ふふ、拡張性見越してたんだよ。後でグラボ2枚差しできるようにね」
美咲の意味深な笑みに、わたしはちょっとドキッとした。お兄ちゃんも「いいセンスだな」って呟いてて、なんだか二人が通じ合ってるみたいだった。
(第2話終わり)
次回予告
ライバルとのバトル当日、エイルの赤い目が再び光る! 美咲の改造で覚醒したAXユニットが、意外な力を発揮して……? そして、兄ちゃんの過去が少しずつ見えてくる。
2話目になるとちょっと複雑な裏設定や複雑な世界観が押し出されていると思います。
これは起承転結を付けて4話構成を前提としているため「承」の部分を意識しているからだと思います。
原作を作る私個人としては驚くほどの理解力と再現だと感心しています。
今の悩みはこの後の展開です。プロットを書いていません。
追加でプロットや情報を入れる必要はありますが現状では修正をしない形をとっているため矛盾が生じるような気がして不安です。追加をせずに書かせるのも面白そうではありますが…どうなんでしょうね?
コメント、感想、アドバイスは大歓迎です。