国境なきネコチャン
「戦争はんたーーい!やめろ!離せ!」
「デモなど止めろ!捕まえて拷問して『更正』させてやろう」
あっという間に私は警察に地面に押さえつけられた。
「お前。ケツの穴にダンベルを入れた事はあるか?」
「……」
恐らくこの男は冗談を言っていない。私はどこに連れていかれるのだろう?何をされるのだろう?恐怖と悔しさで涙が出てくる。
『戦争をするな』『したなら止めろ』。私は間違った事を言っているか?このままでは母国は終わりだ。私が諦めたその時だった!
「ニャー!」
「ウビビビビビッ!」
日本の……『MIKENEKO』がトコトコと歩いてきて目からビームを出した。警察は泡を吹いて倒れた。
「ニャー」
「『ネコビームを喰らった人間は良い人間になって目が覚める』?本当ですか?それは?」
「ニャー」
ミケネコは一匹だけではなかった。空を見上げると沢山の猫達がパラシュートで降りてくる。国境も柄もバラバラの猫達……。猫達は次々と着地し、ビームを撃ちながら街の中心へと向かっていく。
「ニャー」
「『この戦争を終わらせる』!?猫さん!それは無謀だ!」
「ニャー」
猫は平気だと鳴いた。なるほど彼らならばやってくれるかもしれない。しかしなぜ彼らは私たちの為にここまでしてくれるのだろう?私は素直にそう聞いた。
「ニャー」
彼の返事は実にシンプルだった。
『それは私達が国境なきネコチャンだからです』
ミケネコはタタタと仲間達の方へ走り出した。
……国境なきネコチャン。
彼らが戦争を止めてくれる事を祈る。
いや。きっと彼らならばやってくれる事であろう。
NO・WAR




