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【ウクライナ情勢】防衛線を見守るあなたに  作者: 栗野庫舞
第1集 敵が侵略を開始した
70/458

70.戦争中ではない国に砲撃が着弾した

歩兵戦車マークIII“バレンタイン”「ロシアはウクライナへの砲撃をやめるべき」

 ウクライナ国境近くのポーランド領土内に、ミサイルが落ちたらしいです。


 いつかはこういう事態が起こると思っていました。


 当事国のポーランド、それにアメリカは、ポーランド東部に落下したミサイルはロシアが撃ったものではなく、ウクライナのミサイルだった可能性が高いと主張しています。この発表はすぐにあったのが印象的でした。


 西側を嫌うロシア擁護者達は、この西側の発言も鵜呑(うの)みにするなって言うのかが、気になりました。それとも都合のいい話だから、歓迎するのでしょうか。


 11月15日には、テロリスト国家ロシアが、ウクライナのキーウやハルキウ、リビウなどをミサイルで攻撃しています。リビウに撃たれたミサイルをウクライナが迎撃しようとして失敗し、ポーランドにミサイル二発が着弾。犠牲者が出てしまった……という流れのようです。


 ロシアは、ロシアが撃ったミサイルではないと否定しています。


 着弾したミサイルはロシア製だそうですが、ロシアもウクライナも使用しているミサイルです。


 ウクライナだけは、ウクライナ軍からの報告書を根拠に、自軍のミサイルではないと否定し、ロシアの攻撃だとしています。また、調査をおこなって、自軍のものだと判明したら謝罪すると主張しました。


 ウクライナはポーランドには戦争開始以降、ずっと支援をしてもらっているので、自身に非があったと明らかになった場合、謝罪は当然です。


 今回の件では、西側の発言を鵜呑(うの)みにするなという主張に沿って、二つの説を考えてみます。


 一つ目は、実はロシアが撃っていたという推測です。


 NATO(ナトー)の加盟国が攻撃されたら、反撃をしなければならなくなります。戦争の拡大を回避するため、ウクライナの迎撃用ミサイルであるとNATO加盟国が口裏を合わせた……という説。


 この口裏合わせ説は、恐らく違うと思います。ロシア側はNATOを相手にしたら大幅に不利になるのは分かっているでしょう。あえて撃つとしたら、不利益のほうが多くなってしまいます。


 二つ目は、ウクライナがロシアのせいにするため、わざとポーランド領内にミサイルを撃ち込んで、NATOを参戦させようとした、という説です。


 これが明るみに出たら、ウクライナへの各国の支援は即刻終了しますので、この偽装説もあり得ないと思います。当のポーランドも、ミサイル落下は事故だったと言っていますし。


 百パーセントは断言出来ませんが、この件は、NATOの主張通りではないかと思われます。


 ポーランドと国境を接するウクライナ西部にまでミサイル攻撃をしているため、ロシアに最終的な責任があるというのも、その通りです。


 ロシア側は、非難されたくないなら、ミサイル攻撃をやめればいいだけのこと。


 テロリスト国家ロシアは、15日だけでも、弾数が80から90発以上とされるミサイル攻撃を、謝罪するどころか、自ら進んでおこないました。ウクライナ東部のロシア系住民を虐殺から救うこととは全然関係ないですよね。


 ロシアは今後も、ウクライナ西部を攻撃するでしょう。そのうちロシアのミサイル攻撃が本当にポーランドに着弾する可能性は、ゼロではありません。

歩兵戦車マークI“マチルダI”「ロシアは侵略を諦めて、撤退したほうがいい」

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