53.ドニプロペトロウシク州の名称変更のこと
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ウクライナ東部にある、ドニプロペトロウシク州。ドニプロ川が中央に流れている州です。
この州では、2016年、ウクライナ最高議会が州庁所在地のドニプロペトロウシク市をドニプロ市へと変更しました。ドニプロペトロウシクは地元出身の共産党指導者の名前から採用していたため、敵国への感情の高まりによって改称したそうです。
市の名前は変更したものの、ドニプロペトロウシク州の名称はウクライナ憲法に明記されており、変更するためには憲法の改正が必要になります。
2019年、ウクライナ最高議会はシチェスラウシクの名称を提案して過半数の支持を得たものの、憲法改正には同議会で二度可決される必要があり、まだ変更には至っていません。
普通、重要な決議は慎重になされるものです。ウクライナのドニプロペトロウシク州のこの例が、まともなやりかたです。州の名を変更するだけでも、時間がかかります。
ですが、どこかの国はどうでしょうか? 武力で東部と南部のウクライナ領土を制圧し、北東部ハルキウ州の戦況が不利になったら、東部と南部で唐突に住民投票をおこない、発表から数日で併合をする。領土の扱いが、投票用紙のように軽い。
しかも、このどこかの国が占領した南部の代表者なんか、選挙で選ばれたわけでもない、勝手に任命された人材みたいですしね。
このどこかの国は、ドニプロペトロウシク州にも、当然の権利であるかのように砲撃を加えています。
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