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【ウクライナ情勢】防衛線を見守るあなたに  作者: 栗野庫舞
第6集 めちゃくちゃな敵がもっとめちゃくちゃになる未来へ
501/509

2014年7月17日のマレーシア機撃墜事件

今回は501.となります。500回を越えてしましました。まだテロ国家ロシアがウクライナ侵略を続けていて、ロシアを擁護する側がウクライナを延々と責めているのには、大きな怒りを感じます。


初めての方がもし、いらっしゃったら、本作以外に『ドンバスボックス』と『大きな掲示板が島の高台にあった』も、ぜひお読み下さい。


スホーホSu-25攻撃機「ロシアは侵略をやめろ」

 あなたは広場にいます。


 今回の話は、ウクライナの親ロシア派武装勢力がやったと言われている、マレーシア機撃墜事件についてです。


 2014年7月17日、マレーシア航空の定期旅客便が撃墜されました。


 当時、このマレーシア機はウクライナ東部の上空を飛行中でした。


 200人以上の犠牲者の多くがオランダ人だったことから、オランダ主導で事故の調査がおこなわれます。


 調査によると、ドンバス地方のドネツィク州の親ロシア派分離主義者……自称・人民共和国が支配する地域で、9K37ブーク・地対空ミサイル・システムによって撃墜されたとの結論が出ました。


 ブークはロシアによって持ち込まれたという疑惑があります。逆にロシアが、ウクライナが持つブークで撃墜したと主張する時期もありました。時期もあった、という点を、あなたは覚えていて下さい。


 ロシアの関与はともかく、撃墜された場所から、人民共和国の武装勢力が撃墜した可能性が高いと言われています。


 現地の親ロシア派武装勢力は以前にも、ウクライナ軍の航空機やヘリコプターを撃墜していました。


 この日も、当初は人民共和国側がウクライナ空軍の輸送機を撃墜したとの声明を出しました。ロシアも同様の報道をしています。


 しかしながら、撃墜されたのが民間航空機だと判明すると、人民共和国とロシアは一転して撃墜への関与を否定するようになりました。


 ロシアは次に、ウクライナ空軍のSu-25攻撃機がマレーシア機を撃墜したと言い始めます。これは捏造(ねつぞう)だったようで、先ほどあなたに話した、ブークでの撃墜に変更されます。


 そもそも、人民共和国側に航空戦力がないため、ウクライナ空軍が航空機を撃墜するという話には無理があります。敵が持っていないと分かっているものを撃つわけがありません。


 ウクライナ軍がわざとマレーシア機を撃墜し、人民共和国のせいにしているという説もありますが、これを言い出したら、人民共和国がわざとマレーシア機を撃墜してウクライナのせいにしている可能性も言えますよね。


 この事故の調査について、ロシア擁護者達が、調査したのは西側の組織だから信用ならないと言います。ですが、ロシア擁護者達は、2022年2月24日の特別軍事作戦以前には西側でもウクライナの悪事を報道していたという、西側を信用しているような逆のことを言っています。ロシア擁護者達は、どっちかに統一するべきでしょう。


 ウクライナは2014年当時、ドネツィク州上空の高度の制限を設けていたものの、完全な空域封鎖はしていませんでした。他の国のように、自国の領空を民間航空機が通過する際の通過料を受け取るため、紛争地域でも上空封鎖をしなかったとの指摘があるそうです。


 ウクライナが封鎖しなかったから悪い、紛争をやっていたウクライナが悪い、などと、ロシアは言います。ウクライナと敵対する人民共和国を支援していたロシアが言っても、おかしいだけです。


 近年では2025年5月、国連の国際民間航空機関の理事会が、ロシアが責任を負うとの決定を出しています。これに関しても、当然ロシア擁護者達は非難しています。


 結論を言うと、ロシアが指図したかどうかは不明ではあるものの、ロシアが支援していた人民共和国側が撃墜した、ということになりますね。親ロシア派武装勢力を有する自称・人民共和国は、もっと責められるべきです。

フロッグフット攻撃機「侵略者ロシアとロシア側はおかしい」


Su-25のNATO報告名。

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