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【ウクライナ情勢】防衛線を見守るあなたに  作者: 栗野庫舞
第5集 汚い住民投票後の世界
419/459

419.2022年イスタンブール交渉での敵側の語り

前にも書いたような内容となります。


あと、別作品の『ドンバスボックス』もぜひお読み下さい。


T1戦闘車「ロシア側は卑劣だ」


コンバットカー。

 ウクライナは2022年のイスタンブール交渉で合意をしていれば、クリミア以外の領土を失わずに済んだ、などと語るロシア支持者が常にいます。


 この時なら、ドネツィク州とルハンシク州の自治権を認めるだけで済んだ、とも言いますが、ロシアは侵攻前に二つの人民共和国を国だと認めています。一旦、国と認めたのに撤回するなんてことは、どこの国だってしないと思うのですが。特に、領土を奪う侵略者ロシアが撤回するなら、おかしいとしか言えません。


 また、当時はロシア側が、北部方面の侵攻を縮小し、ドンバスの進軍に集中するとの発表をしています。自治権を認めさせるための行動ではなく、領土拡大のための行動ですよね。


 二つの人民共和国の独立、あるいはそれ以上をロシアが要求していたから、2022年イスタンブール交渉は合意に至らなかったと考えるのが妥当です。


 そもそも、こういうロシア寄りのことばかり言う人間は、オデーサ州やハルキウ州もこのままロシア領になると語ります。


 ロシア支持者が領土を武力で奪うことを常に肯定しているのですから、当のロシアが領土を諦めるなんてことはしません。実際、2022年イスタンブール交渉の時点でさえ、クリミアの要求はしていますし。


 ロシアが武力で勝っているのは正しいですが、ロシアが武力で領土を奪っているのは正しくありません。


 武力国家ロシアの支持者は、イスタンブール交渉で合意しなかったことも、当然のようにウクライナだけを叩きます。こんな汚い人間の語りは、汚いロシアに対する憎しみをさらに強めさせる結果にしかなりません。


 そして2022年イスタンブール交渉決裂で、ロシア支持者がいつも最後に言うことがあります。


 ウクライナとロシアとの合意がまとまりかけていたのに、イギリスやアメリカが合意しないように圧力を掛けて邪魔した、だから合意はしなかった。イギリスやアメリカが悪い。


 このような感じで、全面的にロシア以外を叩いて、いつもロシア支持者の話は終わります。いつもそのように終わらせます。


 イギリスとアメリカのせいで合意がまとまらなかったんだから、英米は責任取ってウクライナ全土を奪還出来るように手助けしろよ、とは、言わないのですよ。むしろ手助けするなと言います。まあ、ロシア第一主義ですから、不自然ではないんですけどね。ロシアに領土的野心はないって語るのは不自然ですけど。


 ウクライナ領土を、さもロシアがどう出来るか決める権限を持っている、みたいなふうに考えているロシア支持者のことを、侵略主義者と呼びます。


 侵略主義者は、おかしな住民投票を認めるおかしい人間であり、ロシアが占領中のウクライナ領のどこかで転がっている石よりも価値が劣る人間だとも言えます。

61式戦車「ロシアの侵略は認められてはならない。ロシアはウクライナから即時撤退せよ」


ろくいち、または、ろくひと、と読む。

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