405.遠くの地で長く作られた車の話
今回は、309.の車より一つ上の大きさの車についてです。
矢印「ロシアは侵略をやめろ」
あなたは、ある倉庫にいます。
あなたの近くには、四角い4ドア・セダン車が置かれています。今回は、1989年頃から日本でも輸入販売された、5の数字を持つこのフランス車について語ります。
本国フランスでは、この中型車は1987年に登場しました。最初はセダンだけでしたが、翌年にはブレークと呼ばれるステーションワゴン車が追加されています。
この車の製造元であるフランス自動車メーカーは、この車の販売前に、フランスとイギリスにまたがる自動車メーカーを傘下にしていました。傘下になったメーカーは自社の競合車を販売していましたが、1986年に生産を中止します。よって、この車はその競合車の事実上の後継車にもなりました。
では、日本で販売されたこの中型車のグレードについて、語りましょう。
廉価版グレードはSRI、アルミホイールなどの装備向上版がSRI-EX、高性能グレードがMI16です。
途中で追加されたのは、レザーシートのSRI-SX、高性能かつ4WD仕様のMI16X4です。後期には、上級仕様のSRIグリフが追加されました。
なお、ステーションワゴン車のブレークは、日本ではSRI-EXブレークのみのグレード展開です。
1995年になると、有名なタクシーの映画でも登場する、6の数字を持つ次のモデルと交代します。
普通の車なら、ここで歴史は終わるのですが、この車は海外での生産が長く続いたのです。
そのうち、最も長くこの車を生産していたのは、なんとイランでした。2020年頃まで続いていたそうです。
イランは、先ほどあなたに話したフランスとイギリスにまたがる自動車メーカーの、1960年代の車の生産許可を得て、国民車として2005年まで生産していました。このこともあって、決して負の印象ばかりではなかったのですが、ロシアによるウクライナ侵略で、悪い印象が増えました。
イランはロシアに無人機を渡したという疑惑があります。ただし、イランは否定しています。
また、ロシア侵略の国連決議では、欠席、棄権、反対で、賛成は一度もありません。二度の欠席は、クリミアと4州の住民投票は違法だとする決議でした。
まあ、イランとロシアで比較したら、全部反対で直接攻撃しているロシアよりはマシでしょう。楽しい日本語で言うのなら、『テロシア、要らん』でしょうか。
フランス、イギリス、日本、イランで生きたこの車は、四角いながらも端正で、素晴らしい車です。
この車と真逆なのは、もちろん汚いロシアです。侵略を続けるなら、車で言う生産中止みたいなことになればいいんですけどね。車なら生産中止で残念に思いますが、侵略者ロシアがそうなったら喜びます。
Gグレード乗用車「侵略者ロシアとその擁護者達は侵略じゃないと言うな」




