402.ヘルソン州への侮辱を感じた
本文の数値は大体です。
ヘルソン州旗「ヘルソンはウクライナだ。ロシアじゃない」
あなたへの報告です。
いつものようにネット・ニュースを見ていたら、こんな親ロシア派のコメントを見ました。
ウクライナ東部と南部の4州の民意はロシア編入支持で、2022年の住民投票は妥当。
これらの土地は住民の大多数がロシア語話者で、2014年のマイダン革命以降のウクライナ政府がウクライナ民族主義を掲げてロシア語排斥を採用し、東部と南部の多くが反発していると思われるからだ。
現地住民の民意を考慮すれば、ウクライナ政府が4州の領有権を主張するのは民意に反する。
このコメントの後に、ロシア系住民とロシア語話者の比率を書き込んでいるのですが、その4州じゃないハルキウ州、オデーサ州、ドニプロペトロウシク州もちゃっかり書いているのに、ヘルソン州がないんですよ。
そもそも、数値を見る限り、ロシア系住民の比率ではなく、ロシア国籍者つまりロシア人の比率でした。
ロシア系住民の比率なんて曖昧なものは、存在しません。
それで、ヘルソン州の比率は、ウクライナ人が約82パーセント、ロシア人が約14パーセントです。
ヘルソン州の母語の割合は、ウクライナ語が約73パーセント、ロシア語が約25パーセントです。
さらに言うと、ヘルソン市の母語の割合は、ウクライナ語が約56パーセント、ロシア語が約42パーセントです。
ヘルソン州、親ロシア派が言うような、ロシア系住民が大多数が占めている州じゃないですよね。
4州の民意はロシア編入支持と語りながら、4州に該当するヘルソン州が他の州よりも低いからって数値を書かないのは、ヘルソン州に対する侮辱を感じました。
しかも、その後にも長々と言いわけを語っている割に、ヘルソンという言葉を一度も出しません。ロシア系住民のことは語るくせに、ヘルソン州は語らないんですよね。自分の考えに反する州ですからね。
このおかしな人間に対する怒りばかり語るのも嫌ですから、ヘルソン州の比率の興味深い点を語りましょうか。
1989年から2001年の間に、5パーセント以上、ウクライナ人が増えて、逆に5パーセント以上、ロシア人が減っています。
言語構成も同様に変化しています。
ソ連崩壊により、ウクライナからロシアに移動した人々がそのぐらいいたのだと思われます。
ウクライナよりもロシアがいいなら、ロシアに行けば済む話ですよね。ロシアが武力で領土を奪って占領し、住民投票で民意の証拠作りをするのは、下の下です。
やっぱり侵略者ロシアと親ロシア派には、怒りしか感じません。
ヘルソン市旗「ロシアは侵略と武力行使をやめろ」




