ウクライナの行政区分
今回は、表記はしていませんが、30話です。
注意。州や市などの表記揺れがあると思います。
M3中戦車「ロシアは他国内で砲撃するな」
あなたは学校の教室の椅子に座っています。
今回は、ウクライナの行政区分を語ります。机の上のプリントをご覧下さい。ウクライナの地図が載っています。
ウクライナは、2つの特別市と24の州、1つの自治共和国で構成されています。
特別市は、ウクライナ北部に位置する首都キーウ市と、クリミア半島南部にあるロシアが一方的に編入したセバストポリ市です。
自治共和国は、クリミア自治共和国のみ。ただし、現在はロシアが支配している状態です。
24の州は、まずは東から見ていきましょう。
ルハンシク州。ロシア側に完全に侵略された、最も東部にある州です。
ドネツィク州。現在、半々の支配地域に分かれ、攻防の激しい東部の州です。
ハルキウ州。ルハンシク州とドネツィク州の左にあります。州都ハルキウのマリシェウ記念工場は、かつてKhPZと略されるハルキウ機関車工場と呼ばれ、T-34戦車を生産していました。モロゾウ記念ハルキウ車両製造設計局は、KhPZの一部門でした。北東部のこの州も、ロシアからの攻撃が激しいようです。
次は、ウクライナ中央を蛇行して流れるドニプロ川の中部から北部へ。
ドニプロペトロウシク州。ドニプロ川に跨る、ハルキウ州の下、ドネツィク州の左にある州です。2016年、反ロシア感情を背景に、州都をドニプロ市に改称しました。ただし、州の名が明記されたウクライナ憲法の改正がまだなので、州名はそのままになっています。現在のウクライナ大統領の出身地はこの州の西部のクリビー・リーフ市です。
ポルタバ州。ハルキウ州の左、ドニプロペトロウシク州の上にあります。クレメンチュク市のショッピングモールがロシアの砲撃を受けました。かつてクレメンチュク自動車工場と呼ばれていた商用車大手のAvtoKrAZでは、KrAZという商標のトラックが1950年代から生産されています。
スームィ州。ポルタバ州の上にある北部の州です。チェルニーヒウ州の右にあります。
チェルニーヒウ州。北部の州で、スームィ州の左にあります。
次は、南部に移ります。
ザポリージャ州。車のZAZが知られる南部の州です。ロシアに多くの部分を奪われ、原発も占拠されてしまっています。
ヘルソン州。クリミア半島の上、ザポリージャ州の左にあります。ロシアに制圧されてしまっている州です。
ムィコラーイウ州。州庁所在地のムィコラーイウ市は造船業で知られています。ヘルソン州の左上にあり、ロシアの砲撃も多いようです。
オデーサ州。ムィコラーイウ州の左にあり、港湾都市の州都オデーサ市が有名。縦に長く、中央で折れて二つの土地がくっついているように見えます。下のほうは歴史的地名のブジャクと呼ばれ、1940年にイズマイール州となり、1954年にオデーサ州と合併しました。
ここからは、ドニプロ川の西の中部から北上し、順々に西へと向かいます。
キロボフラード州。ムィコラーイウ州の上、ドニプロペトロウシク州の左にある中部の州です。2016年、反ロシアで州都の名をクロピブニツキー市に変更しました。
チェルカースィ州。キロボフラード州の上にあります。いすゞ自動車から供与を受けた、アタマンと呼ばれるブランド名のバスを作るチェルカースィ・バスというメーカーがあったそうです。
キーウ州。チェルカースィ州の上にある、北部の州です。1986年に爆発事故のあったチョルノービリ原発があります。キーウ市は州と同格の特別市で、キーウ州には含みませんが、キーウ州行政庁舎はキーウ市に置かれています。ロシアの侵攻で一時的に北部が占領されましたが、ウクライナがロシアを撃退しました。
ジトーミル州。キーウ州の左にある北の州です。
ビンニツァ州。ジトーミル州の下にあります。ビンニツァ州の右下はオデーサ州です。
フメリニツキー州。ジトーミル州とビンニツァ州の左にあります。
リウネ州。ジトーミル州の左、フメリニツキー州の上にあります。
ボルイーニ州。リウネ州の左にある、最も北西にある州です。州都はルーツィク市です。
リビウ州。ボルイーニ州の下にある西部の州です。ロシア侵攻では前線へ物資を送る後方支援の拠点となっているためか、この州でさえも砲撃を受けています。
テルノーピリ州。リビウ州の右、イバーノ・フランキーウシク州の右上にあります。
イバーノ・フランキーウシク州。リビウ州の下にあります。
チェルニウツィー州。イバーノ・フランキーウシク州、テルノーピリ州、フメリニツキー州の下にある、横に細長い州です。州の中では面積は最も小さいです。
ザカルパッチャ州。最も西にある州です。リビウ州の下、イバーノ・フランキーウシク州の左にあります。州都はウジホロド市。
これで以上となります。
調べてみると、チェルニウツィー州、ロシアが支配しているクリミア自治共和国とセバストポリ特別市以外は、どの場所もロシアの砲撃があったみたいです。侵攻中でない場所すらも攻撃するロシアは、決して人道的とは言えません。
実はヘルソン州って、2001年のウクライナ国勢調査によると、ロシア語を母語にする人の割合が25パーセントもおらず、東部側では特に低いようですね。逆に高いところは、オデーサ州とロシアが占領しているクリミア半島とドンバス地方です。
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