299.ミンスク合意でよく言われること
モーリス10HPライト・ユーティリティ“ティリー”「ロシア側は卑怯だ」
ミンスク合意はウクライナの軍備増強のための時間稼ぎだと、複数の各国要人が認めている、といった話があります。
2015年2月11日に署名されたミンスク2では、フランスとドイツが仲介をしていました。
よく言われるのが、2022年の戦争中にドイツの元首相がそう語ったというものです。主に、敵勢力が言います。
語ったのは事実でしょうが、このドイツ元首相は、ロシアの侵攻を非難しています。それと、こんな発言もあります。
ロシアは客観的に見ても人権を侵害しており、何世紀も前のことを持ち出して実はこの土地は自分のものだと言い出すのは戦争が起きるだけ。
こちらについて、敵勢力は言いません。
軍備増強のための時間稼ぎだけを、言います。
敵勢力はいつものように、都合の良い一部分しか切り取って叫ばないのです。
2015年1月には、ドンバスの敵武装勢力がドンバスのウクライナ陣地を攻撃していますし、ミンスク2署名日の後にも、敵武装勢力は武力で支配地を増やしています。
時間は、等しく流れるものですからね。ウクライナではロシアの脅威があるのに、軍備増強をしないでどうするのって、思いますけど。
ウクライナの事情は無視で、ロシアに対しては、緩衝地帯とかNATOの脅威とかやけに同情的なのは、不公平です。ロシアが脅威を与えた以上、ウクライナが抵抗するのは当然ですし、ウクライナに敵対行為をするなと言うのなら、ロシアこそ侵略をやめるべきでしょう。
そもそも、ミンスク合意をウクライナが破ったにしても、ロシアが侵攻してもいいということには、なりません。
二つの人民共和国もミンスク合意を破っているのに、ウクライナだけを指摘する愚か者達は、切り取りが大好きです。自分達が切り取られなければ、反省しないんでしょうね、彼らは。
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