ウクライナの平和の公式
今回は291.となります。
リトル・ウィリー試作戦車「平和の公式を支持しよう」
あなたは港にいます。ロシア軍からの砲撃の無い港です。
ここで、『平和の公式』を語りましょう。
平和の公式とは、ウクライナの大統領が国際社会に提案した、平和を達成するための10項目のことです。英語では、ピース・フォーミュラと呼びます。
こちらのメモ帳に、書いてあります。一つずつ、ご覧下さい。
一、核の安全。
原発のことですね。ロシア軍が原発を占領するのをやめさせ、全軍を周辺から撤退させ、安全地帯にしなければなりません。ロシアの緩衝地帯などよりも、ずっと重要です。
そもそも、ロシアが占拠している原発は、ロシアの主張する東部ドンバス地方の住民保護とは関係のない、ウクライナのザポリージャ州にあります。ロシアの占領の正当性は全く無いのです。
二、食糧安全保障。
これはウクライナだけの問題ではなく他国にも関わってくるため、もちろん保証されるべきです。
三、エネルギー安全保障。
ウクライナのインフラ施設に対しては、ロシアがやたら攻撃に力を入れています。ロシアはロシア系住民保護を謳いつつも、ウクライナの住民を苦しめることは正しいと考えているようです。
四、全ての捕虜と連れ去られた国民の解放。
戦争がなければ被害がなかった人が大勢います。特別軍事作戦は、拒むウクライナ人にも強要させるという作戦じゃなかったはずですが……。
五、国連憲章の履行とウクライナの領土一体性と世界の秩序の回復
ロシアはウクライナの領土を奪っておいて、侵略を否定あるいは言いわけするのは、頭おかしいとしか言いようがありません。ロシアの行動が侵略でないなら、侵略という言葉も不要になります。
六、ロシア軍の撤退と戦闘の停止。
ロシアはウクライナから撤退しなければ、侵略者と呼ばれ続けることになります。ロシアは早く侵略を諦めるべきです。戦闘の停止をしなければ、いつまでも自国に砲撃が飛んで来ますよ。
七、正義の回復。
これは戦争犯罪の処罰などの実現を意味します。東部ドンバスの住民保護と言いながら、他の場所を攻撃したり、ウクライナ領を悪質な手口で併合していますから、犯罪がたくさんあるでしょう。
ロシアは国境を越えて、他国であるウクライナに軍を侵入させています。この時点でもう犯罪です。ウクライナの道路を勝手に通行しているロシア軍に、多くの人々が支持するような正義はありません。
八、環境破壊行為への対応。
ロシア側はロシアのほうが何倍も強いって言っていたので、その分ウクライナよりも破壊しています。また、ウクライナ領内は二つの人民共和国の支配地域を除けば、ロシアの攻撃がなければ環境破壊もなかった場所が大半で、ほぼ全部ロシアのせいです。強いロシアにこの膨大な対応が出来るのでしょうか?
九、エスカレーションの防止。
ウクライナの安全保障となります。ロシアがもう侵攻しないと誓うならば、ウクライナのNATO入りはなくてもいいですが、ロシアがまた侵攻する可能性を残すのであれば、NATO加盟か同等の安全保障は必要です。
日本にとっても、ロシアの侵攻を抑えることは国益になります。
もし、ウクライナをNATOに加盟させるなと発言するのなら、それ以上に、ロシアにウクライナへと侵攻させるなと発言しましょう。
十、戦争終結の確認。
停戦ではなく、終結です。侵略者ロシアが占領をやめて、自発的に出て行って終わりにするのが、理想的な戦争終結になります。
以上、10項目は、どれも真っ当な主張です。
逆に、領土的野心がないと言う真っ当じゃないロシアは、ウクライナ四州から撤退しろという、国の定義を侮辱するような提案をしています。
ロシアの自称和平案とウクライナの平和の公式なら、あなたは迷わず平和の公式を選びます。
シミター・マークII偵察戦闘車「ウクライナに勝利を」




