1991年のウクライナ独立住民投票
今回は、249.です。
本文でのパーセンテージは小数点以下切り捨てとしています。
マークIX戦車「他国で住民投票をおこなうのは、おかしい」
世界初の装甲兵員輸送車とされる、第一次大戦のイギリス車両。
1991年12月1日、ウクライナで住民投票がありました。8月24日のウクライナ最高議会で採択された、独立の是非を問うものでした。
有権者の84パーセントが参加し、92パーセントが賛成票を投じました。
12月2日以降、ウクライナは他国から独立国家として承認されています。ソ連も承認しています。そのソ連は12月26日に崩壊しました。
賛成率が低い順に、あなたに述べます。
クリミア自治共和国54パーセント。
セバストポリ市57パーセント。
ルハンシク州とドネツィク州83パーセント。
オデーサ州85パーセント。
ハルキウ州86パーセントです。
なお、ロシアが悪質な住民投票によって併合したヘルソン州とザポリージャ州の賛成率は90パーセントでした。
続いて、反対率です。
クリミア自治共和国42パーセント。
セバストポリ市39パーセント。
ルハンシク州13パーセント。
ドネツィク州12パーセント。
オデーサ州11パーセント。
ハルキウ州10パーセント。
他は8パーセント以下です。
ヘルソン州とザポリージャ州は7パーセントでした。
ウクライナのロシア系住民の賛成率は、55パーセントだそうです。
全ての数字が絶対に正しいとは言いませんが、戦争中におこなったロシアによる悪質な住民投票よりも、確実に信頼が置けます。
なお、2014年にロシアがクリミアを併合した際、いくつもの主張がありました。それらも述べますね。
まず、一部の地域だけで住民投票をおこなうのはウクライナ法違反。
一部地域の住民の意思によってウクライナから離脱することが認められるにしても、その住民投票では、三つの規則を守る必要がある。一、非軍事化。二、民主化。三、非過激化。
また、国際的な内容の住民投票になるため、国連の管理下でおこなわれなければならない。
外国軍が占領している状態で実施された住民投票に正当性は無い。
これらのまともな主張は、ロシア側に汚職国家だとされているはずの、ウクライナが言っていたことなのです。
逆にロシアは、ウクライナ国内でおこなった併合用の住民投票では、全部守っていません。
こんな侵略国家が主導する住民投票は恥じるべきものであり、模範にはなり得ないです。
ノベーター装甲車「ロシアはウクライナから撤退しろ」
ウクライニアン・アーマー社。五本スリット。




