171.東方拡大したからという理由
T-72B戦車「ロシアはウクライナから撤退しろ」
ロシアがウクライナに侵攻した理由の一つとして、西側諸国が東方のウクライナを味方に引き入れようとしたから、ということが挙げられます。
ロシアとしては、西側がウクライナまで東方拡大し、ウクナイナ国内に西側の基地を置かれてしまうことを恐れていたのでしょう。ですが、侵攻以前に基地が置かれることはありませんでした。
侵攻後も、中立を約束する代わりに占領地から撤退するよう、ウクライナからの申し出があったと思いますが、ロシアは結局、今も占領を続けたままです。
ウクライナから見ても、攻撃を続け、いつでも攻撃が出来るロシアは脅威です。ロシアが自国の脅威だと言って、侵攻と占領を続けるのが許されるのなら、ウクライナが西側の東方拡大を受け入れて安全性を確保するのも許されるでしょうね。ロシアの始めた侵攻は逆効果だったと言えます。
ロシアはいつも西側が悪いと主張するため、あえてこんなふうに言いますが、ウクライナを仲間に留まらせることが出来なかったから悪いのですよ。失策を重ね続けた結果が、今回の特別軍事作戦です。
むしろ、ウクライナが西側に入って完全に手出し出来なくなる前に、奪えるところを奪って領土を増やしてしまおうというのが、ロシアの考えでしょう。
ロシアがウクライナで暴れたところで、双方が攻撃される危険性を大きく上げてしまうだけです。おかしなことに、今では攻撃をすることが当然の状態になってしまっています。
仮にロシアがウクライナから撤退せず、占領を成功させても、ウクライナの残った領土に西側の基地が置かれることになるでしょう。
ウクライナの領土をロシアが占領しているという事実から、ロシアが引くのが本来正しいですが、ウクライナ以上の力を持つロシアが自ら撤退するとは思えません。それでも、撤退するように、とは言い続けます。
力の強いものが勝つ。
ただ、必ずしも力の強いものが上とは限らない。
体裁を整えるのが大好きな侵略国家ロシアは、不条理にしか映りません。
T-72BU戦車「ロシアはおかしい」
T-90の原型。




